ソードの2。
2という数字は、「バランスとか対立」とか言われています。ソードが持つ意味は、「思考とか、決断」です。それで、この2つが組み合わさったソードの2は、通称ライダー・ウエイト版では、このような絵柄になっています。この絵柄は、胸の前で腕をクロスしている形から、自閉していると言われたりもしています。2つの事柄の、板挟みになっている、と解釈する人もいます。葛藤すること自体を、封印しているという人もいます。傷つきやすい、胸を閉ざしている、という人もいます。今までの解釈は、どちらかというと、みんな、ちょっと、ネガティブな解釈になっています。だけど、今日、このカードと向かい合っていて、わたしは、新しい解釈の可能性に、気が付きました。このカードの絵の、後ろの水際に、目をやってみてください。この水際は、波立っていません。これは、ペンタクルスの2のカードと、比較してみると、良くわかります。とても、静かです。この静けさは、まるで、大アルカナの、同じ2の番号をふられた、2.女教皇のカードにも通じるような。色にたとえたら、青色が持つ、静けさを称えています。なのでわたしは、「このカードは、聴いているのではないか」と、思いました。心静かに、無心に、対極の両極のお話を、聴いているのではないか?目隠ししている分、耳を傾けているのではないか?日本の神さまに当てはめた時、イシコリドメに通じるような、聴く力を、このソードの2は、持っているのではないか?フラワーエッセンスだとしたら、「スターチューリップ」のような。。。目隠ししているのは、個人という主観性を排除して、できるだけ無心に聴こうとしていることの、現れですよね?細い鋭い月が見守る中、この女性は、対極と言われるものの、両方の言い分を、客観的に冷静に、そして平等に、聴こうとしている姿のようにも、思えました。占星術の、サビアンシンボルに当てはめるとしたら、牡羊座の17度。「二人のしかめっつらした独身女性」に通じるような、静けさが、このカードからは感じられるように思いました。