鼻緒のすげ替え
先日、着物を着たときに、草履の鼻緒が少し古くなっていたので、すげ替えをしてもらった。お祖父さんの形見の草履、牛革の鼻緒だが、少しねっとりした感じで、私の足も大きいのできつい。蒲郡の官舎から少し北へ行った本町通りの商店街には古い昔からの店が並んでおり、下駄と草履の専門店があり、持っていったら、すぐに鼻緒のすげ替えをしてくれた。草履にしても下駄にしても、日本の古いものは洋品と違って、修理が出来て随分長持ちするものですね。いろいろな道具を使って器用にやりますね~奥さんも隣にいましたが、鼻緒のすげ替えは結構力仕事なので、ご主人がします。足の大きさに合わせて、ぴったりに調節してくれました。亀皮の鼻緒¥10,000円でした。さて、今日は身近にある薬用植物を少し載せましょう。まず、イヌホオズキです。荒地や道端などによく生えています。全草にソラニンなどのアルカロイドを含む有毒植物です。8~9月に全草を掘り取り、よく水洗いして10cmくらいの長さに切って、日干しにしたものを竜葵(リュウキ)といい、煎じたものは解熱・利尿作用があるそうです。また生の葉や茎を塩で揉んで、出てきた汁を塗ると腫れ物に効くそうです。次にアマチャヅルです。これも山野に自生するツル性植物です。開花期の地上部を根際から刈り取り水洗いして日干しにします。強壮・利尿目的として、乾燥した茎・葉15gをカップ3の水で半量になるまで煎じ、お茶代わりに飲みます。一時家でもお祖母さんが凝っていました。これはサネカズラ(ビナンカズラ)の実です。これを日干しにして乾燥させたものを南五味子(ナンゴミシ)と呼び、咳止め、滋養強壮になるそうです。乾燥した果実1~2個をカップ1の水で半量になるまで煎じ、きれいな布で漉して、小さじ1程度の砂糖や蜂蜜などを加えて1日量とし、3回に分けて温めて服用するのだそうです。薬になるものはどこにでもありますねこのツル性植物は名前が判りません。あちこちで見るのですが、・・・。実は熟すと甘味がありました。春の女神さんからアオツヅラフジではと教えていただき、検索してみました。間違いなさそうです。 蔓(つる)性の植物で、昔はこの蔓を使って篭、いわゆる 葛篭(つづら)を編み、茎が常に緑色を呈する事がアオツヅラフジの名の由来である。又、茎や根は木防己(モクボウイ)と呼ばれる漢方の薬に使われ、利尿、鎮痛、解熱に薬効がある有名な薬草でもあった。地方によっては別名のカミエビの方が通りが良く、 「神のエビヅル」 を意味する。エビヅル(エビカズラ)はヤマブドウの一種で6月に花を咲かせ、秋には食べられる果実を付けるが、アオツヅラフジの果実とエビヅルの果実が似ており、薬効あらたかなので 「神のエビヅル」 からカミエビと呼ばれた。アオツヅラフジも薬用効果があるようですね。また、種がアンモナイトに似た面白い形をしているというので、今度種で確認してみますね。