えっ!?兵庫県庁が神戸から小野市に移転!?
この日、私は驚かされるニュースを聞きました。兵庫県庁(本庁)が神戸市中央区下山手通5丁目から、内陸部の小野市に移転する構想が発表されたというのです。現在の本庁舎が老朽化のため、建て替える構想が浮上していますが、それに関連した移転構想でしょう。 小野市は人口約4万6,000人。北播磨地方の中心都市の一つで、市内にはJR加古川線や神戸電鉄粟生線が通っています。また、神戸から小野市へは神姫バスの特急バスが走っています。 私は神戸からのアクセスは「少ししんどい」と思います。 確かに神戸電鉄を使えば新開地(兵庫区)から1本で小野市にアクセスできます。それは兵庫区が本籍地の私にとっては、なじみ深い存在になると思います。しかし日中の列車時刻表によると、新開地~小野間は1時間3分もかかります。しかも粟生線は途中の鈴蘭台~三木間は毎時2往復ですが、三木~粟生間は毎時1往復にまで減ります。鉄道での利便性という点では現在の庁舎と比較して大きく劣るでしょう。 神姫バスも同様です。三宮駅から新神戸駅を経由して三木市、小野市方面への特急バスが走っていますが、こちらも毎時1往復程度。鉄道と同じく、利便性が高いとは言えません。 神戸から小野市に移転するとなると「かえって不便になる」「逆効果になるのでは」「平成初期に浮上した、首都機能移転構想を思い出す」と、悪い意味での予想が頭を駆け巡ってしまいます。 豪の首都キャンベラのように…兵庫県庁を“内陸”へ 小野・蓬萊市長が移転提案、「ほぼ中央」と強調(5月24日、神戸新聞) 兵庫県庁の本庁舎1、2号館(神戸市中央区)が耐震性不足で解体されることに関連し、小野市の蓬萊務市長は24日、県庁機能を同市に移転するよう県議らに働きかけていく意向を示した。県のほぼ中央部に位置し、高速道に近く交通が便利な点を強調。「市が所有する浄谷黒川丘陵地を提供する用意がある」と述べた。 本庁舎1、2号館は2026年度から解体され、職員は25年度中に近隣の県施設に移る。蓬萊市長はオーストラリアがかつて、臨海部のメルボルンから内陸のキャンベラに首都機能を移転した例を挙げ「情報通信技術が進んだ現在、地価が安く、神戸からも近い立地に県庁機能を移転させることを検討すべきだ」とした。 小野市は南あわじ市から車で1時間15分、相生市からも50分ほどで来られる点や、北播磨総合医療センターなど医療・福祉施設が集積している点も強調した。 (以後、略) (坂本 勝) (引用終わり)