『銀花』-2-例えばこんなページ・・
『銀花』と最初に出会ったのは、歴史、文学など、入手しにくいマニアックな本も扱うこじんまりとした古書店。表紙デザインとその色彩にひきつけられ、ページをくって心臓が高鳴った。どのページも、人間の手で作られる、ありとあらゆる美しいものと魅力的な文章で埋められている。日本の伝統文化、暮らしの美、用の美をとりあげてジャンルも、布、書、きもの、陶器、その他、人の手が生み出すあらゆるものを、きめ細やかにとりあげている。人間国宝にも匹敵するような手仕事を、地味に続けている人たちにスポットを当てて、私たちに新しい世界を発見する喜びを与えてくれる『銀花』にこれからもがんばっていただきたい。発行部数はたった3万部でも、ファンの熱い思いは100万部のベストセラー本に負けてはいない。