Rくん、剰余系を使う(15)
☆剰余系のお話、今回が最終回です。剰余系の体系化には、ドイツの数学者ガウスなども携わっています。また、素数の話、整数論の話も剰余系の性質をうまく使うことで、いろいろと展開していくことができます。この日記で、剰余系をまた扱うことがあるかもしれません。中学入試に、この分野の問題がときどき出てきますから・・・それでは最終回にいきます。■■■ Rくん、剰余系を使う(15) □□□□[宿題]次の( ア )と( イ )にあてはまる数を求めなさい。4,5,6のどれで割っても2余る2けたの整数( ア )と、2,3,4のどれで割っても1余る整数( イ )の和は111になります。 鎌倉女学院中学校(改題)[考え方]この問題もシンプルです。( ア )≡2 (mod4)( ア )≡2 (mod5)( ア )≡2 (mod6)(( ア )-2)≡0 (mod4)(( ア )-2)≡0 (mod5)(( ア )-2)≡0 (mod6)つまり、( ア )-2 は、4、5、6のどれで割っても割り切れます。4、5、6の最小公倍数は60なので、( ア )-2=60( ア )=622,3,4の方は、最小公倍数は12( イ )-1=12,24,36,48,60,・・・・( イ )=13,25,37,49,61,・・・( ア )+( イ )=111 となるような組み合わせはアが62、イが49 しかありません。 ・・・答え☆次回から、『Rくん、中学数学ベーシック』を連載します。それで、このコーナーはテーマが<中学生の勉強>になります。さて、どんな内容にするか? これから考えます(^.^)魔法の式 ●×▲=■ がベースです。中学数学にチャレンジしていきます。こんな内容がいい! という希望があれば、掲示板に書いていただけると、うれしいです(^.^)