ビール腹 いくつも並ぶ 温泉場 オヤジばかりが 元気溢るる
昨晩は、もう勘弁してくれと根を上げるほどに遅くまで飲み続けたはずなのに、朝6時に目覚ましをかけている人がいた。すると同部屋の人たちが次々と起きだすのだ。無視して布団を被っていたのに、最後に起きた人が「あれ?食田さん、風呂行かないの?」と声を掛けた。「もう少し寝させて」と答えたものの、一度目覚めてしまったらもうだめだ。温泉に来たのだから、ま、仕方ないか。風呂から戻ると、同部屋の人たちが「さ、朝飯に行きましょう」と急かす。そして朝からビールだ。「温泉にきたら、やっぱり朝からビールだよな」と長老がのたまう。私もそういう伝統を知っている世代だし、嫌いじゃない。でも、つい数時間前まで散々飲んでいたのにまだ飲むか。それだけじゃない。バスに乗ってもビール。昼食の席についてもビール。帰りのバスの中でも当たり前にビール。疲れた。疲れたけど、すごく楽しかったのも事実だ。満腹、満腹