ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団のニューイヤーコンサート
今年は新年から立て続けに「ニューイヤー」ものづいているようだが、これもS席が半額の3,000円に惹かれて「かつしかシンフォニーヒルズ」まで出かけた。メラニー・ホリデーの美声に期待したが寄る年波には勝てないか、いまひとつ声に張りがなかった。オケも編成が小さいせいか、コンサート向きではない。まあ、本場の「青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」に満足したというところか。「かつしかシンフォニーヒルズ」は二度目だが、なかなかいいコンサートホールだ。凡そ周りの環境とは不釣合いな存在だが、名前はモーツアルトホール。そういえば「すみだトリフォニーホール」も変な場所にある。こちらは新日フィルの本拠地だから、それなりの入りがあるだろうが、「かつしか」の方は苦労しているのではないか。これもバブル期の箱物行政のつけか、もったいないことだ。この大東京に、コンサート向きのホールが東京文化会館しかなかった当時を知る者には隔世の感がある。