夏の恋 残り火もなく 波に消ゆ
少し前に恋が冷めてしまったような感じがした桂庵。今日、ふと行きたくなった。少し時間がたって未練が出てきたのだろう。久しぶりに会った桂庵は悪くなかった。あさり丼はまぁどうでもいいが、そばはしっかり香りが立っていたし、そばつゆのキレもよかった。けど、以前のようなfascinationが感じられないんだ。いいんじゃないの、って感じ。元カノと再会して、わだかまりもないけど、焼け棒っ杭に火がつくこともなく、「いい友達」になってしまったようだ。ま、いいんだけどね。夜は、妻と娘が出かけている。誰か飲みに誘おうかとも思ったが、明日も飲み会があるし、気付いた時は職場に残っていたのが先週金曜日に飲んだばかりの二人だけだ。で、あざみ野まで一人戻って、久々に中華定食の栄楽に入った。生ビール、餃子、炒飯。グビグビやっていたら、店内に懐かしいメロディが流れているのに気づいた。そうだ、この店はいつも80年代半ばから90年代半ばぐらいの洋楽がBGMで流れているのである。BGMというよりも、厨房にだけ流している様子で、客席側にはかすかに漏れてくる程度の音量だ。えーと、このイントロは?そうだ、これは (Keep Feeling) Fascinationだ!以前にもこの店で「愛の残り火」を聴いた覚えがある。うーん、懐かしい…と思っていたら、大音量でオルゴール調のヘイジュードが流れ始めて、Fascinationはかき消された。誰の着メロだ?と周りを見回したが、誰も電話を手にしていない。よく見ると、壁に掛けられたディズニー模様の時計が鳴り響いていたのである。というわけで、帰宅して、ついついThe Human Leagueのベストアルバムを注文してしまった私である。満腹、満腹