金木犀
みなさま こんにちわんこ。残暑が厳しかった9月だったけれど、ようやく湿度が下がって過ごしやすくなってきた。そして、もう10月。昨日あたりから、実家の庭の金木犀の花が咲き始めた。この木は、私が選んで植えてもらったものだ。窓を開けると、金木犀の匂いがふんわりと部屋の中に入ってくる。この匂いを嗅ぐのは、実に20年以上ぶりである。帰国はいつも夏で、9月の声を聞くとオランダに戻っていたので、長い間私は日本の秋を知らずにきた。うっすらと水色の空の色。 カラリとした空気。 そして 金木犀。金木犀の匂いを嗅ぐと、色々な思い出が蘇ってくる。大したことは何もない。急に寒くなった秋の夜。塾の帰りに友達と「ざっぶ〜〜」と言いながら金木犀の匂いの中、自転車を走らせていた中学生のころ。日の暮れが早くなった、黄昏の帰り道。ま、そんなもんだ。けれど、めちゃくちゃ胸がキュンとなる。同じく、早春の「沈丁花」の匂いもたまらなく郷愁を掻き立てられる。匂いや香りというのは、一瞬で人をその時、その時代につれていってしまうんだなー。不思議。胸キュンの匂いは、きっと誰にでもあるんだろうな。 懐かしいBar へ。店にも匂いがある。いつもありがとう。人気ブログランキングへ