ムソリーニの脳競売か
イタリアの独裁者ムソリーニの孫娘で、同国下院議員のアレッサンドラ・ムソリーニさん(46)は20日、祖父の遺体から摘出された脳の一部と血液サンプルがインターネット競売で一万5千ユーロ(約200万円)で売却された情報があるとして、警察に捜査を依頼したことを明らかにした。ANSA通信などが伝えた。アレッサンドラさんは、脳などは北部ミラノ病院に保管されていたが、その後何者かに盗まれたと主張。病院側は遺体を解剖、一部を保存したものの1940年代に既に処分したと発表、言い分は食い違っている。アレッサンドラさんは情報について、環境省次官から聞いたことを述べた。ムソリーニは失脚して逃亡中、イタリア北部コオ湖畔でバルチザンに捕らえられ銃殺された。