ubi societas, ibi jus
あぁ、今日も食った飲んだ。体重は昨日朝から200グラム減。ここ数年見たことのない体重ゾーンに突入してきている。今日の朝食も当然ながらプロテインダイエット。朝じゃなく毎夕食をプロテインダイエットにしていたら、今頃目標の5キロ減など軽くクリアしていたのじゃなかろうか。恐るべし、プロテインダイエット。今日は久々に早めに出社。いつもより30分弱早く出ただけなのだが、電車がとんでもなく混んでいる。三軒茶屋の駅辺りまで来ると、「もうこれ以上乗せるなよ」と叫びたくなるほど。身体は45度に傾いているし、足はつま先しか床についていない。踵を下ろしたいのだけど、周りの人の足で埋まってどこにもスペースがない。青山一丁目で乗換のために電車を降りた頃には、朝はパリパリに糊の効いていたシャツが、3日ぐらい着倒したようになっていた。早起きはするものじゃない。昼食は異動絡みで今の部署の人と今度の異動先の上司と3人で、銀座アスターへ。銀座アスターは当然知っているのだけど、今まで縁がなかった。ランチコースでメインを3人別々に注文してシェア。麻婆豆腐、チンジャオロースー、鶏唐揚の野菜添え。これにご飯、スープ、漬物、タピオカが付く。ウーン、悪くはないのだけど、この値段を払うのだったら天厨菜館を私は選ぶ。午後になって爆弾炸裂。うちの若いのが取引先に電話したら、彼が骨を折って準備を進めてきた仕事に対して、「コンプライアンス(遵法)上問題があるのでできません」と取引先から言われたのだそうだ。目前に迫ってそれはないんじゃないの。しかも、話を聞いたら本当にくだらない話。誰もがそんなの何の問題もないじゃないのと思うのだが、「じゃあ、法律上認められているという証拠はありますか?」と聞かれれば答えに窮するという話だ。具体的なことは書けないが、例えばこんな話だ。見渡す限り平坦な1本道。左右100m以上1台の車両の影も見えないのに、赤信号が青に替わるのを待っている歩行者。「まったく危険がないので渡りましょう」と言ったら、「それは違法行為です」という返事。ちょっと抽象的過ぎるか。では、これなら分かってもらえるだろうか。近所の八百屋。株式会社の形態はとっているが中身は個人商店。取締役はオヤジとカアチャンと息子。株主はオヤジと寝たきりのバアサン。株式会社である以上、3ヶ月に1回以上取締役会を開催し、議事録に署名捺印して本店に備え置けとか、年1回定時株主総会を開催して決算の承認をして公告せよとか。そんなことをやるわけがないし、やる意味もない。でも、やらなければ違法であり、「コンプライアンス上問題あり」である。一事が万事、そういう考え方が蔓延しつつある。今日だけではないし、社内外問わずである。本質がなんであるかをまるで考えていない。いや、本質どころか何も考えていないのである。ただただ法律やその他のルールから1字1句はずれていないかだけをみて、はずれていればNOと言う。バカ丸出しだ。右と左を見比べて間違いを探しましょうなんてのは、子どもだってできる何の付加価値もない作業である。落語でこんな話があった。庄屋の家で結婚式があって小作人たちが宴席に呼ばれた。しかし、小作たちは宴席での作法など知る由もない。そこで長老に相談したら、「わしのするとおりに真似をしろ」。皆、長老が箸を持てば箸を持つ。椀をすすれば右倣え。しまいにゃ、長老が芋を取り損ねてツルリンと畳に芋を転がしたら、居並ぶ小作連中が一斉に芋をツルリン。バカらしい。いやバカらしいと言ってられるうちはよいが、本当のバカが着実に増えているのを実感しつつある今日この頃である。ubi societas, ibi jus (社会あるところに、法あり)私の好きな言葉である。社会(=人間関係)が発生すれば、自ずとそこにルールが生まれる。しかし、真の意味でそのルールが理解されるためには、リーガルマインドを世の中に浸透させていく必要がある。我が国に「法」が根付くのにはまだまだ時間が掛かりそうだ。夜は某社との宴席。銀座7丁目の老舗ビアホールの上階の和食の店。部屋に案内されて驚いた。たしかに予約した人数が収容できる部屋なのだが、肩を寄せ合うような窮屈さである。座布団が重なり合わずに並べられてあるから、それだけの人数が収容できるということなのだろうけれど、そこに座って飲み食いする人間の気持ちになったら、いくらなんでもこれはないんじゃないの?という狭さ。顧客満足度って言葉、知ってますか?その上、店員に愛想のアの字も感じられない。飲み放題だったのだが、時間になったら無愛想な若い女性店員が「時間になりましたので飲み物を下げさせていただきます」と次々片付け始めた。繁忙期であるのは分かる。だけど、こんな仕打ちをされたのじゃ二度とこの店に来る気にはならない。老舗の評判に胡坐をかいているんじゃないの、ライオンさん。5丁目店もそうだったけど、顧客の視点がちっとも感じられない。名前と歴史だけでいつまでも客が来ると思うなよ!(怒)なんだか今日は気分が悪いので、2次会はパスして帰宅。ウィスキーが切れているので、缶チューハイを1本。満腹、満腹