シリーズ 他社の社食 第2回
あぁ、今日も食った飲んだ。久々に普通に朝を迎えた。朝食は、パン、ピーナツクリーム、ミルクティ。昨日、シリーズと銘打ったので、せめて2回ぐらいは続けよう。今日紹介する社食はM物産本社。今じゃきっとセキュリティが厳しくなって入れないと思うのだが、私が20代前半の頃は、「御用の方は受付にお申し出ください」とは書いてあったし警備員も立っていたが、実際にはフリーパス。先輩社員に誘われて12時頃にM物産の地下の社員食堂に潜り込んだ。列に並ぶと回りは若い女性で一杯。先輩共々期待に胸膨らませた。しかし、である。テーブルには、女性がまばら。さっきまで並んでいた彼女たちはどこに行ったのだろう?と思ってよく見たら、せっせとビニールの折り詰めにご飯やおかずを詰め込んでいるのである。しかも、1人で何人分も。???別の日にM物産の食堂に行ったときは12時半頃。テーブル席には女性が溢れ、皆きちんと1人前の食事を食べている。前回は特別な何かがあった日だったのだろうか?その後、事情通に聞いてやっと合点がいった。時はバブル全盛の頃、景気も良く、M物産の社員たちも大忙し。男性社員は食事に出る暇もない。そこで女性社員たちが食堂に行って男性社員の昼食を調達し、職場に運んでお茶も出す。そして、12時半頃になって自分たちの食事に再び降りてくるというのだ。今はどうか知らないが、かつての商社では男性社員2,3人に1人はアシスタントの女性がいたというから、M物産では当たり前だったのかもしれないが、私たちにとっては驚くべき光景であった。そして、今日の私も社食へ。もちろんビニールの折り詰めなど我が社には用意されていないが、お茶は若手男性社員がいれてくれた。肉団子、マト鯛の焼き物、ご飯、味噌汁、漬物。午後は長かった。いや、今週が長かった。1月ももう終わろうとしているのに、今年初めて5日連続で仕事をしたからだ。今週どころか、今月は本当に長く感じられた。お正月が遥か遠い日々に思える。今日は一斉定時退社日。定時の終業時間に帰るわけじゃないけど、早い時間から閑散としてくる。帰宅して、夕食はカレー。大きなジャガイモや人参がゴロゴロしていて、今日のカレーはなかなか良い。大きなジャガイモの入ったカレーといえば、本郷の東大正門前のルオー(違ったかな?とにかく画家の名前)という喫茶店を思い出す。ここのカレーは、家庭のカレーを少し上品にしたようなカレーだが、これが割と美味しくて、何度か通った。そういえば、もう何年も本郷に顔を出していない。食後にニュースを見ていたら、NHK前会長らが顧問就任を辞退したと報じていた。当たり前だ。まったくもって想像力が欠如している。発端がなんだったか忘れ去られ、NHKの体質批判、会長批判が頂点に達して辞任せざるを得なくなった筈なのに、やめてすぐさま顧問に就任なんてしたら、世間がどう反応するかよほどのニブチンでもなければ容易に想像はつく。前会長は「自分は悪くないんだから、辞めても然るべきポストを用意しろ。俺の名誉に傷をつけるな」というつもりだったのかもしれないが、それがどういう結果を招くかを説いて、前会長を諌めることのできる人間はいなかったのだろうか?そして、新会長。昨日の新聞の紹介記事には「言うときは言う男」と書いてあったが、就任直後に「言うべきときに言えなかった男」に成り下がった。それとも、新経営陣が、前会長に止めを刺すために「顧問就任→批判増大→即日辞任」という大恥をかかせて2度と浮上できないように、大芝居を打ったのだろうか。まさかね。そういえば、前会長は、普通に計算すれば億単位の退職金を受け取ることになるらしい。支払うわけじゃないだろうね。これまた、まさかね。満腹、満腹