純米酒フェスティバル2009秋
昨日は椿山荘で開催された「純米酒フェスティバル」を覗いてきた。もともと、日本酒は余り好きではない。原因は安酒を飲んできたせいなのだろうが、他のアルコールに比べ、翌日に残る印象が強いのと、食事とあわせる発想が(僕に)なく、どうしてもアテと日本酒のみとなり、結果的に楽しい酔い方ができないという悪循環を繰り返してきたためだ。 友人に誘われての参加。フェスティバルには浦霞のような有名な蔵から初めて聞くような小さな蔵まで全国から50の蔵が参加。ワインのティスティングのように小さなグラスで試飲し、おいしいなと思ったら、ちょっと大きなグラスでいただき(5杯飲むことができる)、席に戻って料理とともに、お酒を味わうという仕組み。お代は6,300円。人気のイベントでインターネットの予約はすぐに一杯になってしまうらしい。 さて、最初に試飲をしたのは、福井の梵(ぼん)の大吟醸。僕でも知っている有名ブランドであるためか、長い行列。でも、これは確かにおいしい。 その後は、宮城の浦霞、山形の日本響(東光袋吊り純米大吟醸。袋に吊って、自然に絞るということらしい)、上喜元、島根の七冠馬、李白(ひやおろしを飲んだ)、山口のダッ祭(ダッは瀬のさんずいの代わりにけもの扁をつける)などを試飲しつつ、会場内をローリング。一時間もしないうちにいい気分。 本来、日本酒は米、米麹、水以外の原料を使わない醸造酒。しかし、戦後、緊急避難的に作られた酒造法により、醸造アルコールやブドウ糖などの副原料の使用が許可され、それが連綿と続いているために、当たり前の方法で作られた日本酒をわざわざ「純米酒」と呼ばなくてはいけないという現状がある。醸造酒=純米酒を本流にしたいというのがこのお祭りの目的なんだそうだ。納得。 日本酒を飲むと翌日に残るというのもこうした混ぜもののせいだったのかも知れない。帰りに6合ビン(僕は秋田の天の戸)をいただいて、ほろ酔い気分で帰宅の途に。ワインの方が好きだけど、これを機会に少し日本酒の勉強もして見よう。