ハーブ園
ひょんなことから、丹波の休耕田でハーブを植えることになりました。何を植えたらよいのか???この間からちょっとハーブのことを勉強しています。昨日参考に姫路の香寺ハーブ・ガーデンに行ってきました。ここは行ってみると観光用のハーブガーデンではなく、研究が主で、さまざまな製品を販売しているところでした。ここの社長さんに相談してみなさいと紹介してくれる方があったので、行ってきました。普段は忙しい社長様ですが、突然伺ったにも関わらず、いろんなお話をしてくださいました。がんで苦しんだお父さんにゆっくり過ごしてもらおうとハーブ・ガーデンを始めたのだとおっしゃってました。今から25年も前のことだそうです。お父さんが亡くなられたあとハーブの研究のために世界中を歩き回ったそうです。南フランスに昔ながらのハーブを育てているところがあると聞いて、お金を工面して南フランスへ行ったそうです。その時の貴重な経験をお話してくださいました。やっとその農場を見つけたが、言葉が通じず、お金もなくなり食べるものもなく衰弱して農場の軒下で休んでいたところ、具合が悪いことに気づいた農家の方に助けてもらった。食事を食べたあと、その農家の4歳のお子さんが、食事のときに飲んだハーブをハンカチに包んで持ってくるのだそうです。食べたあと、お風呂に入れて、そのあと農地に返す。その頃の日本は右肩上がりの社会で消費が美徳のような時代でしたから、最後まで使い無駄にしないこの生活を何も言われなくても4歳の子供がしていることにとてもおどろいたとおっしゃってました。帰国後いろんな所の門をたたき、そのうち大阪大学の薬学部の教授が、君おもしろそうやね、うちへ来なさいと言ってもらい大学へ通ったとおっしゃってました。5時から8時まで働いて、それから大学へ行って研究したそうです。心にしみわたるお話をいっぱい聞いてきました。こんなに近くにハーブの専門家がいたことにびっくり、これからいろんなことを教えてもらえるかもと思うと、とてもうれしくて、人のつながりって大切だなーと思いました。ハーブの効能が認められ始めたが、抽出と発酵技術を組み合わせて有効成分を高めていきたい。世界ではまだ誰もやっていないので、これを大きなテーマとして地元のお茶や野菜にも対象を広げていきたい。代替療法や統合医療にもハーブ効果が認められてきた。メンタル的なものだけに、エキスの抽出方法に工夫を凝らして貢献していきたい。