親子ってのは
近くの人気ケーキ店アン・プチ・パケが20%割引セールをやっているという。それだけの理由ではないのだが、今日はアン・プチ・パケでホールのケーキを買ってきた。上に塗られたピンク色のシロップが予想外に甘かったけど、クリームは絶妙の甘さで美味い。もちろん、フルーツも文句なしだ。ケーキを食べながらふと思い出したが、私の父は、家庭サービスなどほとんどしない人であったけど、家族の誕生日には必ずケーキを買ってきてくれた。父は茶道を嗜んだので和菓子はよく口にしていたが、洋菓子を好んで食べていた記憶は薄い。しかし、家族の誕生日には一緒にケーキを食べていた。ホントはケーキが好きだったのだろうか。そういえば、お酒ももっぱらスコッチやワインばかり好んで飲んでいたし、フレンチも好きだった。もしかして、長男として明治生まれの自分の父(つまりは私の祖父)と暮らすがゆえに、いろんな面で遠慮していたのかもしれない。先日、父に会いに行ったときに最中と羊羹を土産に持っていったら、話は覚束なかったし歩くのもやっとの様子だったのに、最中と羊羹をあっという間にぺろりとたいらげていた。私が食い意地が張っているのは父からの遺伝なのかもしれないと、今さらながらに思う今日この頃だったりする。親子って、親が元気なうちには分かりあえないものだなぁ、たぶん。新幹線や飛行機に乗っていて、到着の10分前になって急激に寝入ってしまう感覚に近い(全然違うかな?)。