覆水盆に還らず
国民投票の結果、EU離脱が大勢を占めた英国だが内情は結果と違うらしい。離脱に投票した人の中で、まさか投票結果が離脱になるとは思わず、キャメロンに一泡吹かせたいということで離脱に入れた人が少なからずいるようで、再投票を求める動きがあると云う。しかし、覆水盆に還らず、再投票は難しく英国はEU離脱の道を進むしかなさそうだ。キャメロンの指導力不足を指摘する声もある。議会の殆んどの議員が残留支持にも拘らず、決定を国民投票に委ねた指導者のミスのようだ。今回の国民投票は民意が反映されて、直接民主主義の典型のように見られるが、その時の国民感情が左右する危険性を孕んでいることを示している。国の将来や他国への影響など、国の大事を決める際には必ずしもいい方法とは言えないようだ。