名月や、ああ名月や
今年の十五夜は、群青色の空に冴え冴えとした月が上り、ひととき暑さを忘れてながめていた。狂言師の松本薫さんからは 、 広島在住のご友人から届いたというまるで日本画のような名月を送ってくださった。塩路けい子さんは、「俳句会の大先輩から届いた写真,題して" 柿の葉と月" です」とLINEが来た。なんて素敵❗また、けい子さんが所属する俳句結社〈嵯峨野〉の俳友の大先輩、桂の中村軒さんのおくさま 中村優江さんから届いた十五夜の 写真も転送して下さった。 〈 松尾大社と月 〉です。俳句大会で優江さんが詠まれた句。《 磐座に 大きな月の あがりたり 》 優江ひときわ雅びな京都の十五夜に、居ながらにして酔いしれたひととき。さて、無知をさらして《 磐座 》が読めない。広辞苑をよいしょっとテーブルに乗せて🔍👀磐座〈いわくら) 山中の大岩や崖。 神の鎮座するところ。フムフム、忘れないでおこう。ふと思い出して 和箪笥の奥から麦わら細工の桐箱を出してきた。母から受け継いだものなのでたぶん昭和の初めごろ?絵柄が満月とかぐや姫?いやいや、紫式部か清少納言か?18センチ✕24センチの大きな箱。大麦のわらを原料に、桐箱に細工を施したもの。 十二単 や 髪の一筋 一筋まで、 芸が細かい😵💫 〈プチ知識〉麦わら細工の歴史は古く今から300年ほど前にさかのぼります。 江戸時代、享保年間(1716年~1735年)に因幡の国の住人、半七という人が城崎に湯治に来た際に、宿賃の足しにと麦わらを赤・青・黄に染めて竹笛に巻き付けて湯治客に売り出したのが「城崎麦わら細工」の始まりとされています。 ↑ Google先生《 城崎麦わら細工伝承館 》があるらしいデス