「甃のうへ(石のうえ)」 (三好達治)
「甃のうへ(石のうえ)あはれ花びらながれをみなごに花びらながれをみなごしめやかに語らひあゆみうららかの跫音〔あしおと〕空にながれをりふしに瞳をあげて翳〔かげ〕りなきみ寺の春をすぎゆくなりみ寺の甍〔いらか〕みどりにうるほひ廂〔ひさし〕々に風鐸〔ふうたく〕のすがたしづかなればひとりなるわが身の影をあゆまする甃〔いし〕のうへ」昨日も今日もお花見をしてきました。満開の桜を眺めながら 花吹雪の中を歩く季節になると三好達治のこの詩を思い出し、頭の中で暗唱してしまいます。多分、高校1年か中学3年の時の国語の教科書に載っていて暗記させられたと思います。写真は故郷山口市の「瑠璃光寺五重塔」と桜。「山口ちゃんねる」サイトからお借りしました。