～★りん★～のワーク・ライフ・バランス模索の記録

[社会のこと] カテゴリの記事

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• スウェ人がこの記事読んだら・・・

  うちは毎日新聞なんですが、この記事、どうよ？？と思うのがありました。「孤独な子育てつづった投稿を考える」これ、孤独な育児以前の問題ちゃうの？？と、６０台姑も言ってました。私もＤＶじゃん、と思ったけど。ほんとに、こんな風景日本でよくあるのかなぁ？だとしたら、日本ってほんとに病んでるよ。スウェ－デン人がこの記事よんだら、どんな反応示すだろう？理解不能だろうな。乳飲み子がいる妻に弁当を作ってもらっただけで、スウェーデン人の同僚から説教を受けた日本人がいるぐらいだから。「It's not fair.」だそうな。まぁ、我が家もレベルは違えど育児に対する認識は、いまだに隔たりが大きいです。先日の夫婦の会話；私：「娘の冬物の服、買わなきゃ。」夫：「あんた週２回東京駅通ってんでしょ。そんとき買えばいいじゃん。」私：「駅の中走り抜けてるよ。」夜６時まで勤務してんだよ。乳飲み子が待ってるのに、どこに買い物する暇があるっちゅうんじゃ。子供も３人目なのにまだ分かってないんか、とちょっと脱力してしまったできごとでした。夫に育児の実情について理解してもらう努力を怠ってきた私にも責任があるんだけどね。一番チビはもうすぐ８ヶ月。今日一人で手放しで、安定して立ってました。その後ゆっくり座ってスクワット状態。こんなもんだっけ？ちょっと早いような・・・？？

  2008.12.07

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• 自己責任の国

  週末、湖に行きボートに乗った。ボートからみる夏の湖岸は、緑と水と太陽の光に満ち溢れ、それはそれは美しいものだった。あちこちの湖岸で日光浴をしている人、湖に飛び込んで泳ぐ人が見られる。中には「え？こんなところに飛び込むの？」というようなところにも人がいる。「遊泳禁止」という立て札はどこにもない。事故にあっても、自分の責任ですよ、ということなんだろう。日本ではこういうわけにはいかない。管理している団体や市や国の責任が問われる、ゆえにあちこち「禁止」「禁止」「禁止」の立て札がある。どっちがいいんだろう。自由だけど、自分で責任とってね、の国と、保護保護保護の過保護で安全な国。前者のほうが楽しそうだけどなぁ。。。

  2007.06.12

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• たかがお風呂、されど、、、

  欧米と日本の生活習慣の違いで、もっとも影響力が大きいもの。それはお風呂だと、最近私はつくづく思う。欧米のBATHは、ほんと、ささっと体を洗うだけのもの。毎日１時間近くお風呂に入るなんて、彼らには考えられないだろう。お風呂の中は大事な子供とのふれあいタイム。私はカラスのギョウスイ派なのでちゃっちゃっと流れ作業で子供たちを洗っちゃうけど、夫と子供たちが一緒に入ったら１時間は出てこない。ユニットバスじゃあ無理だよなぁ。小さい子供がいる日本の家庭の夜はとても忙しい。夕飯食べて、お風呂に入れて、髪を乾かして、そして、寝かしつけ。もちろん同じ布団で。それに引き換え典型的な欧米スタイルでは、、、夕食後、少し遊んだら子供と親は子供部屋へ行き、少しふれあいタイムをしてお休みのチュッ。照明をパチンと消してドアを閉めて、ハイおしまい。ただいまの時間、夜７時半。（だいたいこのぐらいのようです）あとは、大人の時間。子供はパパかベビーシッターに任せて、ママは夜のパーティへ、、ということも可能。冬の間は乾燥がひどくて我が家も毎日お風呂には入らなかったので、夜は本当にのんびりたっぷり時間がありました。でもぼちぼち暖かくなってきました。また毎日お風呂生活が戻ってくるかなぁ。フルタイム勤務のときは、夜は文字通り”戦争”だった。９時に子供を寝かせるなんて、不可能だった。９時に寝るのがいい、というのは分かる。それをさせるためには、どちらかの親が５時ぐらいには家に帰って、夕飯の準備をしなきゃ、不可能。結局子供は夜遅く寝ることになり、朝はぐずぐず、ママに叱られながら朝食をちょこっと食べて保育園へ。ゆとりなんて、無かった。子供の人格を形成する大事な幼児期に親と接する時間が極端に短いのは問題、と、スウェーデンでは、子供が８歳になるまで親は時短勤務ができる。時短で収入が減った分は、或る程度行政がカバーしてくれる。もちろんママだけでなく、パパもしっかりと取っている。保育時間の延長よりも、やっぱり親の勤務時間の短縮だよな。そう考えると、これからの日本は、一人当たりの収入が減る代わりに労働人口が増えるような社会になるんだろうな。たかがお風呂、されど、お風呂。お風呂から日本社会の話にまで発展してしまった。

  2007.03.18

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• 英語の早期教育について思うこと

  我が家の子供達は家では日本語、幼稚園ではスウェーデン語、外国人の多い今のアパートで他の国の子と遊ぶときは一応英語が共通語。といっても子供達の遊びはほとんど言葉を使っていないように見えます。キャーとかワーとかの奇声と、それぞれの子供達が母国語にジェスチャーを交えてコミュニケーションをとっているようです。先日もハンガリー、インド、フィンランド、、、もうごちゃまぜになって子供達が一つの部屋で遊んでました。言葉は通じなくても、みんな「一緒に遊びたい！相手が言いたいことを理解したい！」という気持ちをフルオープンで発信しているのが感じられます。今のところなーんにも問題無いようですが、来年は英語の小学校に行く息子に、何か英語のクラスでも受けさせたほうがいいんだろうか、、、と考えることもあります。子供の英語早期教育については、本当にいろいろな意見がありますね。我が家のように帰国予定もあり両親共に日本人、という家庭では、やはりまずは日本語でしょう。日本に帰っても、まずはやはり日本語ですね。日本語でもうまく話せないようなトピックを英語で、なんて無理です。でも、日本語をしっかりと確立させることと、英語の早期教育はまったく別物だと思います。文字を持たない３歳の娘はすでに幼稚園の先生の言っていることをほとんど理解し、家でも先生のマネのようなスウェーデン語をしゃべっています。言葉、というよりも、音楽に近い認識で身に着けているようです。以前、東京大学総合文化研究科酒井教授の「脳の内部で文法、文章、単語、韻律をつかさどる分野は異なる」というような内容の研究を見たことがあります。子供が言葉を認識していく過程は韻律から入っていくのかな、と思いました。素直に相手に対してオープンになれる幼児期だからこそ、大人よりも多くの刺激を受け取ることができるんでしょう。幼い頃から音楽のように日本語以外の言語を身近に触れさせるのは、けしてマイナスではないと思います。何より、言葉は違っても相手を理解しようとする気持ちを育てることは、どこに行っても役に立つと思います。日本語教育を妨げるほどの熱の入れようはどうかと思いますが、ちょこっとだけ教育ママになりたくなるときもありますね。余談ではありますが、大学で働いているとき結構な割合で、幼児期を英語圏で過ごした、とか留学経験あり、というバイリンガルにお会いしました。結論からいいますと、本人の満足できる就職とバイリンガルとは、あまり相関性が無いように感じました。一番肝心なのは、パーソナリティ、その次の次の次ぐらいで語学力か、と。

  2007.01.12

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• ”子供”の価値

  まだ１ヶ月弱しかたっていないが、このスウェーデンという国は、ご主人によほどの高収入がなければ専業主婦はできない、という社会のようだ。どのプレスクールに見学に行っても、必ず「あなたは働かないのか」と聞かれた。年金や各種保険などの社会のシステムとして、働くことが前提になっているようだ。日本も、格差社会という言葉が出てきているように、これから徐々共働きが当たり前になっていくのだろう。ただスウェーデンという国は、働いてさえいれば貯金が無くても墓場まで面倒を見てくれる国だ。ここが今の日本とは大きな違いだ。少子化は自体は悪では無いけど、今の日本の年金制度や給付金制度などは、もう日本社会の実情とかけ離れてると思う。子供を産んだら金銭的には絶対にペイしない。働けない分年金も減る。それ以外にも、仕事に当てる時間や自由な時間などは確実に失う。今のところ、子供を産んで確実に得ることができるものは、数値では絶対にはかれない精神的満足感ぐらい。今のスウェーデンの制度をそのままマネするのは日本社会には合わないだろうが、真面目に働く人が報われて、子供の価値も高い社会になるように、子供に対する公的資金の投資額が少しでも増えていくことを心から願ってやまない。

  2006.09.25

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• ストレスのバランス

  少子化要因は行く次世代の長時間労働という厚生労働省白書が昨日出たようですね。スウェーデンに到着して５日、さっそくできたお友達の家に行くと、６時には毎日パパは帰宅。公園にも６時を過ぎるころはパパと子供たちのゴールデンタイム。下の階のフランス人のパパは、５時半１歳をおんぶして４歳をつれて幼稚園から帰宅。そして、我が家は、、、まだ幼稚園の決まっていない３歳５歳とまる一日一緒にいて、私は怒鳴りっぱなし。夕方には、いつも夕食支度時に見せていたＮＨＫの子供番組が無くって暇をもてあましている息子。とうとうパパを恋しがって涙目になってしまいました。ママにとって、この夕方の時間帯が一番つらいです。子供も疲れている、かまってほしい、ママも夕食の支度がある。仕事をしていたとき、自分がいきたいときにトイレに行けることがとても大きな喜びでした。小さい子供とずっと家にいると、自分の生理的欲求すら満足させられない。相当なストレスです。仕事と育児とどちらが大変か、という比較ではなく、大変さの質の違いです。夫婦二人でバランスをとるよりも、一人の人間の中でバランスをとったほうが、より人間らしく健康な生活を送れます。どうです、世のお父さん方。勇気を出して、今日はひとあし早く仕事を切り上げてみませんか？

  2006.09.08

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• ダイバーシティ推進

  過日開催された「ダイバーシティ推進シンポジウム2006」に行ってきた。ダイバーシティ、多様性。もともとはアメリカにおけるAfrican-American(黒人)の公民権運動が始まりだった。アメリカはマイノリティを取り込まなければ成長できない社会。自分とはまったく異なる属性をまず認め、受け入れ、そしてともに成長をしてきた。コーチングも、こういう土壌から生まれたのだ。今、日本社会の多様化は企業内部ではなく、マーケットから先に始まっている。まもなく始まるブロードバンド（ＢＢ）で、お客様は老若男女、国籍を問わなくなる。そんな中で、意思決定権が４０～５０代の男性にしかない企業は、必ずつぶれる。パネリストの一人は断言していた。自分とは異なる属性を認め、受け入れるのは、とても難しい。「群れなければ命の危険がある」という人間の原始的な本能にそむく行為なんだと、私は思う。群れの中にいれば、確かに楽だ。でも、それを越えて、「自分とは違う」と思っていた人と心を通わせたとき、もっと大きな喜びがある。神田昌典氏は「±15歳理論」というものを提唱している。一般に人間は自分の年齢を中心に１５歳前後の「感性」しか理解できない。だが、子育てを経験した女性は、この守備範囲はもっと広くなる、というのだ。確かに、子育てをしている私は約３０歳離れた子供達の感性を理解しようと、日々努力している。（理解できているかどうかは怪しいが、努力はしている）右肩上がりの時代は、企業には男性的な、星一徹並みの部下に有無を言わさない強いリーダーシップが必要だった。これからもっと多様化していくマーケットを見据えたとき、子育て経験者の広い共感の守備範囲はきっと役に立つ。子育てもキャリアの一つとして認められる時代がくるといいな。

  2006.05.25

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• 子だくさん家族

  ゴールデンウィーク、私の郷里に帰省しました。帰省するといつも一緒に私の高校時代の友人一家と遊びます。彼女は、５，３、２歳の３児のママ、なんと、お腹に４人目も！共働き夫婦で親の援助無し、どうして４人も産めるの？と聞いたら、「お父さんが半分以上夕飯つくってくれる」とのこと。子供大好きのお父さん、毎日早く帰るために会社で頑張っているそうです。でも、家庭を顧みず働いてきた年配の先輩達からはいつも冷たい視線、嫌味を投げられる。つらそうだ、と言っていました。これからの社会は長い目でみて、彼の選択は間違ってない！と力説。３児の母の友人も、在職年数の半分近くを産休・育休で休んでおり、やはり職場の視線は痛い、とのこと。それでも、子供が大好き。だから、頑張れる。うんうん、そうだよね。と頷きながら聞いている途中、ちょっと待てよ、と思った。第１子出産前の私なら、この話を聞いてどう思っただろうか。彼女の夫の同僚達と、たいして変わらない対応をしていたのではないだろうか。冷たい視線、嫌味を言うことは無かったが、「自分とは世界が違う」と考えていて、子育ての苦労はまったく配慮できない人間ではなかったか。自分が子供を育てて初めて分かったことが、なんと多いことか。子供を育てなくても、広い心を持ち、いろんな立場の人に配慮できる人は、もちろんたくさんいる。でも私は、あまりにも未熟な人間だった。子供を持たなければ、おそらく、自分とは異なる価値観を受け入れることができない、狭い世界の中でしか生きられなかったかもしれない。友人の話は、かつての私だったら、「うんうん」と素直には聞けなかっただろう。それも、また、私。世の中には、まだかつての私のような人もたくさんいる。否定するのではなく、お互いに尊重しあえるような社会にしたい。

  2006.05.07

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• 男の子と女の子への接し方

  先日高校生の息子さんを持つ女性と話す機会がありました。世間の例に漏れず、塾のこと、成績のこと、受験のことで、深いため息。お友達の中には自分の息子のために、毎晩夜食をつくってあげたり、数多くの塾への送り迎えも毎回つきっきり、などなど、「出来る限り」のことをしている人もたくさんいらっしゃるとか。いやぁ、びっくりです。これ、同じことを娘にやると「お母さんは私を監視している」となるんでしょうね。少なくとも私が高校生のとき母親にこれをやられたらそう感じたと思う。これを愛情と素直に受け入れられるのは、男の子だからかな？「あなたはこの塾とこの塾に行きなさい」と母親から言われると、どうやら男の子は「イヤ」とは言えない人が多いように感じます。エントリーシートにつきものの「学生時代頑張ったこと」。これのネタが「お勉強」しかない、というのは、男子学生に多いです。こうなると、就職は相当ハードルが高くなります。就職は彼らにとって初めてお勉強以外の自分が評価される場になります。勉強以外の場で、人間との関わりをいかに多く経験してきたか。ケンカ、仲直り、自然への親しみ、人の輪の広げ方、そして、その中で徐々に確立していく「自分なりの考え方」などなど。「バカの壁」の養老先生ほどうまく説明できませんが、仕事だけが人生ではないように、子供のうちから「人生の輪」をバランス良く作り上げることが大事なんだな、と思います。我が家の息子と娘、息子はやさしく、娘はたくましい。我が家はどんなに大嫌いな野菜でも、必ず一口は口に入れるようにとしつけています。娘はさもイヤそうに、顔をしかめて口をあけます。「お母さんがうるさいから食べてやってんだよ」と言わんばかり。息子は観念して素直に口を開きます。「お母さんがそんなに言うんなら、頑張るよ」という感じです。性格もあるのでしょうが、つい男の子には甘くなるのが母親かもしれませんね。気をつけねば、と思いました。

  2006.03.26

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• ならぬことはならぬのです

  「ならぬことは、ならぬのです」「国家の品格」（藤原正彦著）の中にあった一文です。頭をガツン！とやられるような一言。日ごろ外的コントロール排除を心がける私、頭ごなしに子供達に「○○しなさい」ということはできるだけ控えています。が、つい口をついて出てしまい、後悔することも多々。この一文は、必要なときにはきっちりと叱り飛ばせ！親が自分の信念を持て！と私に言っているように思えます。夜９時になったら寝る、食事中は食事に集中する、という体をつくる生活ルールについては、子供達のためにも厳しくせねば、と改めて思いました。食う・寝るについては厳しく、それ以外は見守る。自発行動を促すようにしむける。ということかな？国家の品格、読んで爽快な気分になります。途中で放り出してしまった新渡戸稲造の武士道を読もう、という気分になりました。

  2006.03.08

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• 今井友輝くん手術成功！

  以前このブログでも紹介した拡張型心筋症のため心臓移植を目指していた今井友輝くん、うれしいことに移植手術が成功したとのことです！先月２２日に移植手術をアメリカで受け、順調に回復しているようです。明日（もう日付がかわって今日）帰国予定だそうです。私は彼に会ったことはありませんが、縁あって遠くから小さな小さな力を送りました。でも送った力以上に、彼からは大きなものをいただきました。こんな小さな力でも、役に立つんだ、命を救う一つの力になれるんだ、と言う勇気。感涙。ランドセルを背負った姿がＨＰに載る日がくるのを、心からお待ちしております。

  2006.01.21

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• ライフワーク第１弾「少子化問題の構造化」

  猪口邦子さんが少子化担当相となり、いろんな方策案を打ち出している。児童手当の拡大、保育園の充実、などなど。だが、「特効薬はない」と言われるように、少子化の原因はなかなか見えてこない。構造は非常に複雑だ。平成17年版　国民生活白書「子育て世代の意識と生活」によると、理想の子ども数を持たない最大の理由はお金がかかるからだそうだ。では、十分なお金があった場合子どもを持って何をしたいのか？教育か、広い家か、レジャーか？収入が少ないことで、何を不安に思って子どもを生まないのか？収入があといくら増えれば、子どもを生むのか？アンケートをとるときの選択肢をもっと細分化する必要がある。そもそも、収入と子どもの数の相関性はどれぐらいあるのか？？現時点での私の考えは、少子化の原因の１つは「お父さんが家にいる時間が極端に短いこと」であるが、何故こういう社会構造になるのか？定時で会社を出る事に対する罪悪感や、１日８時間以上働くことを前提とした会社のしくみ。なぜこういった罪悪感やしくみが生まれるのか？これらは複数の要因が複雑に絡み合っているが、必要な調査と数値があればある程度簡略で誰にでも分かる説明は可能なのではないか？今日のコーチとのセッションで、私のライフワークの第一段階として、「少子化問題の構造化」を挙げた。偶然にも今年、スウェーデンに長期で滞在するチャンスを得た。少子化問題を論じるときに必ず比較対照として登場する国ではあるが、実際のところはあまりにも分からないことが多い。私なりの視点を持って、この国を見てみたい。そして、日本の少子化問題の”構造”を明確にしたい。私の究極の目標は、夫が毎日子供達とたっぷりと接することができる日がくること。目標達成できたころは子供達は家を出ている可能性が大ですがね。

  2006.01.20

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• ダイバーシティを推進する理由

  少し前の話になるが、日本女性技術者フォーラム主催の懇話会に参加しました。講師は日産のダイバーシティディベロップメントオフィス室長の吉丸さん。日産が行っている具体的な取組みはこちらを参照してください。さて、管理職に女性を増やすとどんないいことがあるのか。この効用について、日産は非常に明快に分かりやすく述べています。従来の日本型マネージメントは、社員に会社のＤＮＡを埋め込み、言葉は悪いかもしれないが同じような価値観を持つ大勢の社員をコントロールすることで、高い成果を挙げていた。(モノカルチャー）しかしこれからは、というかもうすでに、従来にはない新しい価値を商品に組み込まないと、商品は売れない、利益は出ない世の中になっている。この新しい価値を産むには、同じ価値観を持つ人同士の中で意見を戦わせるより、その中に異なる「属性」を入れ、意見を戦わせるほうが容易である。（多様性のシナジー効果)というものです。成功例として日産ＳＥＲＥＮＡを挙げられていました。日本国内で勝負するのならば、従来のマネジメントでも成果はあるかもしれませんが、今や日本の製造業は世界が相手。日本だけの価値観での勝負は、もうできない時代になってきています。日産が言う「異なる属性」とは、女性、外国籍の人、日本人だけど日本以外に住んでいる人、障害を持つ人、などなど、広い範囲が含まれます。職場にいろんな国籍の人がいて、いろんな国の言葉が飛び交うなんて時代もくるのかもしれませんね。

  2005.11.23

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• 山月記

  中国の物語の山月記。記憶にある人も多いだろう。簡単に内容紹介。天賦の才に恵まれた李徴、その才を認められることなく、生活のために地方官吏の職を奉ずるも著しくプライドを損ない、とうとう最後は人食い虎に実を落とす、という話。２日続けてこのような話を聞きました。１日目は中学校の教科書の話からこの話題になりました。プライドを損ないなぜ「自殺」ではなく「人食い虎になる」なのか、その境目はなんなのか。２日目は、例のオウム信者の話からですね。高学歴の学生達がなぜあのようなカルト教団に入り、恐ろしい殺人にまで手を染めるようになったのか。ただの「虎」ならば、「自由」「強靭」といったプラスのイメージもついてくるかもしれませんが、「人食い虎」となると社会の悪に部類です。自殺するかしないかの瀬戸際にカルト教団のような甘い言葉をささやく受け入れてくれる存在が現れ、気が付くと後戻りできなくなっていた、というところでしょうか。昨今の社会システムでは確かに埋もれていく才能も多いです。ですが、世を儚んでも、世を捨てるのではなく受け入れ、その中で自分を自分の意思で変革していく、そして自分の周りから少しずつ変えていく。自戒もこめてブログに残しておこうと思います。

  2005.11.16

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• がんばれ！友輝くん

  先月、こども専門の病院に行く機会がありました。待合室には広いこども専用の遊び場がありました。そこで見た子供達の姿は、最初は正直に言って本当に胸がつぶれそうでした。私の子供達とほとんど年齢も変わらない子供達ですが、みんなどこかが違います。車椅子であったり、チューブが繋がっていたり。最初は、わが子と重なり、つい目をそらしてしまっていました。しかし３０分もそこにいて、子供達が遊ぶのを見ていると、いつのまにか声をかけたりボールをとって渡したりしている自分がいました。子供達の表情は、近所の児童館で走り回っている子達と何も変わらないことに気付きました。ただ、今まであまり周囲にいなかったためにどう接していいか分からなかったのだと思います。この子達一人一人の命は、重いです。一人の子どもに二人の親。親御さんたちの子どもに対する愛情は並々ならぬものがあるのが、すぐに分かります。ただひたすらに生きることのみに、家族一丸で立ち向かっています。生まれてきた意味など問わなくても、存在しているだけで十分意味があるということが分かります。一人の人間が生きるというのは、多くの人の力があってこそ。病気があろうが、なかろうが、それは変わらないと思います。その病院にお子さんが入院していた友達から、今井友輝くんのことを知りました。拡張型心筋症で心臓移植のための渡米を待つ友輝くん。小額ですが、募金しました。頑張って!！ランドセル背負った写真がＨＰに載ることを祈ってます。人気ブログランキングは今日はお休みです。代わりに下のサイトをクリックしていただけるとうれしいです。「友輝くんを救う会」

  2005.09.30

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• 新しい武士道

  福井晴敏著「終戦のローレライ」をこのお盆期間中に一気に読んだ。前作までをさらに凌駕するスケールと話づくりのすばらしさもさることながら、６０年前の話が今の日本社会を十分すぎるぐらい反映していた。福井氏はこの著書でバブルの崩壊を「第二の終戦」と表現した。まったく同感だ。私はさらに、バブルの崩壊は「武士道の終焉」ではないかと考えている。武士道とキリスト教国の騎士道とでは、忠誠を誓う対象が人間か神かという大きな違いが存在する。バブル期まではサラリーマン人生はしばしば武士道に例えられ、会社に忠誠を誓うような表現があちこちに見られた。しかし今、もはや会社は忠誠を誓う対象ではない。ではいったい何に忠誠を誓えばいいのか？何百年にも及んだ武士道の頂点を見失った今、日本中が模索しているように見える。信念に基づいて生きるもののみに許される「毅然とした」「凛とした」生き方が、ほとんどの人はできなくなってしまったのだ。一家の主が生き方に迷っていれば、その家庭で育つ子もまた迷うのは無理も無いであろう。一人一人が、自分の人生の使命を自分で見つけなければならない時代がやってきたのだ。自分の人生の責任は、自分で取る。その中で新しい日本の”武士道”が芽生えるかもしれない。それがどういうものか、私にもまだ良く分からないが。。。こちらもクリックお願いいたします。人気blogランキングへ

  2005.08.20

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• パラダイム・シフト記念日

  ８月１５日、終戦記念日。日本中が思索にふける日。私が第二次世界大戦に惹かれる理由はこの日を境に日本の価値観が変わったからだ。一億玉砕から一億総懺悔への転換。日本のパラダイム・シフト記念日である。６０年前のこの日、怒り、安堵、絶望、困惑、、、さまざまな思いが交錯したことが本や新聞から分かる。でも本当のところは何も分からない。中学校の時の国語の教科書に、子どもの視点から書いた終戦の話が載っていた。うろ覚えだが、昨日まではお国のために死ねと言っていた先生が、８月１５日を境に「民主主義」という言葉を唱えるようになった、というものだ。この筆者は複雑な胸中を一言で「先生に謝って欲しかった」と締めくくっていた。謝ってもらって、その先はどうするんだ？それで気が済むのか？と思ったことを覚えている。自分で考えて、自分の責任で行動する。これができない時代だったのだ。「バブルの崩壊」もやはり終戦と同じ日本のパラダイムシフトだ。つぶれるはずの無い銀行が、証券会社が、ある日本当になくなった。果てしなくあがると思われた土地が、株が、どんどん下がっていった。時期は明確ではないが、このとき初めて日本中が自己責任という言葉の意味を思い知ったのだろう。ただ、未だに分かっていない人種も存在する。「会社」という存在にすべてを捧げて自分の考えを「会社」に合わせることで、折り合いをつけている。「オレについて来い」式経営手法で現実にはありえない希望的観測に基づいた市場予測と達成不可能な目標を立てて、部下にそれを強要する一部のバブル前世代のマネージャ達は、精神論で勝利を唱え一億玉砕を叫んだ大本営に近いものがある。不明確な目的のもと部下を疲弊させ、業績もあがらない。私もかつては自分の責任を捨て「会社」を妄信した人種の一人だった。そしてコーチングをきっかけにして、パラダイムシフトが起こった。ある日突然ではなく、長い間考えていた気持ちが一気に噴出したようであった。過去の自分を受け入れるのには勇気がいったが、先に進むためには通過しなければならない関門だった。コーチと共に見たくない自分の姿を直視したことにより、先の目標をみつけることができた。私のパラダイムシフト記念日は、コーチングをはじめて受けた日だ。こちらもクリックお願いいたします。人気blogランキングへ

  2005.08.15

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• 日本人の誇れる国民性-純粋さ

  ＷＭ研究の続きを書こうと思ったのですが、どうしても書きたいのでちょっと脱線。少し前の朝日新聞に載っていた作家の城山三郎さんの対談の内容が忘れられないのです。今手元に新聞記事が無いので詳細は違っていますが印象に残った内容は二つ。---------------------------「戦時中、戦地にて死んでいく兵士の一人が「天皇陛下万歳」と言って息絶えた。ほとんどの人が父母を呼ぶ中で、心底うらやましいと思った。」（思想等に対して純粋なのは日本人だからか、という記者の問いに対し）「そうだと思う。日本はもともと神の国だから。」---------------------------自分の使命、信じるものに対して純粋に従うことができるのは、日本人の美徳だと私は思う。これは日本が世界に誇れる国民性だ。だが残念なことに現在の日本ではこの純粋さは残っていても、信じるものが見つからない。私は戦争を肯定する気はまったく無いが、自らが心底信じるものに身を投じるのは、やっぱり究極の官能の世界だと思う。「神の国」、神話の中の神様がつくりたもうた国、ということなのか。昔Ｍ元総理がこの発言をして大問題になったが、私はこの「神の国」の意味することを良く分かっていない。もしかしたら古来からの日本人がこころのよりどころとしていた「神」なのかもしれない。昔は神の国であったかもしれないが、終戦と同時に日本人は神を見失い、誇りをなくしてしまった。だが日本人には世界に誇れる「純粋さ」という国民性がある。一人一人の心の中に自分の使命を見出し、それに純粋に、クールに打ち込むことで、また世界から一目おかれる存在になるのだ。日本にはまだサムライがたくさんいるぞ、と。一人一人のクライアントが、その人の「神」に相当するものを見つけることを一つの目標としているコーチングって、宗教に近いのかも。ただ宗教とコーチングが決定的に違うのは、それはその人一人だけのもので、誰にも強要することは無く、永遠に誰かと共有できるようなものでも無いことだと私は考えます。人気blogランキングへ

  2005.07.15

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• 母親の憂さ晴らしは家族公認で

  7/2からいよいよウルトラマンマックスが始まります。「原点回帰」を売り文句にしてＭ７８星雲からやってきて、バルタン星人まで登場するそうです。お父さん世代は期待に胸を膨らませております。世のお父さんの大半は子どもを口実におもちゃを買い、毎週欠かさず息子と一緒に番組を見ているのです。円谷プロの思惑は良い点をついていますが、お父さん方の期待が高すぎることだけが不安要因ですね。こちらもお願いします。人気blogランキングへ-----------------------------------------------共働きの友人の奥様が、職場の新人歓迎会のため２歳になる息子さんをファミサポさんに預けようとしたとき、「飲み会では預かったことは無い」と暗に断られたそうです。このファミサポさん、５０代の女性。飲み会という場で子どもをほったらかして母親が楽しみを得ることは、罪悪という考えです。一昔前の「母親」は、みんなそうしてきたのでしょう、と思ったのですが、南房総では「子安講」という非常におもしろい風習がいまでも残っているところがあります。集落の「嫁」が月に一度ぐらい集まり、文字通り子育てに関する交流をする場なんですが、要するに延々何時間もおしゃべりと食事に興じるというものです。昔は一晩中続いたところもあるそうです。もちろん、亭主子どもは家に置いてきます。「女だけ」の集いです。なぁんだ、昔も母親達はちゃんと憂さ晴らしやってたんじゃないか。しかも２時間の飲み会なんてかわいらしいものじゃない。昼間から夜まで続いたり、一晩中しゃべり通したり（オール？）。それも親、夫、子ども、みんなの公認のもとで。凄い。凄すぎます。なんていい時代だったんでしょう。いつから憂さ晴らしが罪悪になったんでしょう？月に１度ぐらい、「非日常」があってもいいじゃないですか。頻繁だと困るけど。

  2005.06.30

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• 少子化の根本原因（私見）

  ウルトラマンネクサスが最終回だった。むかーしむかし私が見ていた時代からはずいぶん変わったものだ。しかし、「宿主」が代わるたびに微妙に体の模様が変わる。考えたな、バンダイ。これでは親は一番組につき何種類ものフィギュアを買わされる羽目になる。（もちろん私は買わない）しかし一番最後の変身で、とうとうウルトラマンに羽が生えた。いくらなんでもやりすぎだ。。。さて、本題。------------------------------------------6/24にＮＨＫ「日本の、これから」で少子化をとりあげましたね。残念ながら見損ないました。(再放送は録画しよう）少子化の原因は社会的背景が大きい、とか、野田聖子議員とかができて産みたいのに産めない状況まで踏み込んだ内容のようだったようですね。私が考える少子化の根本原因は「父親が平日育児に割く時間が極端に少ないこと」です。戦後のものが無い時代でも、私の祖父母は将来を悲観することなく多くの子どもを産みました。お金はあとから何とかなる、なければ早く自立させるだけです。それが幸か不幸かはその子ども次第。問題は精神的なプレッシャーです。午後６時半、保育園から子どもを連れて帰って、夕飯のしたくして、午後７時半、やっと食べさせて、８時お風呂に入れて、９時半寝かしつける。朝も早朝（４時～５時）に起きて洗濯掃除。核家族の場合これ毎日一人でやるんです。このタイムスケジュールはうまくいったとき。ほとんどこのとおりにはいきません。しかも子どもが小さいうちは夜中は２、３時間おきに目が覚める。し・か・も、子どもは病気しまくる。仕事に穴を開けるのはほとんど母親。子どもは当分一人でもうアップアップですがな。そうこうしてるうちにもう二人目つくる気力もなくなりました、って人、多いです。病気でもこどもを見てくれる人、夕飯を作って食べさせてくれる人、この「逃げ場」があると無いとで、ぜんぜん 気持ちが違います。一人で子どもに責任負わなくてもいいんだ、というだけで、軽やかーになります。この「逃げ場」が父親であれば理想的なんですけどね。

  2005.06.24

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• ポジティブエネルギーのスパイラル

  少し前ですが、●「親と関係の良い子は勉強が得意」‥ベネッセ教育研究開発センター●「女性が活躍している会社は業績が良い」‥大和総研というのを偶然同じ日に目にしました。この二つ、つきつめていけば共通のことを言っているように感じました。それは、「人生においていくつもの顔を持ち、その大部分において良い状態であれば、他の部分で困難に直面してもそれを乗り越える力を発揮できる」ということではないでしょうか。（もう少しスマートな言い方ができないかな？）女性（特に家庭を持つ女性）が活躍できる職場環境とは、短い時間で効率よく力が発揮できる環境です。効率よく仕事を行うためには、「問題を見抜き実行案を考える」ことが必要で、実行案を熟考することにより、行動する時間は極端に短くできます。この「問題を見抜き実行案を考える」ことは、着眼点の多さ､思考の深さなどが関係するのですが、特に前者に関しては多面的な幅広い知識が良い影響をもたらすことは多いのではないでしょうか。すなわち、別の顔をした時の体験が、まったく関係がないと思われる仕事にアイデアを与えているということです。このような経験は誰もが一度は体験していることと思います。子どものお勉強についても、家庭での安定した精神状態が多面的で深い思考力を養う、とでもいいましょうか。私の人生にもこんなポジティブエネルギーのスパイラルがどんどん回りだすといいな。

  2005.06.22

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• 第三の女性交流の場

  日経スマートウーマンの記事から---------------------(6/16)社交でリフレッシュ、オンとオフの間に新たな居場所──女性同士気負わず、適度な緊張感が刺激 http://smartwoman.nikkei.co.jp/news/kateiview2.cfm?genreCode=w2&pos=1仕事関係のつき合いとも近所付き合いとも違うコミュニケーションの場作りを進める動きが、働く女性の間で広がりつつある。自宅に専用の空間を設けたり都心の1軒家を借りて肩の凝らないパーティーやワークショップを開き、職場や家庭では得られない女性同士の関係を模索している。 （以下略）----------------------私も女性同士の華やかな交流は大好きです。でも「ママ」や「会社員」として、ではなく、やっぱり「自分」を出せる人たち、「自分」を大切にしている人たちが自然と私の友達として残っているように思います。自分もこういうの主催してみたいなぁ。やっぱり起業だ！早く始めたい。ワクワクしますね。

  2005.06.20

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• 超楽観主義的「人類の使命」

  少子化やニート・引きこもりが社会現象となっている日本や韓国と、欧米との違いは何だろう？それは「神」の存在ではないだろうか？八百万の神々ではなく、唯一絶対の「神」だ。信じる信じないにかかわらず欧米では生活のあちこちで「神」の存在を意識せざるを得ない。それだけ人々に密着した存在である。一方で儒教国の日本や韓国では唯一絶対の神は、ほとんどの人にとっては縁遠いものである。私は神を信じているとも言えるし、信じていないとも言える。人類の種である生命の起源を神というのなら、それはどこかに必ずあると信じている。私は楽観主義者なので、「人類の使命」をすごく短絡的に考えてしまった。気が遠くなるような未来、この生命の種を求めて人類は長い旅にでると思う。その日が来るまで、地球環境と折り合いをつけながら人類を存続させること、太陽の寿命や地球環境の悪化で人類が地球に住めなくなったら、宇宙に出ることができるよう、そして生命の種を求めて、人類が生まれた理由を知るために長い旅ができるように科学技術を発展させることが、人類の使命である。単純すぎると思うけど、あるときこう考えてからすごく楽になった。直接子供生んだり技術の仕事をしてなくても、税金ちゃんと払ったり、インターネットを通じて科学技術を利用して、ちょっと環境に配慮して生活したりすると、基本的にはほとんどの人が十分人類としての使命を果たしてるんだ、と。あとは自分の欲求を満たすために生きていいんだ、と考えるようになった。この自分の欲求を満たすための生き方が「私の使命」になるのだと分かったのはごく最近のことだが。唯一絶対の神を信じるキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の人々はこんなに短絡的で具体的でなくとも、「神」という概念でそれなりに生きる意味を普段から考えているのかな、とも感じた。人間は迷ったときに最後は宗教にすがるものです、と高校の倫理の先生が言っていたことをよく思い出す。このような「神」を持たない日本では、精神のよりどころとなるものを一人一人が自分の中に見つける以外ないのではないだろうか。自分の中に無かったら、宗教に見出すのだろうか。精神のよりどころがないと、自分の存在を希薄に感じてしまいニートや引きこもりにつながるのかな、子供を生むことをためらうのかな、と考えてしまう。単純すぎて宗教家からは怒りの声がきそうだ。ちょっと飛躍しすぎかなぁ、とも思う。明日からはもう少し現実的なことを書いていこう。

  2005.06.15

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• さまよえるサムライ達の鏡

  ここ十年、子供達、若者達に異変が生じていると言う。昔ながらの熱血先生はもう子供達の心を動かすことはできない。人の心に訴えかける手法であるコーチングが最近注目されている大きな原因の一つでもあると思う。だが、忘れてはいけない。その子供達を育てたのは大人であり、日本社会なのだ。　世の父親達は子供達と夕食が囲める時間に家に帰ることはほとんどない。「仕事」に対して真剣に誠意をささげているのだろう。それ自体は良いことだ。滅私奉公など今どき時代錯誤だと分かっていながら、周囲と歩調をあわせてカイシャに、仕事にすべてを捧げようとする姿は、姿が見えない主君に仕えるサムライのようだと感じてしまう。　１０００年以上に及んだ封建社会とは、臣下が主君に絶対の忠誠を誓い、主君はその見返りとして領土・食料、そして命がけでそれらを守る役目を担っていた。明治維新で主君は将軍から天皇へ、そして、民主主義という無形のものへと変化したが、この看板の国の中でも天皇への忠誠を誓う人も多かったのであろう。そしてあの戦争、原爆、終戦。戦後高度成長期の企業は従業員を家族ごと丸抱えして、社員に企業への忠誠心を持たせた。実際企業は社宅完備や家族参加の運動会などのイベントを通じてその忠誠心に応えていた。　ところが、バブル崩壊、リストラ、終身雇用制の廃止。そして団塊の世代の定年。主君に裏切られた世のサムライ達は、自らの身を捧げることのできる主君を求めてさ迷い歩いているようである。そしてそのサムライ達の姿を見て育った若者達は、将来に夢も希望も描けなくなっている。　ごく一握りの人だけが自分の使命を知り、それに身を捧げる幸運を手にしている。今は一握りだが、いずれもっと多くの人がこの幸運を手に入れることができるようになると信じたい。その手段がコーチングであると私は思う。特に女性、母親がこの幸運を手にすることで、きっと子供達は将来への夢と希望を取り戻す。そして、日本は復活する。

  2005.06.11

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• 得るものは多いが失うものはもっと多い

  　鈴木えりこ著の「超少子化-危機に立つ日本社会」によると、日本では共働き・専業主婦家庭の違いにかかわらず、父親の家事・育児への参加時間は20～30分。一方で欧米男性は平均２時間あまりを家事・育児に費やすそうだ。　日本の母親がいかに自分の時間を持つことができないか、はっきりと分かる。　私の周囲の話であるが、夫が自営業・交代勤務などで家にいる時間が長い、という人、また近くに頼れる実家がある人は、２人、３人と産んでいる人が多い。双方とも実家が遠方である専業主婦の友人達は、口を揃えてこう言う。「自分に何かあったとき、すぐに子供を見てくれる人が一人いればどんなに楽か。」本来ならば父親がもっとも頼れる育児のパートナーであるはずなのに。今の日本社会ではほとんどの父親は「長時間労働は美徳」という価値観に縛られた企業の中で一日のほとんどを過ごしている。そしてそのしわ寄せが母親にきて、子供に対する責任を一人で背負い込み、自分のささやかな欲求さえも押し殺して数年間を過ごすのだ。得るものは子供と言うかけがえのない宝物。そして失うものは自分の時間、自分の欲求、お金、etc。。　少子化が進行するわけだ。　　こう書いてしまうと本当に悲しい日本の母親、という感じだが、実際は楽しんで育児をしている人がたくさんいる。ただ、ごくたまに限界に達することもあるのだ。そんな時夫がダメなら、私は家族以外の信頼できる人に子供を託す勇気も必要だと思う。　母親は家の中ではいつも太陽のように輝いていたほうがいいと思う。ささやかな自分の欲求を、少しずつでも生活に取り入れるようにしていけばきっともっと輝きを増すと思う。

  2005.06.10

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