オトナの遠足
甲山ウオークから一日おいて、奈良の山深い秘境を 訪ねる、題して”オトナの遠足”にでかけました。 友人の仕事の取材に便乗で,べったりあまえて。 だってこんなチャンス、二度とないもん。 せめてものお礼に、お弁当は私が作っていくね、と 早朝から卵焼きなど作るのも、ルンルン気分よ。 行き先は、室生の龍鎮渓谷、龍鎮神社。 室生ダムの赤い橋を渡った山深い秘境にあります。 山道の途中、路肩の広いところに駐車して 左手に流れる川に沿って歩きはじめると年季の入った標識が。 左手に流れる川には、緑色に苔むした巨石がごんろごんろ。 あっ、崖の斜面に小屋らしきものが??? なおも進むと、突然現れた、川に向かって立つ質素な鳥居。 こんなところに神社が 川に下りていく細い道が続いている。 。 拝礼をしてから鳥居をくぐり川に下っていくと・・ 対岸に小さな鳥居と祠らしきものがみえた。 これが噂に聞く龍鎮神社? ミニサイズの鳥居と祠に、ちとびっくり。 手前から身を乗り出してまずはパチリと写します! うわ~お!この碧い水! 超一級のパワースポットと言われるのはここのこと? じっと佇んで深呼吸。 お社を挟んで、川の上流と下流にしめ縄が 渡されている。 辺り一帯が神域ということね。 手前には拝殿があって、参拝者は拝殿の中から 対岸のお社に向かって手を合わせる。 今回のもうひとりの同行者は、森林生態学の プロフェッショナル、木村祐一さん。 某誌に掲載するための取材が目的の友人は、 木村さんの解説を聞いてさらに新たなる視点が加わった、と 喜ぶ。 続いて、車で向かうは龍穴神社。 樹齢数百年は経つと思われる杉の古木が林立。 室生寺よりも古い歴史があるそうな。ここも 龍鎮神社と同じく、水の神”龍神”を祀る雨乞いの神社で 強烈なパワースポットらし。 スピリチュアル系の人たちと思しき、不思議な参拝者も よく見かけた。 標識に従って 龍がこもると言われる吉祥龍穴まで 行ってみましょう。 奥の宮までの急坂は、木の足止めで滑らないようにしてあり、 階段数十メートルを転ばぬよう、滑らぬよう川のそばまで下りていく。 滝の音が近づいて、目の前に結界のしめ縄が張られた 洞窟?が現れた。 ここでも川を挟んで手前に簡素な拝殿がある。 昔々からここで雨乞いの神事が行われていたのでしょう。 からだ、整いました。 時が止まったような山深いところに時々足を踏み入れて、 深い呼吸をして自然と一体になりましょう。 オトナの遠足なので、野点も楽しみました。 母が使っていた野点セット、龍村織りの定番の柄は 何十年経っても渋いです。