なんでわたしが~~~?!!!
ソウルの兄嫁さんが、昨日は思いがけなく早い時間に来てくれて、さささささ~~~~~っと、驚くべきスピードで、チュソクの料理を作ってくれた。パンダ母は、ナムル(和え物)はこの鍋、肉焼くのはこのフライパン、といちいち指示が細かいが、なんと、兄嫁さんはそんなの無視して、ネ・マウムデロ(わたしの勝手に)なのだ。すごいわ!すごいわ!!!そして、兄嫁さんは、牛肉(ステーキみたいに焼く料理がある)を焼いて、油ぎとぎと溜まっているフライパンもそのままにジュワアアアアアア~~~!!!!っと、そこへワラビを投入した。すごい荒技だ!思わず、弟嫁のわたしは、パンダ母の顔色をうかがってしまった。思ったとおりパンダ母は「ナムルはそうするんじゃなくってぇ~~~...」しかし、兄嫁さんは「だって、肉汁がもったいないんだもん!」「。。。。。。。」きゃ~~~~!!!パンダ母に口で勝っちゃったよ、兄嫁さん。だって、肉汁が、だって、いい感じだ~~~。その後もフライパンを洗いもせず、他の鍋に替えもせず、ひたすら兄嫁さんは、そのフライパンで、料理し続けた。ひょっとして、すごいずぼら?ものぐさ?めんどくさがり屋さん?わたしもそうだから、いいんだけど...昼前に来た兄嫁さん、午後2時には料理のほとんどを作り終えてしまった。そして、ここからが兄嫁さんの本領発揮だよ。「は~~~!!!終わった!終わった!○○!(わたし)銭湯行こうよ!」え?チュソク前日にいいんですか?そんなのんびりしてて?「え~と、、、昨日行ったしいいです。」「あ~ら、わたしだって、昨日行ってきたんだけど。いいじゃない!料理終わっちゃったし!ね?ね?」パンダ母は果物を買いに市場に行ってる。。。結局嫁二人で銭湯に。でも、昨日思い切りあかすりしたばかりだし、パンダ母のこともきになるから長湯できそうにない。っていうのはわたしだけで、兄嫁さんは、そこの銭湯初めてだったらしく、「わ~~~~!!!ここいいわ~~~~!!!」と、サウナと、冷水プールと、熱い湯船と3ヶ所をぐるぐるぐるぐるぐる 回っている。わ~~~!!!もう2時間も経っちゃった。もう帰ろうよ~~~~。家に着いたら、パンダ母が残っていた料理の2品を、全部作った後だった。やっぱりね。。。でも、兄嫁さんのおかげで、去年のチュソクほどしんどくはなかったよ。助かった~~~!!!というのは、今朝のチェサ(法事)を済ますまでの話だった。「わたし、体調が悪いから、お墓参りは行けないわ。」 と兄嫁さん。すご~い!お墓参りパスって、わたしも一度使ってみたい離れワザ。難易度Z!「そうかい?じゃ、留守番してなよ。」あっさりパンダ母も言った。すると「お義母さんも体調すぐれないなら、家で寝てたら~~~?」わ~~~~!!!ありえな~い!そしたら、お墓ではわたしが料理番?「お母さんは、どんなにしんどくても、行くわよ。」とパンダ母。そうでしょう、そうでしょう。そして、兄嫁さんは2階のわたしたちの部屋で、早々と布団かぶって寝てしまった。豪~快~!!!お墓は車で15分ほどの、市が管理してる墓地の一角にある。パンダのおじいちゃんのお墓参りを済ませ、同じ敷地内にある、おばあちゃんのお墓に移動していた時に事件は起こった。お墓とお墓の間の道を歩いていたら、子パンダが木の枝を見つけ、楽しそうに枯れ草をつつきながら、歩き出した。「子パンダ、人に向けちゃだめだよ、お母さんと手つなごう。」片手に子パンダの可愛い手、片手にゴザを持ったわたし、あと数メートルでおばあちゃんのお墓だった。突然、鋭い痛みが背中を走った。全身鳥肌が立った。何が起こったのかわからなかった。ハチに刺されたとわかったのは2,3秒経ってから。ぎゃあああああああああああ!!!!!!なんでわたしが~~~~~???!!!子パンダの出産の時にも出なかったような悲鳴がわたしの口からふりしぼられていた。まだいる、まだ、背中にいる!!!痛い!痛い!!!痛い!!!!!でも、両手がふさがっていて、叫ぶことしかできない。目の前のパンダがまん丸の目で、わたしに向かって走ってくる。スローモーションを見てるようだった。早く!早く!!!早く!!!!!いつのまにか、子パンダの手がほどかれていたし、ゴザも放り投げていた。「どうしたの?!!!!!」「痛い!痛い!背中!背中!!!!!ハチ!!!!!!」と説明しかけて、わたしはまた叫んだ。ぎょえええええええええええ!!!!!逃げようとしたハチが暴れて、またわたしの背中を刺したのだ。もうパンダに抱きついて泣くしかなかった。パンダはわけがわからず、わたしの背中を上からのぞいて、ハチを追い出し、叫び声で駆け寄ってきたパンダ母は、ハチを追い出そうと、わたしのTシャツを思い切りめくり上げて、わたしはチュソクの墓参りで人がひしめいている中もろ肌ぺろり。でもそんなことすら、もう構ってられないよ。んぎゃああああああああ!!!!さぞかし、周囲のみなさん驚いたろうね。。。だって、それから、パンダがわたしの背中噛んで、吸って「ぺっ!!!」と吐き出して、そこにパンダ母がお供えのソジュ(焼酎)で消毒している光景... お客さん、タダで見られるなんて、ついてますよ!!!!!もうチュソクなんてなくなってしまえ~~~~~~~~~お墓じゃなくて、じゃなくてわたしが参ってるの!!!