「誰も知らない」DVD到着
今日は「誰も知らない」のDVD発売日。昨年からネットで予約していたので、今日到着。うれしい。さっそく・・・見たいのだが、時間がないので、まず封入されていた「演出ノート」を読む。もうこの内容だけで、感涙。この映画を見終わった直後の感動が、再び押し寄せてきた。そして、監督の言いたかったことを、ちゃんと受け止めていたと、うれしくなる。たとえば、母親役のYOUさんについての記述。「母親役をどうするかはこの映画を作る上で大きなテーマだった。多くの名前が検討の場にのぼり、消えていった。僕としてはこの映画を観終った後にあとに『やっぱり母親が悪いのよ』という一言で片付けられてしまってはいけないと考えていた。そのような結論に落ち着かないためには、母の台詞とキャスティングは考え抜かなければならなかった。ただだらしなく、ヒステリックに暴力をふるったり感情をぶつけるだけではなく、産んで育てたのだという母性も感じさせたい。さらにある種の乾いたイイ加減さというか、ポジティヴな無責任さを彼女のあり様ににじませたい。そこで思いついたのがYOUさんであった。」(映画「誰も知らない」演出ノートより抜粋)