自分らしいライフスタイルその1
総合人材サービスを展開するパソナが、就農支援の一貫で都市銀行の金庫だった東京大手町の本社の地下に農場を作っているそうです。「地下農場PASONA O2(パソナオーツー)」といい、まったく太陽の当たらない地下の6つの部屋で蛍光灯や発光ダイオードを利用して、米、レタス、トマト、ハーブ、花、を栽培しているんですって。すごいですね。こうなると、30年後にはMY 地下農場が当たり前になっていたりして。それも、オーガニックで遺伝子操作なしの原種の種でね。なおかつ、地下に鶏やミミズを飼ったり用水路には蛙やあめんぼがいたり。そんなふうになったりして。などと妄想が膨らみます。違和感も慣れれば、便利さに変わるものなので案外、アリじゃないですか?以前、オーストラリアのエココミュニティであるクリスタルウォーターズやマレニーで、パーマカルチャーを手伝ったことがあります。早朝、太陽の光を体中に浴びて起き、身体に良いものだけのベジタリアンの朝食を食べて、オーガニックのお茶でひと休み。そして畑仕事。草を刈ったり、抜いたり、土を運んだり。時には毒虫が飛んできたり、間違って木の間に足をつっこんで痛い思いをしました。そして、朝に握っておいた玄米のおにぎりをお昼に食べて、ひと休み。午後はまた畑。果物の木を植えたり、肥料を取りにいったりもくもくと力仕事が続きます。日が陰ってきたころに家に入り、夜はまた、野菜尽くしでもりもり食べて、ジャグジーに入って,ベッドにばたんきゅー。それはもうシンプルな日々でした。身体を大いに動かして、汗を流し、何も悩むことなく。太陽の光の下、きれいな空気と水、農薬とは無縁の大地を踏みしめながら。脳みそを使わない平和な日々。でも、、、、、一週間でダメでした。ネをあげたのです。あれではじめて自覚したのです。私は思索するのが好きみたい。本を読んだり考え事をすることに喜びを感じているようなのです。こうして日記を書いているようにひとりの時間をフルに思索と空想に使いたい、そういう欲求を満たせないとどんなに健康的で身体を動かす毎日でもストレスがたまってくるのです。あーー、悩みたい!みたいな(笑)そこで悟りました。他のことで生産性をあげてお金を稼ぎますからどうぞ、農作業は得意なかたにお任せいたします、と。それにしても、実際に経験してみなければ、あればかりは分かりませんでした。そうして、「オーガニックライフを営むコミュニティで暮らす」という夢を一つ潰えましたがそれでよかったと思います。自分を活かせるライフスタイルは案外消去法で分かるのかもしれません。