アウェイなんてもんじゃない
今日は友人の結婚式の二次会に参加してきた。結婚式とはめでたいものだ。露骨な幸せがそこにあるから。換言すれば幸せの塊とも言えるようなその場は、皆が笑顔でとてもいい空間だと言える。そしてそこに参加出来ることは、とても光栄なことだと思う。結婚式に呼ばれるかどうかというのは、もろに人間関係が影響するからだ。結婚というめでたい場に於いて、仕事関係以外で嫌いな人は呼ばないだろう。自分達の幸せを祝ってくれる人だけでやりたいと思うのが普通だ。そしてそこに呼ばれたということは、ある意味では信頼されているということになる。普通なら…今回私が呼ばれたのは、以前に飲み会をした面子の女の子の一人が結婚するという名目だった。かなり好意的な見解をすれば、友人だということになる。冒頭で私が「友人の」と言ったが、それはあくまで私がそう思っているだけで、向こうがどう思っているかはわからない。まぁ呼ばれたのだから悪い印象ではないだろう。そしてそれは喜ばしいことだ。普通なら…。私が何をそんなに言葉を濁しているのかと言うと、その結婚式二次会の状況にある。なにしろ…参加者は60名いたのだが…私が知っているのは新婦含めて4人という状況だからだ(笑)新郎さえ知らないし、参加している人の9割近く知らない人の状況だ。これが導き出す場の空気というのは、何やら同窓会のような雰囲気の中にいる異物という感じだ。明らかに誰も私を知らない状況で「誰だあれは」という空気が遠慮がちに流れる場になることは想像に難くない。だから私は憂鬱だった。そして予想していた空気は、見事的中した。勿論悪い意味で。二次会が始まった途端に流れ出す「懐かしいねぇ」という空気。そしてお互いの近況を報告しあう人々。その中で私は明らかに異質だ。どう考えてもそこにいるべき存在ではない。なので私は部屋の隅っこで料理もお酒も口にせずにただ立っていた。言及されるのが嫌だったからだ。そしてそんな時間が40分程過ぎた頃、始まってしまった、あのイベントが。そう、ビンゴ大会だ。結婚式二次会の恒例とも言える行事。これが異分子付の二次会では、かなり殺伐とした空気になってしまう。新郎・新婦の懐かしい知り合いが当たったならば、そこでお祝いのコメント等を残してにこやかに終わることは想像しやすい。そして場には和やかな空気が流れる。しかし今回の私のような存在がビンゴになろうものならば、かなり白けた空気が流れることになる。誰も知らない存在が商品を持っていく、この図式は結婚式の二次会というめでたい空間に於いては異質なもの以外の何物でもない。だから私は参加しながらも参加しなかった。ビンゴした人が出た時に大きな拍手をおくる要員に徹したわけだ。今さっき家に帰ってきたのだが、気を張り過ぎていて気持ち悪くなってしまった。色々な方面に気を遣って存在感を消していたが故に、楽しめる状況ではさらさらなかった。ともあれ、二次会はとても幸せそうな雰囲気でとても良かったように思えた。これからが大変な時期ではあろうが、結婚した2人に幸多からんことを♪