正しい日本語・その5 【五分類】の敬語
国語学的には、【謙譲語】はさらに【丁重語】と【狭義の謙譲語】に、『丁寧語』は『美化語』と『狭義の丁寧語』に二分されます。従って、一般的に敬語は三つに分類されていますが、国語学的には尊敬語を含めて5種類に分類されます。つまり、謙譲語・丁寧語・尊敬語が、謙譲語(丁重語+謙譲語)・丁寧語(美化語+丁寧語)、尊敬語と分類されます。「丁重語」は、従来は謙譲語として扱われてきたものですが、謙譲語と異なり動作の【相手方が存在しなくてもよい】。聞き手(相手側)が話し手(自分側)より上位であることを表す語です。(例)おる・参る・申すそれに対して、「狭義の謙譲語」は、☆「お(ご)~する」を基本形とし、話題中の【動作】の相手方(受け手)が自分(側)より上位であることを表します。(例)お待ちする、お持ちする、ご相談する☆語彙自体を変える(例)伺う、拝見する、致す「美化語」は、「お」や「ご」を付けたり、語彙を変えたりして聞き手に上品な印象を与えるための語。(例)お菓子、お茶 ご飯、おなか「狭義の丁寧語」(例)です、ます、ございます などがあります。「尊敬語」相手(側)の動作の主体が自分(側)より上位であることを表す。☆基本形「お~になる」お待ちになる、お持ちする、お掛けになる☆語彙自体を変えるいらっしゃる、召し上がる、などです。日本語は意外と!?難しい言葉ですね^^。