死に別れ
「MAKOTO」を観ました。主人公の死体監察医である東山紀之の秘密、それは、霊が見えてしまうということ。そもそも、職場が職場です。(解剖現場!)思いを残した霊があちらこちらに。。。ああ、寒・・・。私は何度生まれ変わっても、死体監察医だけにはなれないでしょう。。。見終わったあとはけっこう、なんとも言えない後味でしたが心に残ったのは、同僚の室井滋さんが東山さんに「奥さんは、聞いてほしがっているのよ!」と言った台詞です。(さすが、コーチ!←自己つっこみ)実は、東山さん、不慮の事故で亡くなった妻の霊があの世にいかず、家にいることを知っていました。他の霊には思いは汲み取って関われる彼が妻だけには、なすすべがないのです。なぜでしょう?妻は事故に会う前に、どうしても聞いてほしいことがあると夫に言いました。しかし、夫は事件が入ったので、あとでねと現場に行ってしまいました。そして、そのあと、妻は車にひかれてしまいました。結局、夫は聞くべき言葉を最後まで、聞けずにいたことで死後の妻の言葉を聞けるはずが聴けないでいる。そんな内容でした。こういうタイミングのずれが、致命傷になることがありますね。しっかりと結ばれている二人なら、ちょっとくらいのずれは大丈夫ですが結び目が危ういと、ずれが別れの引き金になったりします。結局、妻が伝えたかったことは・・・それは、映画を観てのお楽しみということで。ちなみに、一緒に観た友だちの感想は「世の中、知らない方がいいことが あるってことだね」でしたが私は、そうは思いませんでした。真実は痛いときがあるけど、知らなくて過去にとらわれるよりは知っていたほうがいいんじゃないかなと私は思いました。真実は痛い、けれど、優しい。真実が、許しと癒しを連れてきてくれる。同じ映画でも、観点は人それぞれなんですね。