「プライド」と「乱歩R」
まず午後9時から「プライド」第二話を見る。未亡人になった石田ゆり子に、キムタクが言う言葉。「誰も好きになるな」って・・・。何も言うまい。ただ田嶋陽子さんに見てもらい、感想を聞きたいと思う。次に午後10時から「乱歩R」先週の「人間椅子」は、ネットをしながら見ていたので、細部までくわしく目に入らなかった。武田鉄也が、かなりエロティックに演じていたな~とか、(彼が美男子でないだけに鬼気迫る)あの死体は腐敗しないのかとか、ちまちまと考えていたのみ。意外だったのは、藤井隆に違和感を感じなかったこと。私がイメージする明智小五郎は、高嶋兄なのだが、三代目の明智なら、ああいう弱々しい明智でも許せる。藤井隆という俳優自体、NHK朝ドラ「まんてん」で好感を抱いたから、及第点の眼で見るのかもしれない。今週の「吸血鬼」は、けっこう楽しみだった。ゲストが菅野美穂だったし、原作は読んでいないが吸血鬼自体が好きなので、どんなストーリーになるかワクワクしていたのだ。しかし、ストーリー運びが安易過ぎる。今回の登場人物が全員出てきた時点で、犯人とストーリーが予想できた。オチがアレだもんなぁ。明智小五郎が犯人を前にして、謎解きを始めた時、私も背の高さだけが疑問だった。明智が「背を高く見せた」と言った時、『まさか、アレを使っている?』と思い当たったのだが、それを使用して犯行に及ぶ姿の滑稽さを想像して、頭の中で却下した。しかしオチは、やはりアレ。そう、「シークレットブーツ」なのだ。あああああ~!原作はどうなのだろう?まさか当時シークレットブーツがあったとは思えないし、乱歩がそれを使うとも思えない。(使っていたらどうしよう。笑)やはり1時間で乱歩の世界を描ききろうとすることが、かなり無謀なのか。乱歩作品で、唯一読んでいるのが「黒蜥蜴」三島由紀夫の脚本にもぞっこん惚れこんでいるので、「黒蜥蜴」が納得できる作品に出来上がっていることを望む。だが、あの調子ならムリかな。