百人一首 41
写真の花は「ユキヤナギ」 蛙の子であるおたまじゃくしは、親とは似ても似つかない姿をしていますが、成長すれば間違いなく親と同じになります。「蛙の子は蛙」というのは、凡人の子は所詮凡人でしかないという意味ですから、「さすが学者の子は優秀ですね、蛙の子は蛙・・・」なんていう使い方は間違いです。 昨日の雪は、都心では東京タワーの上半分が見えなくなるほど降っていたようですが、この辺では大したこともなく、すぐ小雨に変わりました。 昔、桜が咲く頃に大雪が降ったことがありました。その頃私は西荻窪に住んでいて、都心にお勤めしていたのですが、帰る頃には電車が動かなくなっていて、地下鉄で荻窪まで来て、一駅歩きました。途中に大きな桜の古木があって、もう、かなり花が開いていました。桜の花に雪が降り積もっているのを見たことがありますか。それはそれは美しい光景で、しばらく立ち止まって眺めていました。百人一首 41 瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ 崇徳院 急流の水が岩に当たって二つに別れても、下流でまた一つになるように、今はあなたと離れ離れでも、いつかは再び逢いたいと思う。 崇徳院(すとくいん)は、第七十五代崇徳天皇。保元の乱に敗れて隠岐へ流された。 淡路島かよふ千鳥の鳴く声に 幾夜ねざめぬ須磨の関守 源兼昌 淡路島から海を渡ってくる千鳥の声の物悲しさを聞きながら、須磨の関を守る番人は幾夜目覚めたことだろう。 源兼昌(みなもとのかねまさ)は、源俊輔の子で、後に出家した。「ラ・ソレリーナ」はこの前にあります