もうダメかと思ったが
あぁ、今日も食った飲んだ。昨晩、日記を書いていた頃から再び腹が痛み出した。書き終わった頃には、どうもまずそうだと思い始めていた。風呂に湯を張るのも待ちきれずにシャワーだけさっと浴びて、ベッドに潜り込んだ。が、痛みで眠れない。シクシクというかチクチクというかチリチリというような痛みが、胃とヘソの間のスペースを覆っている。何度も寝返りを打ったり起き上がってみたりして姿勢を変えると、一時的に楽になった気がするのだが、そう長続きはしない。かといって、救急車を呼ぶほどでもないし、たぶん救急病院に駆け込むほどの痛みでもなさそうだ。でも、痛い。痛くて眠れない。それでもなんとか少しは眠れた。目覚めたらまだ痛む。休みたいところだが、今日は会社に出た方がよい。私がいなくても構わないのだが、重要な話が上の方で決まる。そういう節目の時にその場にいるかいないかは、ビジネスの上で意外と大切なことだと私は信じている(「信じている」のであって、本当にそうかどうかは保証の限りではない)。それに、いつも行く内科の先生は呼吸器系が専門だし、家の近所で他に消化器系に強そうな病院も知らない。それなら会社の診療所に行った方がよいだろう。昔、先輩が言っていた。「死ぬときは会社で死ね。体調が悪いときほどスーツに着替えて通勤経路に足を踏み入れろ。そうすれば死んだら労災が下りる。家族のためだ」朝食は、トースト、マーマレード、ハム2枚、ミルクティ。腹痛はどうしたかって?痛いだけで、吐き気もしないし腹を壊してもいない。つまり、食べるのにはあまり不都合はないということだ。出社して、診療所に申込み。まだ先生は来ていなかったようだし、順番待ちらしい。痛みを堪えながら仕事。昼近くなってようやく診療所から呼び出し。今日の先生の専門が何かしらないが、ここまできたら身を任せるしかない。問診と触診。「うーん、熱がないのがなぁ…。これで熱があれば盲腸の疑いがあります。この後、熱が出るようなら消化器系の病院に行ってください。夜でもすぐに救急病院に行くように。でも、熱がないからなぁ…」その後、いくつかの可能性を示唆してくれたが、どれも違いそう。「今日のお昼にはヨーグルトを食べておいてください」「えっ、昼はヨーグルトだけですか?」「いえ、普通に食べて結構です。その上でヨーグルトを」ヨーグルトで治るなら医者は要らないな。薬だけもらって職場復帰。昼食は、一応お腹に優しそうなものをと思い、ニャーベトナム。生春巻きと魚介&野菜のフォーのセット。ここの生春巻きは今ひとつ。生春巻きの横についていた漬物風の小皿。見た目は野沢菜の古漬けのよう。一口目、味はマイルド。あまり漬物臭くない。二口目でオヤッ?と思った。微塵に切られたパイナップルがほんの少しだけ混ざっていて、これがとても良いアクセントとなっている。フォーは、特別美味とも言わないが、なかなか美味しい。それと、水代わりに出てきた冷たいお茶。一口目にふわーっと杏仁の香りが口中に広がった。なのに二口目、三口目になるとそれがあまり感じられない。ところが、店員が継ぎ足していった後の一口目。再び甘い香りが口の中に入り込んでくる。不思議。食後にコンビニで高そうな飲むヨーグルトを購入。午後になって薬が効いてきたのか、やや痛みは治まった。それでも、時々痛みがぶり返す。周りから見たら、不機嫌そうに見えただろうな。幸か不幸か会社で倒れることもなく帰途につく。夕食は、豚肉とワンタンの入った鍋、ご飯、ごはんですよ。食後にとらやのおもかげを一切れ。今日も早く寝よう。眠れることを祈りつつ。満腹、満腹