夢が叶う
昨夜、紀尾井ホールでスエーデン放送合唱団を聴いた。2,3年前に都響のモーツアルトのレクイエムに次いで二度目であるが、この時のアンコールで歌ったアベベルムコルプスが素晴らしく、もう一度聴きたいと思っていた。今回のプログラムにはないので諦めていたが、なんとアンコールで再度聴くことが出来たのだ。天にも昇る気持ちで思わず「ヤッター」と叫んでしまった。都響の演奏会後、名演奏をも一度聴きたとCDを探したが見つからず、半年近く待って手に入ったのはムーティ指揮のオケの伴奏付だっただけに、伴奏無しの生演奏に舞い上がってしまった。とに角、この合唱団はハーモニーが素晴らしい。各パート8人の混声だが一糸乱れぬ「ハーモニーの揺れ」とでも云えばいいのか、その曲の世界に引き込まれる。武満徹編曲の「さくら」では武満らしい和音の競演を展開して武満の世界を見せてくれた。もし、武満が聴いたら小躍りし喝采したのではないかと思わせる、素晴らしい演奏だった。因みにこの演奏会はソニー音楽財団主催で「10代のためのプレミアム・コンサート」2,500円だった。