私の子育てのプライオリティ
私が子育てで一番大切にしていること。それは常に「自分の気持ち」を意識できる子であるように、ということ。よく「人の気持ちが分かる子になってほしい」という言葉を目にするが、自分の気持ちすら把握できずに他人の気持ちを理解できるんだろうか?と思う。まず、自分が今何を感じているのか、ということをよーく噛み締められるようになって欲しい。子供が楽しそうな顔をしているとき、「楽しいね」というと「うん♪」と返事が返ってくる。怒っている時、理由を聞く前に「怒ってるね」と言う。きれいな花をみたとき「きれいねー」と子供と一緒になって感動する。ささいなことばかりだけど、子供達には、自分が今何を感じているか、自分の言葉で表現できるようになって欲しい。私はその感覚を絶対に否定しない。全身で受け止める。まだ語彙の少ない幼い子供には難しいことだけど、喜怒哀楽を感じ、自然を感じ、それを自分なりの言葉で表現し、噛み締めることは、生きていく力の源だ。かくいう私がそう感じるようになったのは、ごく最近のことだ。コーチングのあちこちに散りばめられている「感じる」というキーワードが、学生相手のキャリアカウンセリングをするうちに、ストンと腑に落ちた。あぁ、自分の感覚を大事にして、初めて他人の感覚にも気付くことができるんだ、と。自分が何にワクワクを感じるか、喜びを感じるか。子供の頃は確かに、身の回りにあるあらゆるものにワクワクを感じ、次から次へと遊びを作り出していったのに、いつのまにか、何が楽しいのか感じられなくなっていった。私自身を振り返ってみると、この「ワクワク」を感じられない期間が本当に長かったような気がする。今、私が、好きなことを仕事にできるようになったのも、これに気付いたから。そして、気付かせてくれたのは、子供達だ。ありがとう、子供達。まだまだ未熟な母だけど、私の子育てのプライオリティを見失わないように、ゆとりある母でい続けたいです。3度目の出産を前に、自戒を込めて。