日々いとおかし・・・なマダム日記

白馬村日記　―2―

 　　　スローライフな生活から、箕面の家に戻ったとたん　　　野暮用やら何やらで、たちまち元の生活に逆戻りしました 　　　そして今日から、孫息子（大3）が、大阪市内の企業で体験する　　　インターンシップのため、２週間ホームステイをします。　　　新鮮な空気がさ～っと入り込んで、ji　& baには刺激がいっぱいです 　　　　さて白馬村では、ぼ～っと過ごしましたので、　　　　近場めぐりの写真を記録しておきます。  　　　そのむかし、長野県信州地方では、日本海側から塩や海産物を、　　　　信州からは農産物を運ぶ街道を、旅人が行き来していました。　　　　松本城下から、日本海に面した新潟県糸魚川までは約３０里、１２０キロの道のりです。　　　　今、この道は塩の道、または千国（ちくに）街道と呼ばれています。 　　　　険しい山道を命がけで、何日もかかって歩きとおした旅人たち。　　　　道半ばでいのちを落とした人もいたことでしょう。　　　　この街道筋には、道祖神や庚申塚、石仏群がたくさん立っています。　　　　人々は一心に手を合わせて、道中の安全を祈願したのですね。 　　　　いつか、街道沿いの道祖神めぐりをしてみたいと思います。  　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　萩の花が満開でした。　落倉方面で。 　　　少し北に走ると、小高い山の上に『青鬼地区』があります。　　　棚田百選、夕景百選に選ばれています。 　　　いつもは車で上まで上がっていましたが、路肩が大雪で崩れたため　　　通行止めに。　　　誰ともなく、歩いて登ろうか、といいだし、　　　急坂を歩きとおしました。　汗　　　 　　　冬はすっかり雪に閉ざされ、今残っているのは老人だけ。　　　それでも、棚田は青々と稲穂が膨らみ始めていました。　　　  江戸時代、茅葺屋根だった14戸の家は、今は鉄板葺きに変わっています。 　　　見下ろすと、松本～糸魚川を結ぶ『大糸線』の線路が　　　山間部をぬっています。　　　  　　　’98の冬季オリンピックで沸いた、スキーのジャンプ台は　　　　家からすぐ。　　　 　　　 　　チロル地方を想像する牧歌的な風景があちこちに。 　　ログハウスがまだ珍しかった時代、カナダのモデルハウスが　　千里ニュータウンの一角に登場。　　材はレッドシダー。自然のぬくもりに一目ぼれ。　　カナディアンロッキーが目の前にちらつきました。　　　　　　　　　築後40年を越すと、よく言えば風格が、実際はあちこち修復箇所も出てきています。　　　しかし、材はたいしたもの。　　あぜくら造りのように、釘を一本も使わず組み立てられた小屋は　　自ら呼吸をしているので、湿気ゼロ。　　1年閉め切っていても、室内はカビひとつなく、積み上げた布団も　　からりとしているのが、最高にうれしいことです。 　　　　　 　　　　　　　　　　　　今回は、玄関入口の一部をペンキ塗りしました。　　届かないところは、オットとチェンジ。 　　　来年の夏は、ガラリの引き戸4枚を完成させなくっちゃ。　　　私、大工仕事は苦手ですが、左官仕事が向いているみたい。　　　1日中でも飽きないとおもうわ。　　　セメントをこねるのもすきだし、　　　生まれ変わったら、左官屋さんにきまり！   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ではまた  

白馬村日記

 　　　　　田舎暮らしで、スローライフな1週間でした。 　　　　　北アルプスのおいしい水と澄んだ空気を堪能。 　　　　　今回の主役は、東京からやってきた、ラビットの　　　　　関根さんです。　　　　　　　　　　種類はネザーランドドワーフ。　　　　　　おとなしくてもふもふで、とってもいい子。　　　　　かわいいっ　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　テラスは、今年の豪雪の被害でまだ壊れたまま。　　　　　　手すりも倒壊です。　　　　　　建築屋さんと打ち合わせを済ませたので、　　　　　　近いうちに工事が始まるでしょう。 　　　　　　東京からも、息子、兄夫婦、従兄妹が到着し、　　　　　　総勢7人のきままぐらしです。　　　　　　　　　夕食前の温泉行きも恒例。　　　　脱衣場を見ると誰も入っているようすがなかったので　　　　まずはスナップをパチリ。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く  

大山

 　　　　　　　R45を大山目指して走る途中、鍵掛峠に差し掛かったら、　　　　　突如、大山の山の威容が目の前に現われました。         標高1729m.　山岳信仰の修験の山です。 　　　　 　　　　　これまでのブナ林とガラッと変わり、　　　　　北壁が雄雄しくこちらに迫るよう・・。　　　　　　ずいぶん峻険な山です。 　　　　　奈良時代に開山したという大山寺の標識が見えてきました。　　　　　登山は無理だけれど、せめてお寺にお参りを・・、と　　　　　　歩き始めると・・。　　　　　  　　　　途中で出会ったこんな階段、いい雰囲気です。　　　　　つぼです。　　　　　細～く、なが～くどこまでも続いています。　　　　　　上り詰めた先には何があるんだろう？？ 　　　　　　　　　 　　本格的な装備に実を包んだ山ガール（元）たちも　　　よく見かけました。  　途中，枡水高原でリフトに乗り、見晴らしのいい地点に立ちました。　　　 　　ケーブル前の広場には、ヤギが一頭、所在なげに　　　ちっちゃな小屋の前を行ったりきたり。　　　たった1頭ってのもかわいそうね。さびしいでしょうに。　　ヤギのえさ、100円、人参、キャベツ、キュウリ、　　はい、おたべ。　　傍に寄ってきて、ばりばり、ポリポリ。 　　ヤギさん、よくみたら瞳孔が閉じてなんか不思議なお目々だこと。　　ヤギっていつもこんな目？　　ちゃんと見えているのかしら。 　　大山の名峰のお膝元まで行けたこと、またひとつ　　ニッポン再発見して帰りました。 　　明日も雨の予報ですね。　ありがたや・・

ブナの森

 　　　1年ぶりに、鳥取県の奥大山に出かけました。　　　ブナの森に会いに。　　　乱舞するホタルに会いに。　　　野鳥たちのコロラテューラを聞きに。   　　　　　　　おやどは大山隠岐国立公園にある財団法人の休暇村＜奥大山＞。　　　広大な芝生と山に囲まれた　標高920ｍの高原は 澄み切った空の下、　　　さわやかな風が吹き抜け、　梅雨とは無縁の2日間を過ごしました。  　　　さっそくブナの原生林に足を踏み入れて、深呼吸。　　 　　ちょっと見て！これはなに？と友人の呼ぶ声にかけよると・・・　　 　　お～～っ！＜ぎんりょうそう＞がそこにも　ここにも　あそこにも。　　色素がない、純白の植物で、「腐生植物」と言う、とキノコハカセ（身内、親族のみが言う）　　の夫に教えてもらったのを思い出しました。 　　　「まさしくぎんりょうそうだね」と知ったかぶり全開。　　　　　　　              大挙して出迎えてくれた、純白の妖精たちに　　　　　　　興奮冷めやらぬ私たちでした。 　　　　　　　　夕食後、宿の方にホタル見物に連れて行ってもらう。               ゲンジボタル、ヘイケボタルが水辺で点滅。　　　　　　　　空高く放物線を描くと、満天の星と一体となって　　　　　　　　一晩中でも闇の中にぼ～っと立っていたかったわ。 　　　　　　　　残念ながら写真は撮れず。               　　　　　　　　　　　一夜明けて部屋の窓から芝生の庭を見下ろした眺めは　　　　　　何とも牧歌的。　　　　　　アルプスホルンがどこからか聞こえてきそうな・・・ 　　　　　　ヴォ～ホッホ～～ 　　　　　　部屋にいてもウグイスや野鳥の鳴声が聞こえてきます。 　　　　　浮世を離れて、ここは桃源郷。 　　　　　朝食後、整備された湿地帯の遊歩道を散策。　　　　　　　やまぼうし　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あざみ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シモツケソウ  　　　　標高1729mの大山を仰ぎ見るため、R45を走ります。　　　　プライベート道路か、と思うぐらい、前も後ろも車の姿は見えず、　　　　たまにバイクのお兄さんがすり抜けていく。  　　　　　　　　　大山山麓を貫いて作られた道路、行けども行けどもブナの原生林。  　　　　　樹齢100年のブナの木についている葉っぱは20万枚から30万枚ですって。　　　　　森に雨が降ると、葉っぱから小枝、幹へと伝って、滝のような”樹幹流”を　　　　　作って根元に流れ落ち、驚異的な保水力を持つ腐葉土層に吸い込まれる。          以上はデータブックで得た知識。 　　　　　なんと言うシステマティックな仕組みになっていることでしょう。　　　　　ブナの森が「緑のダム」とよばれるのはそういうことだったのね。 　　　　　　母なる樹、母なる森、ブナの森。 　　　　　　水はいのちです。 　　　　　　医師でべシャワール会の現地代表をしている、中村哲さんは　　　　　　『医療よりも水です』と常におっしゃっています。　　　　　　アフガンなど大旱ばつに見舞われた地区に、井戸や水路工事事業など　　　　　　水源確保のための支援活動を長年続けている、日本人として誇るべき方。 　　　　　　豊かな水の恵みに、あらためて気付かされた旅でもありました。 　　　　　　　　明日につづく  

白馬便り　続きです。

 　　　　　鉄女、写真をとりまくる　　　　　　　　　　　　　かっこいい征服を着たコンパニオンの女性もいましたよ。　　　　　　　　　長野行き：リゾートビュー　ふるさと、いってらっしゃ～～い　　　　   　　　　1998年、長野オリンピックで日本中が沸いたジャンプ台を横目に　　　　大阪に向かいます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　帰りはお決まりのコース、大王わさび農場に立ち寄り。　　　　　　　　　1917年(大正6年）、開拓の鍬を入れてことしで98年目。　　　日本一のわさび農場は東京ドーム112個分、4万5千坪。　　　水温平均13℃。　　　直射日光を避けるため、黒い寒冷紗で覆われたわさび田が　　　どこまでも続きます。　　　今年もこの透き通った水を見ることができてハッピー　　揚げたてアツアツのわさびコロッケ。　　　わさびの葉はしょう油漬けにしてさっそく　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いただいています。辛いのなんのって 　　　全工程約1000キロ、無事に走ることができました。　　　　眠気防止は、大声で歌うこと。　　　　中島みゆき、美空ひばり、岸洋子，越路吹雪　森進一などなど　　　　童謡、ポップス、ジャズ、演歌、よくもまあ次々と・・と　　　　助手席のオットはあきれていることでしょう。 　　　　中央道のＳＡ　駒ケ岳で食べたきつねうどんが感動でした。　　　　大きな揚げが2枚も入って、麺ももっちりと、なんておいしいんでしょう。　　　　　メモメモです。　　　　写真は日付が変わってからね。 

白馬だより

    6/3から4泊5日の旅程で、信州・白馬に行っていました。 　名神吹田→中央道→長野道、とハイウェイをひた走り、　安曇野インターで下りて、オリンピック道路に入ると、　目の前には雄雄しく聳えている北アルプスの峰々。 　「今年の残雪はいつもより多いわね」　などと話しながら、山荘に到着。 走行距離はdoor to doorで430キロ。　　　　      　　　　　　まむし草↓　　　　　　　　 　　　　　そこここに咲いている山野草を観察しながら、家に近づくと・・・       　　あららら・・　テラスの手すりは？　　　　　いったいどこ行ったの？　　　　　　2メートルほどの高床式の小屋に作っている　　　　　　巾の広いテラスが無残にもボッキンと折れて,手すりも落下。    　これって去年暮れの、白馬村神城を震源とする地震の被害？？     　ここの住所がまさに長野県北安曇郡白馬村神城ですから。   　　　　庭に植えているくるみの木も真ん中あたりでぼっきりとくの字に。    　　かわいそうだけど切るしかないね、と、のこぎりでギコギコ。　　木の香りをかぎながら、切り落とした枝の皮をするすると剥くと、　　きめの細かい、真っ白なお肌が現れます。　　　切り取った枝も無駄死にさせたくないわね。　　使い道をかんがえなければ。 　お隣のペンションのオーナーに聞くと、　テラスの被害は雪によるものでした。　今年は豪雪で、近隣のお宅でも何軒か、同様の被害があったとか。　『親切で良心的』な建築屋さんを紹介してもらい、さっそく　工事の相談をしました。 　ＪＲ白馬駅に行ってみると、運よく臨時列車があと10分で入ってくる、とのこと。　『リゾートビューふるさとＨＢ　Ｅ300系』　　　―北アルプス山麓を行く大糸線の旅―　　ハイブリッドシステム搭載の、新型リゾートトレイン、ですって。 　カメラを持ってそわそわしていたら、駅員のおじさんが　「入っていいよ」と改札口をあけてくださって。   　　静かに入ってきた車体を激写。　　でも写真は明日アップね。本日の容量を超えてしまいましたので。　　　社内の写真は、ＪＲ東のＨ・Ｐからの拝借です。      　ゆったりしたシート、ワイドな窓、モニターＴＶ．乗ってみた～い  　　　ではまたあした・・ 

薬師寺で東儀さん

 　　　５月も今日でおしまい。　　　当たり前の毎日が続く、と思い込んでいた人生に、　　　親友が急逝する、という、未だに信じることができない　　　できごとが起きました。　　　椿の花がとつぜん、なんの前ぶれもなく、美しいままでポトン、　　　と地面に落ちたような、　　　彼女にとっては願っていた通りの終焉だったのかも、と思ったりしていますが。                        　　　　こんなときは、洗濯、そうじ、料理、仕事、来客、その他、　　　　時間に追われる主婦としての日常があることは救いです。 　　　　亡くなる前の日に、千里中央でランチしない？と　誘われたのに、　　　　用事があって、今回はパスするわ、と言ったことが今も悔やまれます。 　　　　連休が明けたら夫たちと4人で久しぶりのランチを・・との約束も　　　　果たせませんでした。 　　　　　連休前後に出かけたことの記憶が、だんだんおぼろになってきたので　　　　　思い出しながら書いておきます。  　　　　　　　　　薬師寺にて・・・ 　　　　　玄奘三蔵会大祭の伎楽奉納を見学に行かないか、と　　　　　92才になる親戚のおじから指定席券をもらい、　　　　　オットと出かけました。　　　　　三蔵法師が17年の歳月をかけて、印度へ求法の旅に出かけた様子を　　　　　大講堂前のステージでドラマチックに演じます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三蔵法師を演じるのは東儀秀樹さん。　　　　　　　　　　　雅楽器奏者の東儀秀樹さん、この日は三蔵法師になりきっての体当たり演技です。　　　　　　　　　　あまりの暑さに、見学のみなさん、受付でいただいたタオルを頭に。　　　私もストールを日除け代わりに頭から。      声明や伎楽は、天理大学の伎楽部の学生です。 　　                    2時間あまりの演技を楽しんだ後は、野点でお薄もいっぷくいただきます。  　　金堂の薬師三尊の菩薩さまには丁寧にご挨拶し、　　平山郁夫画伯の壁画が祀ってある玄奘三蔵院伽藍も見学して、　　すがすがしい気持ちになって帰ってきました。 　　 　　  

びわこ文化ゾーン

 　　　　　 　　　　10日前、オットの検査のため滋賀医科大病院に　　　　出かけました。私はドライバー。 　　　　せっかくだからお花見もかねてお弁当を持って行こうか、と　　　　急遽、前日の夕食の残り物など詰めて出かけました。 　　　　　　　大津市瀬田にある滋賀医大付属病院の近隣は、　　　　立命館大学や龍谷大学のキャンパス、文化ゾーンなどが広がる、　　　　自然豊かな丘陵地帯です。　　　　『文化ゾーン』のＰに駐車（無料がうれしい）、広々した公園内を　　　　のんびりと巡りました。　　　　池のほとりの桜としだれ柳を眺めながら、ベンチで一服。　　　　お弁当を広げました。　　　　　　　　　広大な公園なので、ひともまばら。　ひねもすのたりのたり・・の気分で　　　　すっかり寛ぎました。　　 　　　　　　　　　本格的な茶室夕照庵や、県立図書館、県立埋蔵文化財センター　　　　等の文化施設も、園内にあって、ぐるっと回遊しながら、　　　　傍らの森の木立のそよぎや鳥のさえずりの演出に　　　　気分上々。 　　　　　　　　　　　　　　　　　母なる琵琶湖を擁した滋賀県の懐の深さに、訪れるたび　　　　　感動するワタクシです。  

桜から新緑へ

  　　　　　 　　　　　箕面市のいちばん南に位置しているわが家（集合住宅）から　　　　　北へ一直線に見える箕面山。　　　　　つい2～3日前まで、ぽっぽっと山桜のピンク色が　　　　　色を添えていましたのに、今朝、5Ｆの玄関ドアを開けて　　　　　見ましたらば、あらら・・　　　　　なんだかもこもこと盛り上がっているではありませんか。　　　　　　　　レンズで引き寄せたらこんな感じ。　　　　春の息吹ですねぇ。　山は生きもの。　　　　これからまだまだ緑が萌え出て、私の曇った目を　　　　洗ってくれることでしょう。　　　　ヤッホ～～～　　　ヤッホ～～　　ヤッホ～～ 

名残の桜で・・

 　　　　友人から、見納めの桜でランチはいかが？とお誘いがあり、　　　　二つ返事でいそいそと出かけました。 　　　　　　　　　　　　阪急沿線の、駅から歩いて3分という便利なところにありながら　　　　　　閑静な住宅街です。　 　　散った花びらこそ、すばらしい演出家です。　　　　　　　胸がときめきっぱなしです。　　　　 　　　　　　　　 　　　　昨年取り壊した、母屋の屋根瓦も、階段状に土の中から　　　　のぞいて、よみがえりました。すばらしい演出！　　　　 　　　　　気持ちが温かくなる程度に、一見乱雑さを残したような庭の景色は　　　　　とても洗練されていて、その方の人柄も好もしく感じます。 　　　　　好みでしょうけど私には足立美術館のような、作りすぎた庭園など、　　　　　どこを見ても心惹かれるものがありません。自然がいちばんです。　  　　　　 　　　 　　　この郵便受けも、母屋で使われていた貴重なもの。　　　　よくぞ生き残っていたことです。 　　　　ここまでで、1日の画像アップの容量を使い果たしてしまいました。　　　　続きはまたあしたに。　　　　　　　今夜も冷え込んでいますね。　　　　体調管理をおこたりなく、お風邪に気をつけてお過ごしください。 

天ヶ瀬ダムへ

 　　　宇治橋のたもとから天ヶ瀬ダムまで、およそ3キロ。　　ゆるい坂道を上りきったところが天ヶ瀬ダムでした。  　　　　　　目にはいったのが、レンガ造りのレトロな建物です。　　ツタも絡まって、サスペンスドラマに似合いそうなムード。　　大正13年建設の旧志津川発電所です。 　　　　  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天ヶ瀬発電所。　　　　ダムの検問所を通過して、屋根のある休憩所で　　　　持参したお弁当をほおばってガソリンも満タン！　　　　帰りは宇治川右岸を歩きます。 　　　　　 　　　　この日3月31日、桜はちらほら咲き。　　　　まだこんな固いつぼみも。　　　　枝の先っちょのしずくがいつまでも落ちないで　　　　水晶玉みたいです。  　　曹洞宗永平寺派の修行道場の禅寺、興聖寺に参って　　世界遺産「宇治上神社」へ。　　　　　 　　　　　一行９人の無事を感謝し、これからも元気に歩けますように、と　　　　　お願いもして、京阪電車で安土桃山まで。　　　　　御香宮神社を最終地として、歩いた距離はおよそ２万歩。 　　　　　え～そんなに？　　よく歩いたわね。　　　　　　　　　　　　恒例の２次会は，鳥せい本店でした。 　　　　　２００４年１１月にスタートし、今回で３５回目を迎えた歩く会。　　　　　半世紀以上前の、中学時代の友人達は男子女子共に　　　　　君、ちゃんと呼び合う、幼馴染。 　　　　　　　　　　　コースのアレンジ、提案はほぼ、我らがＨirosi君が担当。　　　　　　自然にふれ、自然にとけこんで環境を考えるきっかけを作ってくれた　　　　　　みんなに大きな声でありがとう！といいます。　　　　　　 　　　　　これからも無理なく楽しく、テクテクと歩きましょう           

宇治川ラインの左岸

 　　　宇治といえば源氏物語、宇治十帖ゆかりの地。　　　宇治橋の畔でご挨拶してくれるのは、　紫式部さま。　　　　 　　　　お茶舗「上林、三星園」でお茶を一服いただき　　　　2階の資料室で、江戸時代のはじめから　　　　16代続いている茶師のことをちょこっと学んで　　　　ウオーキングに出発です。 　　　　 　　　　宇治川左岸を歩くと、程なく平等院が見えてきます。　　　　改修なった鳳凰堂の見学はまたの機会に、と　　　　先に進みます。 　　　　　　　川、というより淵と言ったほうがぴったりくるような、　　　　霊的な雰囲気も感じる宇治川。　　　　小雨がけぶって、川霧が立ち昇っています。 　　　　びわ湖を源流とする川の上流部が瀬田川、中流部が宇治川で、　　　　京都、大阪の境界あたりで木津川と桂川が合流したあと淀川となって　　　　大阪湾に注ぐ、と聞くと、古代より、人間は母なる川に守られ、育てられてきた、と　　　　厳粛な気持ちになります。　　　　決して川を汚してはなりませぬ。 　　　　　　　　かいつぶり？やオシドリも。 　　　　　喜撰橋を渡るとアオサギ？が置物のように　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　固まっています。　　　　　　　　　　　　　　　マンホールも源氏仕様？   　　　　　　天ヶ瀬橋を渡って、もうすぐ天瀬ダムに到着。　　またもや睡魔がおそってきた・・　　　ゴメンなすって。

宇治川ラインをテクテクと

 　　　　　　　ＰＣのプロバイダーを変更したため、　　　　　　　日記にログインできなくなっていました。　　　　　　　あれこれ検索しながら、やっと新アドレスと　　　　　　　入れ替えることができてホッ  　　　　　　　先週日曜日、京都の宇治をウオーキングしてきました。 　　　　 　　　　　　　　　宇治、と言えばお茶！です。 　　　　　　歩き始めてすぐ目に付いた、お茶のお店。　　　　　　創業天正年間、将軍家御用御茶師の上林三入を産んだ　　　　　　上林･三星園で早々といっぷく。　　　　 　　　　　　　　　睡魔が襲ってきました。　続きはまたあすに。 

平野郷界隈の歴史散歩

 　　　　　おさな馴染みグループと、今年初めてのウオーキングをしました。 　　　　　大阪はこの冬いちばんの冷え込みでしたが、　　　　　未知の町を歩く期待感に、気分はほこほこ。　　　　　オムスビにぎって、張り切って出かけました。 　　　　　行き先は、大阪市内。 　　　　　　　　　天王寺駅からふたつ目のＪＲ平野駅に集合です。 　　　　平野地区の歴史散歩、いよいよスタートです。　　　　　平安時代の征夷大将軍・坂上田村麻呂ゆかりの土地柄で、　　　　　次男の坂上廣野麿が開発領主として町を治めたと聞きました。 　　　　　　　　　　戦国時代は，堺と並ぶ自治都市として、　　　　　周囲に環濠をめぐらせ自衛のかたちを固めました。 　　　　　大阪夏の陣では家康の本陣と定められて、　　　　　町は活気に溢れていたそうです。   　　　　 　　　　　　大念仏寺　　　1127年建立　　　　　　 　　　　　国宝、重要文化財もある、とても立派な境内 　　　　 　　　　　杭全神社（くまた神社）に鎮座している大楠木。 　　　　　　樹齢1000年とも言われ、府指定の天然記念物。 　　　　　　朝夕この樹に会いに来てるおかげで、病気が治ってしもた、　　　　　　と地元のおじさんがエピソードを話してくれました。 　　　　　 　　　　　　　　　　　歴史ある平野の町を未来に生かそうと、先頭に立って活動している　　　　　　呉服商3代目のご主人、松村長次郎さんが、　　　　　　古地図を取り出して熱く話して下さいました。　　　  　　　　　　　　 　　　　　町歩きをしていると、どんなちっちゃなお店も　　　　　博物館、と名づけて気軽に見学ができるのがうれしい配慮です。     　　　　　刀の研ぎ師の店。 　　　　 　　　　横綱の白鵬の土俵入りで、太刀持ちが握る守護太刀を磨いた        刀剣研ぎの匠、　真津仁彰さん。　　　 　　　 　　　 　　 　　　　きらりと光る真剣をもたせてもらい、緊張！　　　　そのむかし、Ｔ大野球部主将だったhirosi君はバットの構えです。 　　　　雪もちらちら舞い始め、思わずおうどんやさんに入って　　　　あったかいおうどんをいただき、エネルギーをチャージ。 　　　　1万歩ほど歩いたところで、『がんこ平野郷屋敷』に到着。 　　　　　敷地面積3630平方メートルの旧辻本家住宅です。 　　　　豪農辻本家の本宅として江戸時代初期に建設された 　　　　近世和風建築は今レストラン『がんこ平野屋敷』に。 　　　　　主屋をはじめ長屋門、蔵5棟、茶室、日本庭園もある　　　　　ぜいを尽くしたお屋敷です。 　　　　　身の丈サイズのこじんまりとした街並みも、　　　　　先人たちが脈々と築いてきたことに思いを馳せると　　　　　そこここに歴史のアカが染み付いていることが　　　　　かけがえのないものとあらためて感じました。 　　　　　がんこ平野郷でいただいたヒレ酒がｍ五臓六腑に　　　　　じんわりと染み渡った、しみじみとしたウオーキングでした。 　　　　　次回はどこ行こかな・・　　　　 

終い天神（しまいてんじん）

 　　　　　あと４日で２０１５年の幕開け。　　　　　　国を挙げて華々しく２１世紀を祝ったのが　　　　　　ついこの前のような気がします。  　　　　　　　あらためて世の中の移り変わりの激しさに驚きます。　 　　　　　　２００１年の　同時多発テロに始まる、各地での戦争、紛争、　　　　　　世界規模の自然災害、多様な情報ツールの出現。 　　　　　　変化になれることは恐ろしいとつくづく思います。 　　　　　　一般庶民の生活は十年一日のごとく、変わり映えしない　　　　　　同じことの繰り返しの年末ですが、　　　　　　年とともに要領が悪くなって右往左往することが　　　　　　多くなってきたことははっきりしています 　　　　　　焦らずあるがままで行くっきゃない。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２５日、オットの診察日で京都に出かけ、　　　　　　そのあと、北野天満宮に出かけました。 　　　　　　　　　菅原道真公のお誕生日６月２５日に因み、 　　　　　毎月２５日は市のたつ日。　　　　　　参道、境内にぎっしりと露店が並びます。  　　　 　　　　　特に１２月は終い天神とあって、お正月用の食料品や　　　　　　お花、飾り物などもたくさん並び、、　　　　　　他府県からもやって来る大勢の人々で境内が埋め尽くされます。 　　　　　　毎年１５万人の人出とか。　　　　　 　　　　　　可愛らしい餅花。　　　　　　 　　　　　　骨董、古本，きもの、アクセサリー、日用品、漬物など　　　　　　　何でも揃っています。　　　　　　 　　　　　 　　　　　ちょうどお昼どき、おでん屋さんの前を通りました。 　　　　　いいにおいとともに立ち昇るこの湯気をみて、行き過ぎる？　　　　　そんなわけないわね。　　　　　 　　　　二人前お願いします！　　　　　　 　　　　　　朱色のかわいらしい鳥居が、重なるようにずらっと立っています。 　　　　　　潜り抜けると、台の上にはブロンズでできた牛がいます。　　　 　　　　　天満宮は菅原道真公でおなじみ、学問の神さまのおわすところ。　　　　　　故に受験生にも人気のスポット。この絵馬の数をごらんあれ。   　　　　　 　　　　　　明治，大正期の染付けや印判手のお皿などが 　　　　　　並んでいます。 　　　　　　 　　　　　　愛知県の蓮根農家さんも出張して来ていました。　　　　　　泥がいっぱいついていますが、洗ったら真っ白な美しいお肌が　　　　　　現われるのでしょうね。 　　　　　　酢の物やお煮しめ用に、節が3つある大きなレンコンを　　　　　　買いました。 　　　　　　松江、道後温泉からギンナンをもってきたおじさんと話をして　　　　　　ひとふくろお買い上げ。ぎっしり入っています。　　　　　　干し柿，干しいもは岐阜のお兄さんから。 　　　　　　三日月手の蓋ものの菓子椀も５客お買い上げ。 　　　　　明治期の輪島塗、中を見たら未使用です。　　　　　塗り物は少しでも使うと変色するのですが　　　　　未使用でした。 　　　　　　もう少しお安くならない？とかけひきして　　　　　　1000円値引きで交渉成立。  　　　　　　ひとしきり遊んで、道路の対岸にある泡餅やさんで　　　　　　いっぷく。 　　　　　　　　　　　　　ドアを開けたところにこんなおばさんたちがずらっと　　　　　　並んでお餅を丸めています。 　　　　　　　　　　　真ん中の小柄な方がご隠居さんらしく、　　　　　　色々としきっておられ、嫁、むすめ、孫など（たぶん）　　　　　　１０人ぐらいのおなごしさん達が入れ替わり立ちかわり現われて　　　　　　京の商いの年末の風景の一こまを見るようでした。　　　　　　（「の」が４つもつづいたわ）   　　　　　　 　　　　京都の町を歩いていると、私の好きな木賊（とくさ）が玄関口やら 　　　　門口によく見られます。 　　　　何の変哲もない直立した草ですが、雰囲気のある植物で、 　　　　京都の町家によく似合います。  　　　　　さぁ、あとひと息、お片づけをして、食料品のメモもして、　　　　　明日は買出しに行かなくっちゃ。

紅葉狩り

 　　　滋賀県のもみじの名所に出かけました。　　　友とお別れをした次の日です。　　　　すばらしい秋晴れです。 　　　　紅に染まる寺社を巡って、　　　　御魂よどうぞ安らかにおねむり下さいと　　　　手を合わせました。   　　　　　　　洛東山科の　　　『毘沙門堂門跡』　　　　　　　　天台宗の門跡寺院です。　　　 　　　　言葉にならない美しさです。　　　　 　　　　  　　　山科疎水の道に沿って歩き、京阪電車山科駅に到着。　　　浜大津までは京津線、そこから石山坂本線に乗り換えて　　　まずは終点の坂本目指します。　　　　 　　　　　　　　　乗り放題500円切符を買って。　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　お昼どき、本家　鶴喜そばでまったりしたあと、 　　　　　　　　　　由緒正しき日吉大社に参ります。 　　　　　　　　 　　　　　　　　全国の3800余りある「山王さん」の総本宮は　　　　　　　　あまりにも広く、境内を一周すると1時間はかかるかも。　　　　　　　　身も心も清められたすがしいきもちで鳥居を出ると　　　　　　　　前方にびわ湖が見える。   　　　　　　　坂本駅から8駅目、三井寺で下車します。  　　　　　　　 　　　　　　　弁慶が引きずったといわれる引き摺り鐘に因んで　　　　　　　べんべんくんがお迎え。　　　　　　　　 　　　　　　　　晩秋の燃えるような紅葉のなかで1日を過ごしました。  

そうだ　京都、行こう。

 　　　　中学時代の歩き仲間8人（男5　女3）と　　　　久しぶりに京都を歩きました。 　　　　　　　　地下鉄北大路駅で集合、光悦寺方面行きのバスに　　　　乗り込みます。　　　　　　　　　　　京都の北西部、洛北の鷹峰一帯は、江戸時代の芸術家、　　　　　本阿弥光悦ゆかりの地です。 　　　　　 　　　　　家康からあてがわれた、鷹が峰９万坪の広大な土地に 　　　　　さまざまなジャンルの芸術家や職人をあつめて、 　　　　　芸術村を作り上げました。  　　　　　7つの茶室がある光悦寺ではちょうどお茶会の期間中で 　　　　　中に入ることができず、入り口から眺めるだけ。 　　　　　　　　　　　　    　　　　　　才色兼備を謳われた名妓、吉野太夫の墓が建つ　　　　　　常照寺に入ります。　　　　 　　　　 　　　　 　　　　古民家にかわいい吊るし柿がぶら下がっています。 　　　　　　　　　　　　源光庵の悟りの窓・迷いの窓から見える紅葉も　　　　　　あと少し、というところ。　　　　　　撮影禁止になっていました。いったいいつから？  　　　　　　　　　　　　　　光悦茶屋でお蕎麦をいただき、急坂を下って、　　　　　　　紙屋川沿いに古道（若狭道）を歩きます。 　　　　　　　　みごとなもみじ街道です。 　　　　　　　　　  　　　　 　　　　  　　　　　今宮神社から大徳寺を通り、北大路通りにでました。　　　　　ここでバスに乗るはずでしたが、何だかまだ歩きたい気分。 　　　　堀川通りまで出ると広い車道には夕日に輝く銀杏並木。　　　　　　　　 　　　　　　　　イチョウの黄葉の美しさも秋の風物詩です。 　　　　　　　　あと少し行けば二条城のあたりかしら、などと　　　　　　　　言い合いながら、なおも歩き続け、結局 　　　　　　　　烏丸四条まで歩きとおしたのです。 　　　　　　　　　鷹峰→御所経由→烏丸四条　　　　　　　　　京都市内を縦断した気分です。　　　　　　　　　みんなの万歩計は2万～2万5千ぐらい。 　　　　　　　　京都市内は東西南北、碁盤の目に延びているので　　　　　　　　今どのあたりを歩いているかがイメージしやすいのです。 　　　　　　　　だから不安なく歩けるのでしょうね。　　　　　　　　あと少しで御池通りだから、とか。 　　　　　　　　身の丈にあった京都の町が好きです。   

京都どすえ

  　　　　　　　　先週木曜日、用事で京都・西陣まで出かけた折、 　　　　　　　花街「上七軒」を通ってみました。 　　　　　　　地元では＜かみひちけん＞と読みます。 　　　　　　　　 　　　　　　　絹の西陣織物が京都の代表的な産業として栄えた時代に、　　　　　　　　西陣の旦那衆たちが愛した花街「上七軒」です。 　　　　　　　　目の肥えた旦那衆たちにひいきにしてもらうため、 　　　　　　　　芸妓さんは芸を磨き、京都五花街でもいちばん　　　　　　　　プロ意識がたかい、と聞いたことがあります。 　　　　　　　　　　　　　　　春、舞妓、芸妓さんたちの北野おどりで賑わう　　　　　　歌舞練場界隈は、昼さがりはまだひっそり。   　　　　　　　  　　　　　　タクシーが停まって、はんなり、着物のお二人さんが足早に　　　　　　　路地（京都ではろぉじと言う）の奥へと入っていきはった。 　　　　　　　舞妓さんやろか、芸妓さんやろか・・  　　　　　　　　    　　　　　　　　　　　　北野天満宮の横を通り、　　　  　　　　　　　阪急電車に乗る前に、京の台所、　錦市場に立ち寄りました。 　　　　　　　　　　　　　 　　　　400年の歴史ある錦市場は、300メートルもある商店街に、　　　　120店舗以上が軒を並べています。  　　　　京細工ゼリーのお店、「富久屋」でこんなん買ったり・・ 　　　 　　 　　  　　　　　　　　　黒豆のお店、「北尾」でこんなん買ったり・・ 　　　　　　 　　　　　　　お豆さんと箱は別々においてあり、好きな図柄の箱を 　　　　　　選べます。　　その数、50種類以上。 　　　　　　神社、大文字、舞妓さん、南座など、よりどりみどり。 　　　　　　箱だけでもほしくなります。 　　　　　　　もちろん、丹波の黒豆もかりっと香ばしくておいしいですのよ。   

被災地訪問を終えて・・

  　　　　　 　　　　　いつか旅行に、と憧れていた東北の地が、　　　　　こんなかたちで実現しようとは・・。　　　　　実際に現地を歩いてみると、　　　　　もとあった家や商店の土台が取り除かれて　　　　　埋め立て、盛り土をしている場面もたくさん見ました。　　　　　　　　　　　　　　　でも3年半もたって、町の中心部でさえ淋しさが　　　　　そこはかとなく漂っているのを感じます。　　　　　　　　　　　　　　　　　優しく、強い東北の人たちに、1日も早く心の底から笑える日が来ることを　　　　　祈るばかりです。　　　　　　　　　　　私たちにできることは何だろう、とずっと思い続けてきましたが　　　　　被災地支援には色んな形があっていい、と気付きました。　　　　　　　　民間レベルでできることは観光です。　　　　　　そして出会った人たちと言葉を交わすこと。　　　　　物見遊山の旅行でも、温泉めぐりでも、おいしいものの食べ歩きでも　　　　　それは立派な被災地支援です。　　　　　「ここに来てくれただけでうれしいの！」といった愛子さんの言葉。　       「忘れられるのがいちばん怖い」　　　　　だいじょうぶ、忘れないからね。　　　　　　　　　”忘れないこと”も支援のひとつです。　　　　　2020年のオリンピックの華やかなニュースの陰で　　　　　すぐ近くで、3年半もたっていまだに仮設暮らしの　　　　　東北の人たちがどんな気持ちでいるのか、に　　　　　ちょっと思いを馳せてみていただきたい。　　　　 福島の原発事故で根こそぎ生活の基盤を失い、　　　　今もなお苦しんでいる人たちのこともあわせて、　　　　考えたくないことに目をつぶることなく、　     　日本中の人たちが関わっていかなければ、と　強く感じた旅でした。

被災地訪問、最終地へ。

 　　　　　　3日目、大船渡を出発し、三陸道を一気に南下して　　　　　　塩竃市経由で仙台に戻ります。 　　　　　　運転は、K氏に代わって、K氏のお知り合いの愛子さんに　　　　　　お世話になることに。 　　　 　　　　車窓から見える景色は、四方に山、左右は畑と田んぼ。　　　　東北の広さを実感します。  　　　　津波で浸水した農地を元に戻すことは　　　　並大抵のことではなかったでしょう。　　　　K氏の、『東北は日本の食糧基地です』という言葉が　　　　頭をよぎります。 　　　　　　野菜、米、海産物など、東北の農家や漁業の方たちから　　　　　　私たちはどれほど恩恵を受けていることか。 　　　　　　　　　　　　　運転をしている愛子さんに3月11日の日のことを　　　　　　　聞きました。 　　　　　　　『あの日、縫製工場で仕事をしていました。　　　　　　　強い揺れで、ミシンが飛んで行った。　　　　　　　急いで飛び出し、這うようにして高いほうに逃げた。　　　　　　　　　　　　逃げたほうを見下ろすと、松林がぜんぶなくなっていた。　　　　　　　子供のときに体験したチリ津波を思い出した。　　　　　　　お寺の屋根がぷかぷか浮いて、高台から見ると　　　　　　　何百軒の家がすっかりなくなっていた。　　　　　　　　こっちさ逃げた人、あっちさ逃げた人で運命が分かれた。　　　　　　　　　　　　　何日かたって、息子のことが気がかりで、　　　　　　　息子の仕事場まで5時間ぐらいかけてやっとたどり着き　　　　　　　息子と対面したときには　体中の力が抜けた。　　　　　　　　　避難所生活が始まったけれど、TVの画面で　　　　　　　家が流れている映像をみては吐いていた。　　　　　　　　お寺の本堂で、たくさんの遺体に並んで　　　　　　　同級生の遺体があった。　　　　　　　不明の親族や知人をさがして！と泣きながら　　　　　　　頭を下げて自衛隊におねがいした。　　　　　　　　　　ずっとあとで、もとあった家の近くで、いつも使っていた　　　　　　　桜の木でできた茶筒を見つけたときはうれしくて泣いた。　　　　　　　私のたった一つの持ち物です。　　　　　　　　　　　　　　今は仮設住宅暮らし。3年以上たつと、　　　　　　　津波以後の生活が基本になってきている。　　　　　　　人間って馴れるんですね。』　　　　　　　　　　　　　　　　東北便も混じる愛子さんの言葉は、ひとことひとこと、　　　　　　　胸にしみます。　　　　　　　　  　よく笑いよくしゃべり、明るい愛子さんにつられて　　　　　  　私たちもよく笑いました。　　　　　　　　　　「エグザイルが南三陸の仮設商店街に来てくれたときは飛んでいった。　　　　　　　ヒロとアツシが好き！」　　　　　　　話しづらいだろう津波の体験も気軽に話していただき、　　　　　　　　　　「ここに来てくれただけで嬉しいの」　　　　　　　　　　と言っていただきました。　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　                塩竃市内に入り、お昼ご飯は、おいしいと評判の＜すし哲＞で。 　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　私たち4人と愛子さん、塩竃市役所のI氏も合流して　　　　　　　鮮度抜群のにぎりに舌つづみを打ちます。 　　　　　　　それもそのはず　塩竈市は、宮城県のほぼ中央にあって　　　　　　　太平洋岸のすぐそば。　　　　　　　日本有数の漁港を中心とする港町だということ。            きっとさっきまで海で泳いでいたのでしょう。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　塩竃でもまだ仮設住宅暮らしがつづいている、とI氏に　　　　　　　　　　伺いました。  　　　　　　　　　　塩竃中卸市場にはぜひ行きたかったのですが、                  すし哲でゆっくりしたので、時間がなくなりました。  　　　　　　　　　　すし哲から歩いてすぐの『塩竃神社』に参り、                 　2泊3日の訪問でたくさんの出会いがあったことや　　　　　　　　　　被災者でありながら明るく前を向いて生きている人たちから　　　　　　　　　　たくさんの勇気をもらったことに感謝をしました。 　　　　　　　　　　元の生活に戻るには、気の遠くなる年月でしょうけど、　　　　　　　　　　どうぞ皆さんの1日1日が平安でありますように・・と祈りました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　　　　　　いよいよさよならが近づいてきました。仙台空港も目の前です。　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　眼下に見える佐渡島　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　能登半島も通り過ぎて。　　　　　　　　　　　　碁盤の目の京都がひだりてに見えます。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

被災地訪問　　岩手県　陸前高田市から大船渡へ。

     　　　　　　 JR東日本  気仙沼駅です。　　　　　　　屋根にはメカジキと漁民の絵が描かれて、ちょっぴりメルヘンチック。　　　　　　　　　　        　　　　　2012年12月、　漁港のまちをイメージする駅舎にリニューアルしました。 　　　　　大船渡線と気仙沼線の2つの路線が乗り入れています。 　　　　　一行のyoungest 2人は一足早く帰阪するので、みんなでお見送り。 　　　　　　　 　　　　　　寛子ちゃん、博子ちゃん、気をつけて！ごきげんよう。  　　　　　残る4人、向かうは岩手県、陸前高田市です。　　　　　案内してくださっているK氏は　陸前高田市にお住まいです。 　　　　　高台にあるご自宅は被害を免れ、地元消防団員として　　　　　被災者の救出にあたったそうです。    　　　　陸前海岸を走ると、はるか向こう、海のそばに　　　　コンビナートのような巨大ベルトコンベアが見えます。　　　　　　　　　　　『奇跡の一本松』で有名になった、高田松原の復旧のための　　　　　　苦肉の策ということです。 　　　　　  　　　　　ここの海岸線には、防潮林として7万本ものアカマツ，クロマツが 　　　　植えられ、白砂青松の松原として親しまれた景勝地でした。 　　　　350年前に先人の知恵で植えられたものです。 　　　　　3・11の津波で、松林は10メートルの高さまで波をかぶり、 　　　　　たった1本を残して、残りはなぎ倒されて全滅。 　　　　　復旧工事は、海岸線に盛り土をすることから始まっています。 　　　　　　　　『ベルトコンベアで何を？』 　　　　　　　　『向こうにある高さ120メートルの山を40メートルになるまで　　　　　　　　ガリガリと掘削し、山の土砂を海岸線まで運んでいます』 　　　　　　　　『ダンプカーで運ばないのですか』 　　　　　　　　『ダンプカーで運ぶと10年かかります。防潮林を育てるには　　　　　　　　10年は待てないので、ベルトコンベアを採用、　　　　　　　　2年で盛り土が完了します。　ただし、費用は2000億円』 　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　　　　たった1本だけ津波に耐えて残った松は　　　　　　復興への希望の象徴として「奇跡の1本松」と名付けられ　　　　　　モニュメントとして残されています。 　　　　　　 　　　　　しかしこの松も人の子、力尽きて枯死。　　　　　今目の前にある1本松は、手術を施して　　　　　以前の姿を再現した、いわばサイボーグですよ、とK氏。　　　　　 　　　　このモニュメントは、鎮魂と再生への人々の祈りです。　　　　　 　　　　　10メートルの津波に耐えたのは、　　　　　　後方に見えるユースホステルが防潮堤になったから。　　　　　　ユースホステルは左半分がボッキリと折れていました。　　　　　　　わが身を呈して守ってくれたユースホステルこそ、　　　　　　震災遺構として残してもいいのでは。   　　　　　　陸前高田市は市庁舎など市の中心部が壊滅、　　　　　　全世帯の7割が被害を受けました。　　　　　　　市の全職員の1/3、113人が亡くなっています。 　　　　　　　人口23000人あまりで、犠牲者、不明者は1800人あまり。 　　　　　　　人口の割合で言うと、最も多い犠牲者が出たのが陸前高田市です。  　　　　　　　内陸部に入ると仮設住宅が見えます。　　　　　　 　　　　　　今までTVや新聞などで見たのと同じような、倉庫のような。  　　　　　　すこし走ると、リゾート地のような雰囲気の、　　　　　　木造りのミニハウスがたくさん見えてきました。　　　　　　　　 　　　　　なんと、これも仮設住宅でした。　　　　　　気仙杉を使った、一戸建て木造仮設住宅。 　　　　　　4畳半二間、9坪の家が60戸建っています。 　　　　　K氏に聞くと、ここは元県立オートキャンプ場で、　　　　　夏にはテントが張られ、若者や家族連れのレジャー地だったとのこと。  　　　　　 　　　　　地元の気仙杉を使い、入母屋造りの木造住宅を　　　　　気仙大工の技で完成させた、いちばん規模の大きな仮設だそうです。　　　　　家の前に立つとほっとした気分です。  　　　　 　　　　道中、案内していただいた記念碑。 　　　　明治29年6月15日、午後7時半ごろ、　　　　M8.2の巨大地震が町を襲い、犠牲者、不明者は2万人。　　　　津波の高さが38メートルも越えた記録があります。 　　　　2度とこのような犠牲者が出ないように、との祈りをこめて　　　　後世に伝えるために建てられた碑です。 　　　　『ここより下に家を建てるな』　　　　　　と彫られています。　　　　けれどもこの碑の下には、たくさんの家が建てられていました。   　　　　　雇用促進住宅のアパートは、4階まで津波が到達し　　　　　中は空洞です。           　　　　　走っても走っても、むき出しのコンクリートや、荒地が多く目に入り、　　　　　復興の手ごたえは伝わってきません。           K氏のおかげで、2日目も見るべきものを見、　　　　　聞くべきことも聞き、色々と考えさせられた充実の1日でした。　　　　　宿泊は、太平洋を望む大船渡温泉ホテルです。 　　　　　　 　　　　　　7月にオープンしたばかりの、真新しい気持ちのいいホテルでした。 　　　　　　　部屋の窓からは、目の前に太平洋が。　　　　　　　　　 　　　　　　　　　海面に　ぷかぷかと浮かんでいるのは、　　　　　　　　　牡蠣、帆立の養殖をしている風景です。　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　被災地のレポートも次回が最終回です。             

被災地訪問　　　気仙沼　陸前高田

    　　　　　　　　　　 南三陸から気仙沼に向かいます。 　　　　　　　　　　　　宮城県の最北端、岩手県との境です。　　　　　　　　　　　　子どものころから、東北地方の地図はなかなか憶えられなくて、　　　　　　　　　　　　ずっと県の位置関係がよくわかっていなかったのですが、 　　　　　　　　　　　今回、実際に現地を訪ねてはじめてはっきりしてきました。   　　　　　　　　　　　海岸伝いに走っていると、道路わきのポールに書かれた　　　　　　　　　　　『ここまで』という文字がよく目に入ってきます。 　　　　　　　　　　　津波がここまで来た、という標識です。 　　　　　　　　　　　こんな高さまで津波が押し寄せる？　　　　　　　　　　　いまだに信じられません。 　　　　　 　　　　　ショベルカーで赤っぽい土を運んで、盛り土をしている光景も 　　　　　あちこちで見られます。住宅再建のための嵩上げなのでしょう。 　　　　　　30年ほど前、西オーストラリアの乾燥地帯を　　　　　　車で走ったときにみた、アリ塚がちょうどこんな風景。 　　　　　　草原の中に、背丈ほどのアリ塚がポツンポツンと立っていました。  　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　小さな町で1300人もの死者不明者を出したのは、　　　　　　　　　　　津波が河口から4キロ以上さかのぼって、　　　　　　　　　　　海の見えない山あいの集落まで到達したからです。　　　　　　　　  　　　　　　　　　　海のそばにある気仙沼魚市場 。  　　　　　　　　　　津波がここまで到達したと書かれたプレートが取り付けられています。　　　　　　　　　　　（オレンジの矢印）　　　　　　　  　　　　　　気仙沼市魚市場の屋上には1000名もの人たちが避難し　　　　　　迫り来る津波と火の海に怯えながら励ましあって一晩を過ごしました。  　　　　　造船所の重油タンクが倒れて出火し、　　　　　港一帯が火の海で夜じゅう赤々と燃えていた光景を思い出します。　　　　　　　 　　　　　　　かつて、気仙沼港は、東北一の水揚げ高を誇っていました。　　　　　　　世界3大漁場のひとつ、三陸沖の主な水揚げ漁港で　　　　   　カツオ、秋刀魚、近海マグロ、メカジキなどさまざまな魚が揚がる　　　　　　 活気のある漁師町でした。 　　　　　　遠洋漁業の基地でもありますが、年中、私たちの食卓をうるおしていることを　　　　　　意識しないで食べていました。 　　　　　　ここでで働く人たちは漁師という仕事に誇りを持って生きています。 　　　　　港が壊滅したときに、海の男たちが男泣きしていた場面も　　　　　忘れられません。    　　　　　　　　 　　　　　　　　　気仙沼復興商店街で昼食タイムをとり、　　　　　　　　　　復興市場でまたもやお土産をどっさり。　 　　　　　　　　　ここでも、家や家族を失った人たちはとても明るく元気に　　　　　　　　　対応して下さいました。 　　　　　　　　　　　　私たちには想像もできないほどの悲しみに耐えながら、　　　　　　　　　　　　笑顔で迎えて下さっているのでしょう。  　　　　　　　　　　　　海岸沿いに、車は陸前高田に向かいました。  

被災地訪問　南三陸へ

         8/17に仙台空港に降り立った一行6人は　　　　K氏の車で被災地を回っています。 　　　　 陸前高田在住のK氏には、2日目もドライバー兼ガイド役で 　　　　　お世話になりました。 　　　　　　 　　　　ホテルを午前8時30分にスタートし、R45を太平洋岸沿いに北上し、　　　　　南三陸方面に向かいます。　　　　　 　　　　 　　　　　　　　　北上川が延々と続きます。　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　しばらく走ると、3階建ての鉄骨がぽつんと立っているのがみえてきました。 　　　　　　　　　　防災センターです。　　　　　　　　　　学生たちが、バスで見学に来ています。　　　　　　　　 　　　　　　　　　　町役場の防災担当だった遠藤未希さん24歳は、　　　　　　　　　　防災無線で最後の最後まで「高台に逃げて下さい」と　　　　　　　　　　避難を呼びかけ、津波に飲まれてしまいました。 　　　　　　　　　　津波の高さは3階建ての屋上を2メートルも上回ったといいます。  　　　　　　　　　　　　　　　ぎりぎりまで持ち場を離れなかった未希さんの命の呼びかけは　　　　　　多くの命を救いましたが、当時、お母さまが　　　　　　「でも、助かってほしかった」と搾り出すようにいっていたのが　　　　　　忘れられません。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　公共施設などが集まる、町の中心部ですが、　　　　　　　　　　　　まわりはまだ荒地です。 　　　　　　　　　　　　この建物も、震災遺構として保存，それとも解体、　　　　　　　　　　　　さまざまな意見がでているようですが、どうなるのでしょう。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　　復興商店街を訪ねました。　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　仮設のお店がずらっと並んでいます。　　　　　　　　　　最小限のスペースにご当地の産物を並べて　　　　　　　　　　皆さん、元気にお店に立っています。 　　　　　　　　　　あちこちのお店をのぞいて、両手いっぱいに買い物をしました。 　　　　　　　　　　同行の仲間、Ruriさんが、「お店が入り組んで迷路のよう、　　　　　　　　　　まるでべネツィアだわ」といいながらも、　　　　　　　　　　せっせとお買い物。 　　　　　 　　　　　　　　　　お父さん、お母さんは仕事にいっているから、と　　　　　　　小学校5年生のお姉ちゃんが3歳の妹としっかりお店番をしていました。 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　ここはかなり内陸部にあるのですが、津波はさらに　　　　　　　　　　ここから更に1キロ奥まで到達したそうです。 　　　　　　　　　　震災後1年足らずでオープンさせた、仮設の商店街、 　　　　　　　　　　いつかまた、もとの立派な商店街を復活させたとしても、　　　　　　　　　　住民が非難してしまて閑散とした場所に　　　　　　　　　　元の賑わいが戻ってくるのか。 　　　　　　　　　仮設商店街の今後の課題です、とK氏の話。   　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　商店街の広場で、名古屋からやって来た安城学園高校の　　　　　　　　　　合唱部25人の皆さんが、美しいハーモニーで歌を聞かせてくださいました。　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　次の目的地は気仙沼です。 　　　　　　　　　海沿いの線路が流失したあとを埋め立てて、　　　　　　　　　バス専用の道路ができていました。  

被災地訪問　女川さいがいエフエム　＜がんばっぺ　女川！＞

 　　　　　女川のコミュニティエフエムは、震災の約１ヵ月後の         ２０１１年４月２１日に、24時間体制の臨時災害放送局として　　　　　開局しました。 　　　　　　 　　　　　町のおよそ3分の2が壊滅した女川は、ライフラインや防災無線も寸断、　　　　　町民への伝達手段がなくなりました。　　　　　そこでいち早く立ち上がったのは、若者たちを中心とするボランティアチームです。 　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あまりに小さなプレハブの建物で、　　　　　　　　　　うっかり見過ごしてしまうところでした。 　　　　　　　　　現在は4人のチームで放送を続けていますが、　　　　　　　　　3人は避難所生活から仮設住宅に、　　　　　　　　　1人は住宅避難者として、被災者自身が　　　　　　　　　それぞれ仕事の傍ら、 ボランティアで活動しています。 　　　　　　　　　　　　『がんばっぺ！女川』を合言葉に。           　　　　運営は、日本財団の助成金を活用し、　　　　　　　　　多くの善意で成り立っていると話してくれました。　　　　　　　　　個人のポケットマネー、募金、企業の善意など。 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　開局記念番組では渡辺謙さんがきてくれました、とのこと。                  ボランティアスタッフも大いに励まされ、力を得たことでしょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中村雅俊さん、倉木麻衣さん、石川さゆりさん、オレンジレンジなどが　　　　　　　　　　　女川出身だとききました。 　　　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　　震災後、被災者を励まし続けた女川さいがいえふえむは　　　　　　　　　　何度もTV局でも取り上げられています。 　　　　　　　　　　NHKのTVドラマ『ラジオ』は、女川さいがいFMと　　　　　　　　　　女子高生アナウンサーをモデルとして作られ、　　　　　　　　　　数々の賞も獲得しています。 　　　　　　　　　　我がみのおエフエムは、阪神淡路大震災の年に開局しました。 　　　　　　　　　　今年で19年目を迎えますが、　　　　　　　　　　4人のスタッフでがんばっている姿を目の当たりにし、　　　　　　　　　　コミュニティ放送局の原点を見た思いでした。 　　　　　　　　　　やらなければ、！！という熱い思いは、　　　　　　　　　　どんな困難も乗り越えられるいちばんの原動力だ、ということ。 　　　　　　　　　　東北人は、熱い！   　　　　　　　　　1日目は予想した以上のたくさんの被災現場を見、　　　　　　　　　　色んな話も聞きましたが、頭と体が遊離したような　　　　　　　　　　軽い疲れを感じました。 　　　　　　　　　　ではまた明日、ということで、その日の宿、　　　　　　　　　　＜ホテル・ルートイン石巻＞にひとまず落ち着きました。 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　ベッドはゆったり、清潔、スタッフの気配り、　　　　　　　　　　充実したバイキングの朝食に大浴場まであるなんて。　　　　　　　　　　しかも午前2時まで。 　　　　　　　　　　宿泊料は、な、なんと、おくさん、5800円ぽっきり！ 　　　　　　　　　　もちろん朝食は無料よ。　　一同感激の一夜でした。　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　夕食はホテルのすぐ近くの居酒屋「えびす家」にて　　　　　　　　　　　海の幸を堪能いたしました。 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　翌日は南三陸に向かいます。                     

被災地訪問　　　石巻　大川小学校

 　　　　　　K氏の車は、石巻の大川小学校に向かいました。 　　　　　　あまりにも悲しい記憶として、私たちにも忘れることができない場所です。 　　　　　　茫洋とした風景の向こうに、大川小学校が見えてきました。       　　　　　　広大な敷地にゆったりと建てられた、２階建ての、とてもモダンな校舎。 　　　　　　            校舎に近づき、愕然としました。  　　　　　　　 　　　　　　　校庭を横切って猛スピードで押し寄せた巨大津波は 　　　　　　　校舎の２階の高さにまで達し、屋根をも越えたのです。 　　　　　　　猛烈な水の力がコンクリートを捻じ曲げ、倒してしまっています。               　　　　　　　　　校舎のうしろがわ。              　　　　　　　校庭からは、５分で裏山に避難できたはず、といいます。 　　　　　　児童の親ならずとも、どうして、どうして、と問いかけずにはおれません。                 　　　　　  校庭に整列した児童たちは、先生の引率のもと、　　　　　はるか向こうに見える、北上川にかかる橋のたもとに避難を始めました。 　　　　　裏山よりも２００メートルも西の場所に。 　　　　　児童たちは北上川を５キロもさかのぼってきた津波にのみこまれました。  　　　　　　　 　　　　　　　　地形的に、これまで石巻市は大川小学校への津波到達を　　　　　　　　想定していなかったと聞きました。 　　　　　　　むしろ、小学校の校庭は近隣の避難場所に指定されていたそうです。  　　　　　　　　　　　　 　　　　　　   　　　　  正面には、全校生徒１０８人の７割、７４人の児童の　　　　　霊を弔う慰霊碑が建てられ、碑の前は供花で溢れていました。 　　　　　その横には、校舎に向かって　　　　　『エンジェル　オブ　ホープ』の像が両手を広げています。 　　　　　　児童たちの「私たち，ぼくたちを忘れないで」という声が 　　　　　　聞こえてくるような、つらい切ない時間でした。     

元興寺　地蔵会万灯供養

  　　　　　古都奈良の,世界文化遺産に登録されている古刹　　　　　『元興寺』の地蔵会万灯供養に出かけました。          先週土曜日のことです。      　　　　　　 　　　　　　　　　　遅れて到着したので、極楽坊ではすでに法要が始まり、　　　　　大勢の僧侶の読経が堂内に響いていました。 　　　　　　          家族連れ、カップルなど大勢の人たちが板の間に座って　　　　　　手を合わせて神妙に耳を傾けています。 　　　　　世界遺産の格式のあるお寺さんですのに、　　　　　　ここ元興寺は、　ささ、おはいりおはいり、といった、　　　　　　居心地の良さを感じ、温かい空気が流れています。        　香炉が回ってきたので私もお焼香をしました。 　　　　　境内にはおよそ千五百体のお地蔵さまが安置され、　　　　灯明を灯して、万灯供養が行われます。　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　お皿には菜種油が注がれ、イグサの芯に点火すると　　　　　　　　　　いつまでも焔をゆらして燃え続けています。  　　　　　　　　　　　　　　私も毛筆で　「家内安全」と書いて、　　　　　　　　　　　火をともし、手を合わせました。             　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　あたりが暗くなると、何百という灯明が闇に浮かび上がって　　　　　　　　　　　幽玄の世界です。 　　　　　　　　　　　極楽堂には、毎年、各界の名士が奉納した行燈絵が　　　　　　　　　　　ぐるりにかけられて、ぼんやりと明かりが透けて見えて　　　　　　　　　　　絵や文字を浮かび上がらせています。　　　　　　　　　　　一つ一つ、個性ある文字や絵など見て歩くのも　　　　　　　　　　　この日の楽しみの一つ。  　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　川瀬直美さんの行灯はいつもすてきです。 　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　飛鳥時代の古瓦も使われている、さながら芸術作品のような　　　　屋根がうつくしい　極楽坊や禅室。      　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　ことしは　この禅室で、お斎（とき）を振舞っていただきました。　 　　  　　　　味付けの極意がそれぞれのお料理から　　　　にじみでる、さすがのお味でした。 　　　　特筆すべきことがふたつ。　　　　ひとつは、この部屋　禅室（国宝）に、 　　　魂の叫びのような，今にも飛び出しそうな大胆な絵や文字が        古材を使った大ついたて6脚に描かれ、置かれていること。　　　　須田剋太さんの作品です。　　　　それも人が座って食事をしているすぐそばに、無造作に置かれているのは、 　　　　須田ファンにとっては、まぶしい光景でした。 　　　　6脚の大衝立は後日、ご紹介します。 　　　　もうひとつは、元興寺が修復した、全国的に珍しい紙製の地蔵　　　　（18世紀初頭）が初公開されたこと。 　　　　衆生を救おうと前のめりになっています。 　　　　　　　　　　　以下、毎日新聞より転載。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　　 像の内部からは東大寺の大仏殿・大仏復興に尽力した公慶上人の勧進札▽「享保三」（１７１８年）とある女性の戒名を書いた紙片▽「観音経」「血盆経（けつぼんきょう）」などの経典▽役行者の印刷物など約１７０点の紙類が見つかった。Ｘ線撮影で、彩色された小型の木製地蔵菩薩像（千体地蔵）が、左右の袖や腰付近に計１６体埋め込まれていることも判明した。　元興寺の辻村泰善住職は「江戸の大仏復興を契機に、庶民の地蔵信仰も高まっていた証し。紙製の仏像は、奈良では中宮寺など尼寺に伝わっており、女性の願いとの関係が深いのでは」と話している。　　  　　次回訪れたときには、じっくりと拝見しましょう。   

被災地訪問　　山元町→松島→女川町へ

   　　　　　　　　　宮城県名取市からスタートした被災地訪問は、　　　　　　陸前高田在住のK氏の運転で、太平洋岸沿いに　　　　　　北上します。           一行は４０代から７０代までの大学同窓仲間。 　　　　　　「若い人たちが立ち上げたNPO法人＜GRA>と　　　　　　山元町の地元農家が組んで、　　　　　　夢のプロジェクトがスタートしています」と、　　　　　　K氏が案内して下さったイチゴ栽培ハウスです。 　　　　　　　　 　　　　　　  　　　　山元町の主要産業であるイチゴ栽培も、壊滅的な被害を受け、　　　　129軒あったイチゴ農園のほとんどが津波で流されました。　　　　　 　　　 　　　　GRAの若者たちは、東北を世界的な先端園芸の集積基地に育て、　　　　山元町のイチゴをナショナルブランドに、とがんばっています。 　　　　　　 　　　　　　　若者とタッグを組んだ、地元農家の人たちの取り組みは　　　　　　　被災した多くの人たちの希望となるでしょう。 　　　　GRAのパンフレットより　↓　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山元町の産業全体が活気づいて、　　　　　　　いつか、東北を世界に誇れる日がきっと来ると確信した、　　　　　　　心が弾むうれしいひと時でした。    　　　　　　　雨がしょぼ降るなか、日本三景「松島」に向かいます。 　　　　　　　松島海岸が見えてきました。 　　　　　　ここは他の地区に比べると被害が小さく、犠牲者が一人だったのは、　　　　　　松島湾内や海中に浮かぶ島々が防潮堤となったから、と　　　　　　聞きました。 よかった！ 　　　　　　　　 　　　　　　　　とはいえ、やはり津波の威力がものすごかった証が　　　　　ランチに入ったお店の、２階に上がる階段に記されていました。　　　　　　  　　　　今回の被災地訪問では、現地でがんばっている女性とお話をすること、　　　　震災遺構物を視察すること、復興商店街や飲食店など、　　　　復興の状況の分かる場所にいくこと、　　　　おいしいものをたくさん食べて、お土産をたくさん買って帰る、　　　　ということを事前に話し合っていました。     　　　　さて、現地入りして初めての食事タイムです。　　　　　　　　　 　　　　　たっぷりのイクラとうにが乗った丼。 　　　　　ぷりぷりのいくら、とろけそうなウニ、 　　　　　ホッコリと炊けているご飯。　　　　　おいしくて泣けそうでした。  　　　　　今回のプランは２泊３日で、岩手県釜石まで移動する予定です。 　　　　　　長距離を効率よく移動ができるのも、K氏のおかげです。  　　　　　　車は太平洋のリアス式海岸沿いに北上、 　　　　　　　石巻市女川に入ります。  　　　　 　　　　　　　　　 　　　　　　どこに移動しても、夥しいいお墓群が目に入ります。 　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　４階建ての江島共済会館は　無残な姿で横倒しになったままでした。    　　　　　　　　　　鉄骨造４階建て。基礎の杭が抜けて、鉄骨がむき出しです。 　　　　　　　　　　土台ごと持ち上げられ、横倒しです。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　    　　　　　　　　町内にあった七十七銀行女川支店の行員は　　　　　　　　支店の屋上に避難しましたが、屋上を超える20メートル近くの　　　　　　　　巨大津波が襲い、12名が死亡・行方不明となりました。　　　　　　　　　  　　　　　　　　3・11から３年５ヶ月経ってなお、　　　　　　　　当時のままにその場所にある、悲劇の現場を　　　　　　　　ご遺族の方たちはどのように見ているのでしょう。 　　　　　　　　      

被災地を訪ねて　　名取市　閖上（ゆりあげ）地区

   　　　　　　　空港からすこし走ると、松の防潮林があった海岸線から　　　　　　　　すこし内陸に入ったところに、なだらかな丘が見えました。 　　　　　　「千年希望の丘」と名づけられ、数々の教訓を　　　　　　千年後の子供たちに残そうと作られたものです。          　まわりには森の防潮堤となるように、           たくさんの樹木の苗が植えられていました。 　　　　　  　　　　　 　　　『震災遺構』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  。 　この地区は仙台空港からも近く、太平洋を望む自然と都市が共存した 恵まれた環境の町と聞きました。  　津波の襲来を受けた閖上地区は壊滅し、 見渡す限り雑草の茂る平地ばかり。　まだまだ復興には程遠いという印象です。 　　１日も早く以前のような活気のある町になりますように。       　　　　

被災地に行ってきました。

  　　　　　東日本大震災から早や３年５ヶ月が過ぎました。 　　　　その間、いつも体のどこかに澱のようなものがたまっていました。 　　　　今回、やっとチャンスがめぐってきたので       このタイミングを逃すときっとこの先ずっと行くことはないだろう、　　　　と、おもい切って現地を訪問してきました。 　　　　2014・8・17　伊丹発仙台空港行き　        ７：３０発ＪＡＬ２２０１便に搭乗。 　　　　　 　　　 　　仙台空港に到着。  　　　　　　　　　　　　　空港ターミナルに飾られている、とりどりの七夕飾りは          　この日が最終日でした。　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　あの日、海岸から凡そ１キロしか離れていない仙台空港にも　　　　　　　津波が押し寄せ、滑走路が水没、周囲には無数の自動車や　　　　　　　瓦礫、小型飛行機などが浮かび、空港ビルは陸の孤島となりました。 　　　 　　　　　空港から車で出発してまもなく、なんとも心細い気持ちに襲われました。 　　　　　すぐ目に入ったのはまばらな松林と凪いだ海の、モノクロの光景です。 　　　　　今回の２泊３日の旅程は、陸前高田在住のＫ氏のお世話で、 　　　　　大変密度の濃い、実りある被災地訪問となったと思っています。 　　　　　今日のＬＡＬ２２０８便でもどりましたが、 　　　　　あすからすこしずつレポートします。 　　　　　『風化させない』　『できることをする』ために出かけ、 　　　　　私の目で見たり聞いたりしたことの報告です。

下鴨神社

 　　　　　　　　　オットの診察日で京都に出かけ、　　　　　　　　　午後からはぶらり下鴨神社を散策することに。 　　　　　　　　　ちょうど古本まつりも開催中だし。   　　　　　　　　京都駅から市バスに乗りこみます。　　　　　　　  　　　　　　　 　　　　　　　車窓から、賀茂川で水遊びする家族連れの　　　　　　　たのしそうな様子を見下ろしながら　下鴨神社に到着。 　　　　　　　　 　　　　　紀元前３世紀ごろの原生林とおなじ植生が今に伝わる　　　　『糺（ただす）の森』を擁する下鴨神社は 　　　　　世界文化遺産に登録されています。  　　　　たくさんのお社がある境内をめぐります。　　　　　　　 　　「お白石」は本殿の御垣内に敷き詰められている白く清らかな石。　　　漬け物石ではありませぬ。　　　遷宮ごとに新しく敷き詰め直すのが伝統だとか。　　　　 　　　　境内にある、あの有名なカキ氷やさん『さるや』に直行。 　　　　純白の氷です。黒蜜白玉をお願いしました。７００円。 　  　　　　練乳がたっぷりかかっている、アルプスの処女雪のような山に、 　　　　添えられた黒蜜をタラ～リとかけていただきます。　　　　ひとくち口に含むと、ハ～～～　はかなく消える淡雪のよう。 　　　　これがカキ氷？って思うほど品のいい、布で言うなら絹のような氷です。 　　　こめかみがキ～ンと痛くなるような、そこらへんのカキ氷とはわけが違います。 　　　　　下鴨神社のご神紋　双葉葵の湯のみでお茶をいただき、　　　　　一息ついたところで糺の森のほうに歩いていきます。             　　　 　　　何しろ、縄文時代から生き続ける３万６千坪の森なんです。　　　　　 　　　　都市の中にこんな森林があるなんて。 　　　　　先日訪れた札幌の円山公園も感動しましたが、こんな身近なところで、　　　　　天然のオゾンに満ちた原生林の中を今歩いている、という感動を 　　　　オットに熱く訴えると、「ワシのむかしの散歩道や」。　ドタッ 　　　　　　京都育ちのオットは、子供のころから自転車で　　　　　　京都じゅうをくまなく走り回っていたそうです。　　　　　 　　　　　　 　　　　　　お～やってるやってる　　このテントの数とお客さんの多さにびっくり。　　　　　　 　　　　２７回目を迎える《下鴨納涼古本祭り》は 　　　　京都府内の古書店で作る『古書研究会』のみなさんや　　　　他府県からやって来た古書店などが出店。　　　　その数約８０万冊。絵本、漫画から学術書、文学、専門書、趣味の本など、 　　　　国会図書館並みのラインナップに興奮です。 　　　　買いたい本、数々あれど、ぐっと我慢してみるだけでした。 　　　古本まつりは１６日までですよ。 　　　　糺の森には小川が流れていて、季節の神事なども行われます。　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　きのこハカセが見つけたキノコ。 　　　　　　　　　 　　　　　　森を蛇行する小川のほとりを歩くと、暑さを忘れます。 　　　　　　お昼ごはんを食べそびれ、遅めの食事は、 　　　　　　下鴨本通りに面した、鯖寿司の店　『花折』。 　　　　　　ここで、本日の写真の容量はいっぱいとなってしまいました 　　　　　　つづきはまたあした。ごきげんよう・・さようなら                   

おじさんの店

　  　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　ＪＲ大糸線の白馬駅の前に『おじさんの店』があります。　　　　　　　　　　 　　　　　　おじさんは山岳ガイドもしているので、　　　　　　おみやげ物のほかに、レンタサイクルや登山用品のレンタルも　　　　　　扱っている、何でも屋さんです。　　　　　　おじさんが山に入っているときは奥さんひとりでお店番です。 　　　　　　この日は奥さんと仲良く店番をしていました。 　　　　　ここでトピックス！　　　　　　　　　これを買いました。 　　　　従妹に教えてもらいました。　　　　以前買ってとってもおいしかったので　　　　今年もぜひ！とおじさんの店にゴー！ 　　　　あったあった！ 　　　　人気商品なので、品切れすることも。 　　　　このあんずは信州産です。  　　　　　　　　《　ももあんずと呼ばれて、とても大粒で肉厚な品種。　　　　　　　　　　　　そのまま食べるよりも冷たいウーロン茶か紅茶を　　　　　　　　　　　たっぷり容器に入れて、一晩冷蔵庫で漬け込んでいただくと　　　　　　　　　　とても柔らかくフルーティな味が楽しめる》 　　　　　　と書いてありました。 　　　　　　　さっそく紅茶を作り（500ｃｃほど）冷やしたあと、　　　　　　　あんずを６コ投入して冷蔵庫で一晩冷やし、　　　　　　　翌朝いただきました。 　　　　　　　あんずの甘さがほんのり紅茶に溶け込んで、　　　　　　　さわやかなドリンクです 　　　　　　　そして絶品だったのは、漬け込んでたっぷり膨れたあんずの実。　　　　　　　まるで桃を食べているよう。　　　　　　　食感もよく、もも杏の香りがお口の中に広がります。 　　　　　　　急いで追加を買いに走りましたよ。 　　　　　　　お店の奥には、梱包済みのクール便が積みあがっています。　　　　　　　毎年、県外からのリピーターも多く、大人気のあんずちゃんでした。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　今晩も紅茶にあんずを入れて、冷蔵庫で寝かせておこう！ 　　　　　　　あしたのおたのしみ  　　　　　　台風の影響か、今日は少し凌ぎやすい１日でした。 　　　　　　四国の記録的な豪雨の映像を見ると、被害の大きさが想像できますね。　　　　　　自然の猛威はいつ牙を剥くか分かりません。 　　　　　　不安な夜を過ごしている皆さんには一日も早く　　　　　　平安な日が戻りますように。    

信州白馬村　－２－

  　　　   　　　　　　　   　　２日目の夕食は、川魚料理の店「こいや」さんで。　　　旅館街を通り抜け、名木山ゲレンデの終着地点にある　　　ゴンドラ乗り場のふもとにあります。 　　学生時代、スキーを１日楽しんだあと、よく『こいや』に通ったわ。 　　スキーをつけたまま店の前に横付けして、どたどたと店に入って。 　　当時は店先に生簀があり鯉が勢いよく泳いでいました。 　　あれから５０年、店の仕様は少し変わったけれど、　　ずっとお店が続いているってすごい！　　白馬の歴史です。 　　　　　　　　　　　　コイのあらい。辛子酢味噌でいただきます。　　塩焼きの下に敷いてあるキャベツの千切りに　やや厚めに切ってあるので歯ごたえ充分。　　鯉の旨みがしっかり移ってこれまたおいしい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 鯉のサイズ、30ｃｍはあります。    　　　川魚は泥くさいというイメージがありますが、こいやの鯉は全くクセがなく上品な味です。　　　　　　　　　　北アルプスの清流に放たれているからでしょうね。　　　　　メニューの＜こいやコース＞は、鯉こく、鯉のあらい、鯉の塩焼き、うな重に肝吸い。　　　　　　　　　自家製の、茄子の浅漬け。 　　　ここのコイ料理を食べた人は目からうろこよ。☆☆☆☆  　　　　おいしいタレのかかった鰻重もふんわり柔らかく絶品。　　　　ただし水槽に泳いでいる鰻を料理するので、テーブルに運ばれるまでに　　　　３０分は待たなければなりません。ゆとりを持って出かけるべし。   　　　家に戻って夜のお楽しみ、一杯のみながらのおつまみは　　　ささ身の燻製、水茄子に　chariが作ってくれたディップ。 　　　準備するのはフィラデルフィアクリームチーズとパイン缶。 　　　クリームチーズに、パイン缶のジュースを少しずつ混ぜながら 　　　とろりとした柔らかさに仕上げ、パイナップルを細かく刻んで　　　一緒に混ぜ込んで完成です。あってる？ 　　　ソーダクラッカーにトッピングしてお口にぽいっ！ 　　　なんてまぁおいしいの？パイナプルのつぶつぶがいい感じ。 　　　　   　　　　翌朝早く、食事前の散歩は、稲の香りに誘われて、どこまでも続く田んぼのあぜ道を　　　　テクテク　　　空気がおいし～～～！ 　　　　　                             　　　　朝食後、そうだ、穂高の大王わさび農場に、わさびの葉を買いにいこう！と 　　　　車をスタート！ 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　わさび作りを始めてまもなく100年になるという、　　　　　　　　　日本最大のわさび農場です。 　　　　  　　　　　　　　　黒い覆いの下には、みずみずしいわさびの葉が茂り、　　　　　　　　　畑の中から湧き出ている透き通った湧き水が常に流れていて、　　　　　　　　　いつきても、すがすがしい景色にみとれます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　買って帰った葉わさびをさっそく料理してしょうゆ漬けに　　　　　　　　　　仕上げたのは、料理好きの息子。 　　　　　　　　　　大瓶5本に詰めました。  

信州白馬　　ー1ー

      　　　　　　　　  なが～～～～いごぶさたでした。　　　　　　　　　　　いえ、別に海外逃亡を図って失踪・・・なんてことじゃなくて　　　　　　　　　　　パソコンは　いつもそこにあったのですけれどね。  　　　　　　　　　　　白馬で１週間過ごし、大阪に戻って襲ってきた猛暑。 　　　　　　　　　　　昼間にエネルギーを使い果たし、夜は抜け殻でした。　　　　　　　　　　　１週間ほど、ひたすら寝ました 　　　　　　　　　　　やっと現実にもどりつつあります   　　　　　　　　　　　東京からやって来た息子、従妹のchari, itchi夫婦も加わって 　　　　　　　　　　　６人で過ごした白馬日記を頭の中で反芻しながら　　　　　　　　　　　いつの間にか８月に突入していました。  　　　　　　　　　　さ！職場復帰！！  　　　　　　　　　　　　　                   名神吹田→中央道→長野道・安曇野インター→大町経由で白馬まで 　　　　　　　　　　４３０キロのロングドライブで、なつかしのキャプテン’sキャビン到着。　　　　　　　　　　いつものように、まず、けものみち状態に伸び放題になっていた　　　　　　　　　　草刈から。　　　　　　　　　　電気草刈機でガリガリ刈り取って道をつけたあと、                 　のこぎりでギーコギーコと余分な枝を切っていきます。 　　　　　　　　　　　　                     ホタルブクロがあちこちに咲いていました。              　　　　　　　                 　　　　　　　　ひと汗かいたら、まずは駅前の温泉で汗流し。                ４３０キロ運転したので肩も凝ったわ～～  　　　　　         　　　     　　　　　　　　  洗い場のガラス戸にカエル君がぴったりくっついて　　　　　　　　　　　　のぞきの現行犯　　　　逮捕    　　　　　　 　　　　　　息子はさっそくテラスでなにやらごそごそと・・  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　桜のチップで鶏のささみ、帆立貝柱、シシャモの燻製を作るらしい。 　　　下味をつけて、いぶし焼き。　　　　いいにおいに胃袋うごめく～  　　　　お味？　　絶品でした！    　　　　　　一夜明けて、従妹達と白馬岳の登山口、猿倉荘までドライブ。 　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　巨岩をぬって流れる翡翠色の水！　　　　　　　　　　こここそ、私のパワースポットなのです。 　　　　　　　　　　　向こうに見える、ワイヤーだけのつり橋に足をかけると　　　　　　　　　　　冷気と恐怖で足がつりそうになりますが、それでも　　　　　　　　　　　毎年やってこずにはおれない、取っておきの場所。  　　　　　　　　　 　　　　　　　　白馬岳登山口の村営「猿倉荘」は標高１２５０メートル。　　　　　　　　気温15℃のきりっとした冷気がきもちいいです。 　　　　　　　　北アルプスを縦走した人たちも次々と下山してきます。 　　　　　　　  な 　　毎年遭難者が絶えない峻険な山岳地帯ですが、登山者にとっては 　　魅力一杯の山です。 　　　マップの赤丸は2013年に遭難死した地点です。 　　私もその昔オットにだまされて　誘われて、白馬岳から唐松岳まで　　3日かけて縦走しました。　死ぬかと思いました   　　　　　　　　　　それではまたあした。ごきげんようさようなら 

長らくご無沙汰いたしました。

北の大地　その2

   　　　一夜明けて・・。　　　　　　　　　　　　　 　　　　気持ちよい目覚めで、窓の外を見たら今日もいい天気。 　　　　11Ｆの「なだ万」で和食の朝食をいただきます。 　　　　　すぐ目の下は、なんと中島公園が借景となったすばらしいロケーション。 　　　　　もう最高！！　　　　     　　　　冬には雪が積もってこんなメルヘンチックな風景に変わるのね。↓ 　　　このままクリスマスカードにしたい       　　私たち一行7名はＥくんのガイドでまずは北海道神宮におまいり。 　　　何しろ北の大地です。ひろいのなんのって。        　　北海道神宮の始まりは、明治2年、北海道を開拓するため　　蝦夷地を北海道と改称し、　開拓の守護神として　　神様が祀られたことにはじまったとか。　　　　　　　　　　         　開拓の功労者をお祀りする開拓神社をすぎると、円山公園へと続きます。 　　広大な敷地には、円山球場、競技場、動物園も。　　天然記念物指定の原始林を見ながら、延長13.6キロの自然歩道を歩きます。 　　ブナ、クヌギ、カラマツ、ユリノキ、オニくるみ、ポプラ、ニセアカシア、など 　100年を越える巨木群を見ていると、　　ここはほんとに大都会札幌？と信じられない思い。 　　　　　　　 　　　　　　　　　ユリノキの不思議な木肌。　　　　　　　　　まるで彫刻刀で規則的に模様をつけたよう。 　　　　　　　　　あ、リス！　　　　　　　友人の声に振り向くと、すばやく森の中へ・・。　　　　　　　多様な植生の森には、さまざまな小動物も棲みついているのでしょう。  　　　　　　あっというい間に時間が過ぎ、帰りのフライトの時間まで残りわずかとなりました。　　　　　　　ランチに案内してもらったのは札幌名物のスープカレーのお店です。                          　　　　　　　　　ご飯をスープに浸しながらいただくスープカレー、　　　　　　　　　野菜が一杯入って、絶対うちでもまねしよう、と思いました。 　　　　　　　　　しぜんと都会が渾然一体となった、空がひろ～い札幌、 　　　　　　　　　住みたい町いちばんかも。  　　　　　　　　　みんなはレンタカーでニセコ、洞爺湖方面に向けて出発、　　　　　　　　　私は機上の人となりました。  

北の大地　　　　その１

     月曜日、伊丹発新千歳空港行きのＪＡＬ2007便に搭乗、 　1時間50分後には、北の大地に降り立ちました。 　北海道・・何年ぶりかしら　　　　　　　　　 　　別便でやって来た仲間と空港で合流し、1年ぶりのうれしい再会です。　 　4年間、一緒に部活していた仲間は、　　友だち以上きょうだい未満。　　男子5人女子2人、目指すお宿は札幌パークホテルです。 　　空港からは快速エアポートで札幌駅まで。　　そこからは、車輪がゴムタイヤ、というめずらしい地下鉄で、　　ホテルの最寄、中島公園駅まで移動です。   　　　　　　　　　　　     　　　　　　　　　　      　　　　ホテルのアプローチは、色んな花がまるでナチュラルガーデンのよう。  　　　　今回の幹事役、札幌在住のＥ君が色々と心を砕いて準備万端に　　　　迎えてくれました。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　案内された小料理屋＜しま田＞、隠れ家的な粋なお店です。   　　　　　　　　　　　　　　ご主人が魚に金串を打っているところでした。たずねたら「ヒメマスですよ」って。 　　香ばしい塩焼きを想像して早くも胃袋がうごめく。　　　　　　　　　　　　　 　　　　　食卓を囲んでまずは生ビールで乾杯！ 　　　　　　次々に登場する、ご当地の新鮮なお料理。　　　　　　ボタンエビ、ひらめ、サバなど、いただきながら　　　　　　少しずつ部活時代の学生気分に戻っていきます。 　　　　　話題は近況から政治ネタまで何でもあり。  　　　　　　　　 　柔らかいタコの煮付け、しゃきっと　　　　ご当地のお酒、北の勝をコップでぐいぐい。　いい香りのアスパラ。　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒメマスの塩焼き　　　　　　　　　　　ジャガイモまんじゅうの中にはホワイトソース 　 　　　　　　　　　　お料理がおいしいと、おさけの収まりも良くて、お次はワイン。　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　最後はカニ雑炊。お腹一杯、胸もいっぱいです。　　      　　　　 　　　遅くまで人通りが絶えないすすき野の繁華街を抜けて 　　　ホテルに帰着。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく   

鳥取県・大山までひとっ走り

 　　1泊旅行を思い立ち、大山隠岐国立公園内にある 　　休暇村奥大山に行ってきました。  　　蒜山高原を経由して、3時間あまりでいけるリゾート地、 　今まで行ったことがなかったので、期待に胸ふくらませていざスタート 　　ドライバーは私。オットは助手席でナヴィゲーターです。 　　 　　　わ～ぉ　　　この広々としたメルヘンチックなロケーション！ 　　　ＮＨＫ朝ドラ『花子とアン』のオープニングのシーンみたい　　　さすが国立公園ね。 　　ずっと向こうにみえるのがホテル。 　　　標高920ｍの高原にぽつんと立つホテルが絵になります。 　　   　　　スケッチをしている男性も。 　　　 　　　　　　すぐそばには家族的なスキー場もあるなんて魅力的。 　　　　 　　　　さっそく、ホテルの後ろに広がる原生林を歩いてみました。 　　　　ブナやミズナラなどの生い茂る道を歩いていると 　　　鳥の鳴く声が右から左から上から、ステレオ効果です。 　　　コロラテューラでさえずる、この世ならぬ美しさに 　　　ここは天上の世界？と一瞬　錯覚します。  　　　　ブナの林は「緑のダム」といわれています。 　　　　ろ過装置の役目も果たしている、言わば天然のダム。 　　　　歩いている足元の地中深く、清冽な天然水がたっぷりと湛えられていると思うと 　　　自分の体まで清めてもらっている気分になります。　　　　奥大山はまさに水の宝庫！！       　　　 　　　　　夜はホテルのスタッフの方に、蛍狩りに連れて行っていただきました。 　　　　　車で、20分ほど走り、草むらとせせらぎがあるほの暗い場所に到着。　　　　　小さな小さな光が、いくつも放物線を描いたり、草の先に止まっていたり・・。　　　　　声を潜めながら、きれい～～としか言葉がありません。 　　　　　ゲンジボタルよりも小さなヘイケボタルの光は幻想的です。    　　　　翌朝もホテルのそばの湿原地帯を散策。 　　　　鳥たちが惜しげもなく森のオーケストラを奏でてくれます。 　　　　もう最高  　　　　　木作りの遊歩道が延々と続いて、朝の散歩コースに最適です。　　　　　　　　　　 　　　　　野あざみが一面に咲いています。 　　　　　 　　　　バイケイソウの花　　　　 　　　山ぼうし　　　 　　オオバギボシ 　　 　マムシ草 　 　　　ヨツバヒヨドリ？ 　　　　まだまだ名まえを知らない花がた～くさん。 　　そしてここでもまたモリアオガエルに出会いました 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　　　　　　白っぽい実のようなのはぜんぶ、卵をを包んでいる泡です。 　　　　　　　下は沼地。 　　　　　　　　チェックアウトして、米子方面に向かい境港を目指します。 　　　　　　　　あ、サントリー工場がある！！ 　　　　　　　　 　　　　　　　　休暇村から15分ほど走った高原に突然現れた　　　　　　　　サントリーの天然水，奥大山ブナの森工場。 　　　　　　　　天然水は、敷地内の井戸から汲み上げられ、　　　　　　　　一度も外気にふれることなく、専用のパイプラインで工場へと送られるそうです。  　　　　　　　　境港市（さかいみなと）に到着。日本海が目の前の　　　　　　　　水産加工場で魚を物色し、新鮮な魚尽くしのランチタイム。 　　　　　　　　日本海に突き出た半島の先端から対岸に渡って 　　　　　　　　山陰最古の美保の関灯台まで行ってみよ、とアクセルを　　　　　　　　踏み込みます。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　明治31年に建てられた、石造りのモダンな灯台です。 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　敷地の中のレトロなカフェで休憩です。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　水平線のはるか向こうに、隠岐の島がぼんやりと見えます。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　注文したドリンク、めっちゃおいしいジュースでした。 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　＜美保関だいだいソーダ＞　　 　　　　　　　　　　　そのまんまのネーミングがいいわ。 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　しゅわっとソーダのさわやかなのど越しに、 　　　　　　　　　　だいだいの実が一杯入っています。 　　　　　　　　　　特大ストローで、チューっと吸ったら　　　　　　　　　　実も一緒にお口に入ってくるの。 　　　　　　　　　　もういちどあのジュースを飲みにいきた～い 　　　　　　　　　　走行距離600キロ。  　　　　　　　　　　こぴっと元気になった山陰の旅でした。　　　　　　　　　　　　↑　　　　　　　　　　連ドラを見ている方はわかるでしょ　　　　      

森林セラピー

      一週間前の土曜日、滋賀県最北に　位置し、福井県境にある『山門水源の森』を歩いてきました。 4月と5月に淀川歴史探訪ウオーキングをしましたが、今回はいよいよ淀川の源流までたどり着いた、感動のウオーキングでした。  私たち、淀川水系にすむ1400万人の大切な水源は＜びわ湖＞です。 そして多様な生態系を持つ山門水源の森は、琵琶湖にとってなくてはならない水源なのだということを体で感じながら、たっぷりと森林セラピーをしてきました。                        途中、マキノ町で出会った、メタセコイア並木。 　2,4キロに500本のメタセコイアが陰影を作っています。すぐ横はブルーべりー畑。 　　　　　 いよいよ森に入ります。　　　　　 　里山と湿原が織り成す多様な　生態系のなかでじっくりと自然　不思議さを感じてください、と　パンフレットに書いてあります。  　さぁ、山道を歩く心の準備を・・・ 　　　 　　 　さっそくステキな出会いが・・ 　モリアオガエルの卵を木の上に　見つけました。 　あっちも、こっちも、ふわふわと　綿菓子のようなものが枝にくっつ　いています。　　　一つの綿の中に300～800コの卵が　入っているんですって。 下には必ず池や水溜りがあり、いよいよその時がきたら、なかからおたまじゃくしが出てきて、下の水の中にぽとんぽとんと落ちていきます。 そして泡の巣から落ちるのを待ち構えているのがイモリ君。かえるにとっては天敵ってことね。 　　　　　 沢沿いに歩いているときも、水の中でイモリがじっと待ち構えている風です。  　　　　　　　　　　　　　　 　　　　とてもスリムな菖蒲の花。　　 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒツジグサ　　　　　　　　 　　　モウセンゴケの花　　　　　　　　 　　　　　 　　　　　 　起源が約３万年前にさかのぼる湿原の生態系保存、復元、観察コースの保全などに、ボランティアの方たちが真剣に取り組んでいる場面に出くわしました。　　　　みなさんの明るくたのしげな仕事ぶりに見惚れました。 そして、ようこそ山門湿原へ、といった暖かいまなざしを向けて下さり、どうぞ気をつけて、と声をかけていただきました。  　　　　　　　　　 　　　広大な湿原です。貴重な植生が保たれているのも、皆さんのおかげ。　　　　　　　　　 　　　　　ささゆりが清楚。 　　　　　　　　　 　　　シロモジの実。　　　　　　　　　 　　　　　　　赤松、コナラ、ミズナラ，ブナなどの林を潜り抜け、淀川歴史探訪シリーズのウオーキングが完結しました。  　歩き終えた感想。　滋賀県というところのなんと　滋味に富み、懐の深い包容力の　ある、魅力的な地域であることか　と。　　　　　　　　　滋賀県バンザ〜イ！！        

淀川歴史探訪　パート2

 　　　　　　　先週土曜日。　　　　　　　４月に引き続き、淀川歴史探訪、パート2を決行しました。　　　　　　　　  　　　　　メンバーは７人。　　　　　京阪電車天満橋下車、すぐ目の前の船着場、八軒家浜から　　　　　アクアライナーに乗りこんで、淀川を遡ること2時間半。  　　　　 　　　稚鮎つりをする人たち。 　　　 　　　毛馬の閘門は淀川～大川間の水位を調節して、船が運行できるようになっています。 　　船が入って出て行くまで約３０分で水位を調節します。    　配られた『道中べんとう』は、おおきなオムスビ２コと梅干、金山寺味噌、卵焼き。　何もかもすご～くおいしくて感激。　　　　　　　　  　　　　　  　　　　江戸時代、京都と大阪間を三十石舟で往来していた当時を想像しながら、　　　　　枚方の船着場で下船しました。 　　　　　いつもは、車や電車から見下ろしていた淀川も、　　　　　川から眺めると、両岸に聳える高層ビル群や街並みが　　　　　違った光景にみえて新鮮です。  　　　　　　　　　　　　　　　　　枚方に近づくにつれて川幅がぐんと広くなり、　　　　　両岸ものどかな風景に変わっていきます。  　　　　枚方で下船して、ひろ～い河川敷で足を投げ出しのんびり過ごしました。 　　　　４月に上牧の河川敷を歩いたあたりのちょうど対岸あたりかしら。 　　　江戸時代は京都、大阪を結ぶ街道の中継地として、　　　枚方にはたくさんの宿場宿があったのです。 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　今も当時をしのぶ町家が保存されていたり、　　　　　　歴史的な建造物，碑なども多く見られます。 　　　　　『鍵屋』は、江戸時代、客船「三十石船の客待ちの宿として栄えました。 　　　　　帰りは京阪電車枚方駅から淀屋橋経由で帰りました。　　　　　万歩計は15000歩でした。

淀川歴史ウオーク

 　　　　　　　歩き仲間と 淀川河川敷を歩きました 　　　　　　　阪急電車京都線、上牧駅（高槻市）から淀川右岸を　　　　　　　大山崎に向かって歩くコースです。    　　　　　　　　　　　　　上牧町の　春日神社に立ち寄り。 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　楠木の巨木のはるか上のほうの枝先に　　　　　　　　　青さぎが巣を作っているのがたくさん見えました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　くちばしに長い枝のようなものを加えて、　　　　　　　　　淀川から何羽もの青さぎが、春日神社めがけて飛んできます。　　　　　　　　   　　　　　　　　　明治時代に作られたレトロなトンネルの上を、ＪＲが走っています。　　　　　　　　　   　　　　　　すぐに河川敷です。　　　　　　　 　　　　　　鵜殿ヨシ原は長さ約2.5キロメートル、　最大幅400メートル。 　　　　　　　甲子園の約18倍の広さです。 　　　　　　　ひろ～い！　きもちい～～～い 　　　　　　　　淀川の向こうは枚方市。     　　　　　ほとんど人の姿も見えない河川敷では、いろんな種類の小鳥たちが　　　　　チョンチョンと歩き回っては、立ち止まって胸をそらし　　　　　キョロキョロしています。自然の宝庫ね。　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　ここ鵜殿ヨシ原は歴史的景観となっています。　　　　　　　 　　　　　　　その昔、菅原道真が、左遷されて大宰府に下る途中　　　　　　　鵜殿を河舟で通過しています。　 　　　　　　　山崎（天王山）の合戦では羽柴軍が秀吉を先頭に鵜殿ヨシ原を　　　　　　　ひそかに駆け抜け勝利しました。  　　　　　　その秀吉が千利休に切腹を命じ、その夜利休は京から小舟で鵜殿を通過しました。   　　　　　　　菜の花の匂いは郷愁を呼び覚まします。　　　　　　　　野原で遊んだ子どものころを思い出して、はぁ～きもちいい～を連発。 　　　　　　　背丈を越えるヨシ（アシとも言う）の群生ですが、　　　　　　　40年以上前、淀川改修工事によって、ヨシが絶滅の危機に。　　　　　　　水質浄化に役立ち、重金属やダイオキシンなどの公害物質などを　　　　　　　固定化するといわれているヨシは地球を救う植物なのです。 　　　　　　日本の雅楽の楽器、篳篥（ひちりき）のリードの部分はヨシを使っています。 　　　　　  　　　　　　　手付かずの自然が残り、生き物たちと共存共栄しているワイルドな　　　　　　　『鵜殿ヨシ原」を保全しようとボランティアが活動をしています。尊敬！  　　　　　　木津川、宇治川、桂川の三川が合流して淀川となり、　　　　　　悠々と流れるさまをあらためて誇らしく思いました。   　　　　　　河川敷から少しそれて歴史ウオークは大山崎方面に。 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　後鳥羽上皇の離宮あとに建立された神宮。　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　どこから集まったのか、大きなペットボトルを何本も持って 　　　　　　　　名水を汲む人たち。 　　　　　　　　　歩いた歩数21000歩あまりでした。 　　　　　　　　　帰りは大山崎駅から阪急電車に乗り込みました。 　　　　　　　　　　追伸　　　　　　　　　　　河川敷で食べたお弁当、秀逸はリーダーのＫ君の　　　　　　　　　　　奥方手作りの春爛漫の散らし寿司。 　　　　　　　　　　　つくしも乗っています。ヨダレ　　　　　　　　　　 

桜島　ドッカ~~ン

 　　　先週，鹿児島から大阪に遊びに来た友人，妙子さんが　　　最近写した桜島の写真よ，と見せてくれました。 　　　お気に入りのニコン・一眼レフデジタルカメラで写した写真です。 　　　  　　　　　 　　自宅の目の前に広がる錦江湾の向こうで毎日のように噴火する桜島。　 　風向きによって、噴煙が真上に立ち昇ったり、横にたなびいたり・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　冬には冠雪も見られるそうです。　 　　　　　　　　今年の彼女からの年賀状に 　　　　　　　　『ことしは”カメラで四季スケッチ”をひそかに企んでいます。 　　　　　　　　日常の小さなことを喜び、また嘆き、ありふれたことをして過ごす一日、 　　　　　　　　そんな幸せに感謝をして歩みたい・・』と。 　　　　　　　　長年の病を克服した人の言葉は胸に響きます。 　　　　　http://plaza.rakuten.co.jp/minohmadam071102/diary/200902110002/ 

山の辺の道

  　　　　　　　今年も、鹿児島、霧島市敷根から友人の妙子さんが　　　　　　ご当地で親しくしている澄子さんと 　　　　　遊びにこられました。　　　　　　澄子さんは来年米寿を迎えますが、　　　　　　好奇心いっぱい。いつもニコニコ。 　　　　　小柄で、思わず抱きしめたくなるようなかわいい方です。 　　　　　今年のお二人のリクエストは、山の辺の道を歩くことと、 　　　　　文楽を鑑賞すること。  　　　　　きのうは山の辺ウオークを楽しんできました。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　奈良、桜井駅からスタートし、山すそを縫うように伸びる 　　　　　　　　　起伏の多い道を、万葉びとに思いをはせながら　　　　　　　　　歩き始めました。 　　　　　　　　　お天気上々、桜も満開、これ以上望むことがありましょうか。  　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　　　　　桜の木の下でお弁当を食べていると、 　　　　　　　　一瞬目の前がピンク色。　　　　　　　　桜吹雪のシャワーです。 　　　　　　　　時代劇のお姫様気分ね、と3人大喜び。 　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　大神神社（三輪明神）に通りかかると、若宮祭の神事が始まるところでした。 　　　　　　　たくさんの馬がスタンバイしています。 　　　　　　　背後の三輪山を御神体とする、わが国最古の神社とか。　　　　　　　パワースポットとして有名なんですって。 　　　　　　　 　　　　　　懐かしい光景です。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　山の辺の道は桜井駅から天理駅までの16キロ。　　　　　　　　駅は5つ。 　　　　　　　　私たちは途中、景行天皇陵のあたりから 　　　　　　　　道をそれてＪＲ巻向駅へ。 　　　　　　　　そこまでの歩行距離は約16000歩、9キロも歩いたことに 　　　　　　　　びっくり。 　　　　　　　　なにがって、澄子さんにびっくり。 　　　　　　　　だって今年87歳。来年米寿になられます。 　　　　　　　そして、今日もお元気にスタート。 　　　　　　　どこへって？　　　文楽鑑賞です。 　　　　　　日本橋にある国立文楽劇場に10時に到着。 　　　　　　昼夜通しで鑑賞しました。 　　　　　　夜の部が終わったのは午後9時。 　　　　　　恐るべし、薩摩おごじょ。　 　　　　　　文楽のご報告は後日にね。     

水上バスで桜見物

  　　　　　大学の先輩方との月いちの集まり、毎年4月は　　　　　淀屋橋から会場の帝国ホテルまでアクアライナーで桜見物をします。　　　　　　　　  　　　　　　 　　　対岸に大阪市役所や中之島公会堂をみながら土佐堀川を下ります。　　　　　　 　　　　　 両岸には満開の桜並木。　　　今日は最高のお花見日和。　　　　　　桜見物でそぞろ歩く人も多く、手を振ってご挨拶。 　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　心霊写真　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　難波橋、天神橋を潜り抜けると、二川が合流して、大川となります。 　　　　　　　造幣局の通り抜けでおなじみの、毛馬桜之宮公園には　　　　　　　屋台がずらっと並んでいるのが見えます。　　　　　　　約２０分のクルーズで、帝国ホテル前のＯＡＰ港に着岸。 　　　　　　　 　　　　　　　ホテルの２２Ｆから見下ろした、新都心ＯＢＰのビル群と　　　　　　　大川の桜。　　大阪市内も高みから見下ろすとなんとすばらしい。　　　　　　　さすが水の都おおさかですね。　　　　　　　マンハッタンに負けちゃいないわ。 　　　　　　　午後１時、会場をあとにしてラジオの生放送のため　　　　　　　スタジオへと急ぎ、現実に戻ります。 　　　　　　　今日のゲストは音楽評論家の出谷啓さん。 　　　　　　　１時間のトークのなかで、選曲していただいたのは 　　　　　　　これまた春、春、春。 　　　　　　　♪　ヨハンシュトラウス：春の声　　　　　　　　　　　　　　　　　ソプラノ　エディタ・グルベローヴァ 　　　　　　　♪ディーリアス：春初めてのカッコーを聞く                           　バルビローリ指揮　　ハレ管弦楽団　　　　　　　♪宮城道雄：春の海　　　　　　　　　　　　　　　フルート　ギー・アニージェロス　　　　　　　　　　　　　　　オルガン　アーノルド・バッツェラー 　　　　　　　♪メンデルスゾーン：春の歌                            ピアノ　アンドラーシュ・シフ              ♪ストラビンスキー：春の祭典                           エサペッカ・サローネン指揮　フィルハーモニア管弦楽団 　　　　　　　　春爛漫の１日を過ごしました。

阪堺電車　

  　　　　　 　　　１月の終わりに 　　　　　　　　帝塚山にある耳鼻咽喉科で受診するため、　　　　　　　　生まれて初めての土地に足を踏み入れました。　　　　　　　　見知らぬ町を一人でぶら～り歩くのは、　　　　　　　　気の合う友達と 出かける楽しさとは又違った高揚感があります。 　　　　　　　　御堂筋線、天王寺駅を下車し、駅員さんに場所を聞いて　　　　　　　　阪堺電車 の駅に向かいます。　　　　  　　　　　　　　 終点は住吉公園で総距離４．６キロ。 　　　　　　　　 　　　　　　　　私の下車駅は姫松駅です。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 レトロな雰囲気の路面電車に揺られていると　　　　　　　　　すぐ横を自転車のおじさんが電車より早く　　　　　　　　　通り過ぎていったり・・　のどかな昭和を見つけた！　  　　　　　　　　　　　　　　　　　      　　　　　大阪で唯一残っているちんちん電車ですってね。 　　　　　　　　カラフルなボディの電車が行ったり来たりするのを　　　　　　　　デジカメでカシャカシャ撮りました。 　　　　　　　　夕方で西日の逆光だったのか、ちゃんと写っていませんけど。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゴトンゴトンと揺れながら、一番前に座ってキョロキョロ　　　　　　　　　　  して、まったくおのぼりさんです。　　　　　　　　　　　乗車賃は２００円です。 　　　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　　　　　 耳鼻科での診察が終わったあと、　　　　　　　　　　　　　　タウンウオッチングへレッツゴ～  　　　　　　　　　　　　　てくてく歩くと帝塚山４丁目の表示。　　　　　　　　　　　　　あ～このあたり、帝塚山だったのね。　　　　　　　　　　　　　どうりで電車どおりに面して こじゃれたカフェや　　　　　　　　　　　　　ブティックがあっちこっちに。   　　　　　　　　　　　　　憧れていた、おしゃれなイメージの帝塚山に　　　　　　　　　　　　　思いがけず迷い込んだ、と いった　　　　　　　　　　　　　ストーリーに満足々々。　　　　　　　　　　　　　電車道から一歩横道に入ると、大きなお屋敷が　　　　　　　　　　　　　 あちこちに見られます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっぱりね、帝塚山は昔から、大旦那や実業家がすんでいる　　　　　　　　　　　　　お金持ちの町って聞いていたわ。   　　　　　　　　　　　　　どんどん進むと帝塚山学院がありました。　　　　　　　　　　　　　夕方の下校時、中，高生のピチピチギャルたちが　　　　　　　　　　　　　駅に向かっていたので、私も紛れ込んで一緒に歩きました。 　　　　　　　　　　　　 たどり着いた駅は、南海電車高野線、帝塚山駅。　　　　　　　　　　　　　なんだか位置関係がぴんときませんが　　　　　　　　　　　　　難波行きに乗ったら あっという間でした。 　　　　　　　　　　　　　暖かくなったら住吉大社や仁徳天皇陵古墳、　　　　　　　　　　　　　ちょっと足を伸ばして堺の千利休屋敷あとや　　　　　　　　　　　　　与謝野晶子の生家あと、そのあたりの変貌振りも　　　　　　　　　　　　　見てみたいです。  　　　　　　　　　　　　　　耳鼻咽喉科での診察のことは又改めて・・。  

ウオーキング

　　　　　　　　　　　　　　　　　立春です！　体を動かさなくては・・と、久しぶりに　　　　　　　　表に出たら、寒いの何のって・・ 　　　　　　　　春のハの字も感じられない。　　　　　　　　　　　　　　　　全国各地でも雪、雪、雪でしたね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　箕面駅から滝道を速歩で歩き始めました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天気は快晴です。　　　　　　　　　　こんなに真っ青な空をゆっくり見上げたこと、　　　　　　　　　　本当に久しぶり。　　　　　　　　　　ハァ～きもちいい！ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　枯れ色の林のなかで、真っ赤な実が目に飛び込んできました。　　　　　　　　　わぁきれい！　　　　 　　　　　　　　真っ青なキャンバスに点々と赤い実を描いたよう・・。 　　　　　　　　写真がピンボケでざんねんですが。 　　　　　　　　いったい何の実かしら、と家に帰って調べたのですが　　　　　　　　多分　”　たまミズキ”　じゃないかと思われます。　　　　　　　　間違っていたらどなたか教えて。 　　　　　　　　ゆるいのぼり坂を2.8キロ歩いたゴール地点は　　　　　　　　落差33メートルの滝です。　「お久しぶり！！｣　　　　　　　　　　 ｢ 　　　　　　　　からだ、暖まったね、と友と語らっていたら　　　　　　　　おっイケメン外国人集団がやってきた！！　　　　　　　　女の子もみんな可愛い！　　　　　　　　写真を撮ってくださいな、と頼まれたおばさんふたり、　　　　　　　　二つ返事でOK.OK!  　　　　　　　　ついでに私も撮らせていただいていいかしら、　　　　　　　　ブログにUPもOK?と厚かましいおばさん、いや～ねぇ。 　　　　　　　　でもさわやか青年たち、にっこりと　”もちろん”って。 　　　　　　　   　　　　　　ほら、いずれ劣らぬイケメンぞろいでしょ。　　　　　　 エグ○イルなんか目じゃないわ。　　　　　　　聞くと、オーストラリア・アデレードの大学生グループで　　　　　　　　観光できている、とのこと。 　　　　　　　　もしここで転んだら、どの子にエスコートしてもらっても　　　　　　　　不足はないわ。　　　　妄想妄想・・　　 　　　　　　　　風邪気味だった体もしゃっきりした1日でした。　　　　　

トホホの１泊

  　　　　　　　　　　　１２月に入って、時計の秒針が耳元でカチカチと 　　　　　　　　　　　聞こえ始めたあせり感。  　　　　　　　　　　やり残していることがいっぱいあるのに　　　　　　　　　　　　どうしましょ　　　　　　　　　　ちょっくら温泉に浸かってパワー注入してから　　　　　　　　　　ダッシュかけましょ、と、いい訳いっぱいして　　　　　　　　　　昨日の午後、城崎温泉に出かけました。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　中国道→舞鶴若狭自動車道→春日JCT→　　　　　　　北近畿豊岡自動車道を経由して　　　　　　　和田山→豊岡方面から城崎温泉に入りました。　　　　　　　走行距離約１８０キロ。　　　　　　　１日前に予約をいれた旅館にぶじ到着です。　　　　　　　さて、荷物をおろしましょ・・と後部座席を見たら・・・・　　　　　　　　　・・・・・・・・・・・ 　　　　　　　ない 　　　　　　　かばんは？とオットに尋ねる。　　　　　　　知らんよ。　　　　　　　　　「玄関で、かばんお願いね、って言ったわよ」　　　　　　　聞いてないよ。　　　　　　　「うそでしょ！！ほんとに？」　　　　　　　 　　　　　　　ほんとでした。　　　　　　　オットは靴を履いてそのまま身軽にエレベーターに乗って・・　　　　　　　私はポシェットひとつ。　　　　　　　あ～その時点で気がつかなかった私が悪い。  　　　　　　　でもね、立ち直りが早いのが私の欠点　長所。 　　　　　　　　コンビニに走りましたわ。 　　　　　　　　だって、ポシャットに入っているのは財布、ハンカチ、ティシュ　　　　　　　　ケータイ電話、ボールペンだけ。　　　　　　　　洗面具、着替え、化粧ポーチ、その他もろもろ　　　　　　　　ぜ～～んぶかばんの中よ。　　　　　　　　カメラが無いのがなんとしてもさびしい。　　　　　　　　旅をして景色など撮る楽しみが無いなんて。 　　　　　　　　唯一見つけたコンビニでは、　　　　　　　　リップスティック、アイブロウペンシル、ファンデーションなど　　　　　　　　最小限必要なものを買いました。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夕食までにひと風呂浴びましょう。 　　　　　　　　　　　温泉の写真は２枚とも、ネット上の画像を拝借しました。　　　　　　　　　　　御所の湯に入って、運転の疲れやモロモロを　　　　　　　　　　　洗い流してさっぱりし、夕食はカニのフルコース。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　一夜明けて今朝は早起きして、一の湯で　　　　　　　　　　体をほぐしました。 　　　　　　　　　　考えてみると、旅行用のかばんに　　　　　　　　　　必要だと思ったものを色々詰め込んだけれど、　　　　　　　　　　何も無くても何の不都合も無かったわ。 　　　　　　　　　　今回の"事件"で、当たり前と思っていたことが　　　　　　　　　　実は思い込みだったことが図らずもあぶりだされて、　　　　　　　　　　いい教訓となりました。  　　　　　　　　　旅は身軽に限ります 　

あやにしき

  　　　　箕面山の紅葉、真っ盛り。 　　　　　昨日の紅葉情報です。  　　　　　　 　　　　　　風の杜山荘前を通過後、才が原林道に入ってまもなく、　　　　　　　　ひだり手の林の中からながめた一大パノラマ。 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひと目千本　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　階段に積もったモミジ。  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　落差33メートルの大滝 　　　　　　いつ 　　　　　　龍安寺に架かる赤い橋をくぐって箕面駅へとあと一息。　　　　　　16000歩でした。 　　　　　　今日もいいお天気　　　　　　是非お出かけ下さい。 　　　　　　昨日のコース　　　　　　箕面駅→西江寺→聖天展望台→才ケ原林道→こもれびの森展望台 　　　　　　→ビジターセンター→杉の茶屋→箕面大滝→箕面駅   

みたらい渓谷　　―2―

 　　　　　　　　　あっ、赤とんぼ？ 　　　　　　　　　よくよく見たらモミジのタネでした。　　　　　　　　　タネも秋には真っ赤になるんですね。　　　　　　　　　   　　　　　　　　ご神木のような巨木。　　　　　　　　親の木からにょきにょきと新しい木がのびている。 　　　　　　　　この場所からは絶対にうごかないぞ、といったたたずまい。　　　　　　　　 　　　　　　　　移り変わる歴史をじっと見続けてきた、　　　　　　　　揺るぎない強さと妖しさをかんじました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　天川村はその面積の98％が森林です。　　　　　　　　　当然、天川村を支える主産業は林業です。 　　　　　　　　残りの2％に肩を寄せあって住む村民は１５００人あまりと聞きました。　　　　　　　　１９７０年ごろには４０００人以上いたといいますから 　　　　　　　村にとっては深刻な問題でしょう。                     　　　　　　地元には高校も大学もなく、若者たちが村を離れてしまうのは　　　　　　しかたのないことでしょうか。　　　　　若い世代が林業を捨てて村を去ると、　森林を守る世代は　　　　　高齢者。　　　　　　　　 　　　　　　　霊峰大峰山を仰ぎながら林業に精を出した人々の　　　　　　　苦悩が思われます。 　　　　　　　秋も深まると、天から降ってくるように山頂から色づいて　　　　　　　全山紅葉の錦秋が見られます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渓谷では少し色づきはじめた木もありました。 　　　　　　　　　　　ダイナミックな渓谷美と紅葉を見に出かけて　　　　　　　　　　　村の人たちと交流をもてたら、村も活気付くことでしょう。　　　　　　　　　　　１１月上旬には天の川もみじまつりが開かれるそうです。    

奈良県吉野郡天川村 みたらい渓谷　―1―

  　　　　山岳信仰の聖地、大峰山のおひざもとで、　　　　天の国、木の国、川の国、といわれる天川（てんかわ）村を歩いてきました。　　　　　　　　　　　　　　地下鉄、天王寺から近鉄に乗り換え、下市口駅まで約1時間。 　　　　　　　こじんまりした大きさの奈良交通バスにまたまた1時間ほどゆられて　　　　　　　やっとウオーキングの起点に着きました。　　　　  　　　　＜みたらい渓谷＞は森林と清流の間を縫うように道がつけられています。 　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　この美しいエメラルドグリーンの川は、　　　　　　紀伊半島の屋根、大峰山脈の中央部から流れ落ちる　　　　　　清流です。　　やがては熊野川となって太平洋に注ぎ込みます。 　　　　　　　　 　　　　　　　　　巨岩や大小さまざまな滝がいっぱい。　　　　　　　　　神秘的な景色を目の前にして、ただ黙々と歩きました。　　　　　　　　　男子5人　女子4人の、中学時代の歩き仲間です。 　　　　　　　　　　　　　　　　　19日土曜日はあいにくの雨でした。 　　　　　　　　細い雨が嫋嫋と降るのもまた楽しからずや。　　　　　　　　静寂とフィトンチッド、マイナスイオン、どれも都会にないものばかり。 　　　　 　　　　 　　　　　S君が見つけた沢がに。　　　　写真をとるからちょっと手に乗っけてね。 　　　　　 　　　　吊橋もいくつか渡ります。 　　　　　飛鳥時代、大海人皇子は吉野総社としてこの地に　　　　　神殿を造営したと伝えられています。　　　　　深山幽谷、道なき道を、聖地とあがめながら当時の人々は　　　　　営々と切り開いていったのでしょうか。 　　　　　　昔の人はえらかった！ 　　　　　　写真の続きは次回にね。 

シダ

   　　　　　　　箕面の山を歩くと出会うシダ類。　　　　　　　何の興味もそそられず、いままでよく見たこともなかったのですが・・・。 　　　　　　　オットは中学時代、比叡山を歩き回って　　　　　　　150種類ものシダを採集して、理科の先生のご指導で　　　　　　　標本を作ったそうです。 　　　      夏休みに提出したその標本が　　　　　　京都府知事賞を取ったのがウンのつきでしょうか。 　　　　　 いまだに、キノコとともにシダ類にも興味津々。 　　　　　　　　　　　　本箱にはこんな重た～い本が並んでいます。　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　１冊３キロもする重たいシダの図鑑4冊、キノコの図鑑3冊、　　　　　　　　　　牧野富太郎の植物図鑑。　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　FUNGIってキノコなどの菌類のことですって。  　　　　　　　　　　　　　　　　一緒に歩いた箕面の滝道で教えてもらったシダ。　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　両面シダ　＞ 　　　　　　　　表も裏もおなじ色、形状で区別がつきません。　　 　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　表 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裏    　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　ヤブソテツ　　＞   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　マメヅタ　　＞　　　　　　樹幹を這うように広がっています。へらのような形の　　　　　胞子葉が立ち上がっています。   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　十文字シダ　　＞  　　　　　　　シダの仲間のゼンマイやワラビ、こごみなどの山菜は　　　　　　　　　もちろん大好きですわ。　　　　　　　　部屋のインテリアになるアジアンタム（クジャクシダ）も。　　　　　　　　山で出会うシダにもいつか愛着がわいてくるのかしら。