香川県観音寺市 『琴弾公園、銭形砂絵』
瀬戸内海に面した有明浜のそばに広がる都市公園。瀬戸内海国立公園に含まれ、国の名勝に指定されている。広さは約38.6haあり、広大な園内の中には琴弾八幡宮、観音寺、神恵院などの神社仏閣や旧跡が点在し、琴弾山から見る有明海の景色や松原なども見られる。桜の名所でもあり、日本さくら名所100選に選定されている。中でも最大の見どころは、有明浜に造られた「銭形砂絵」。東西122m、南北90m、周囲345mもの大きさがある、寛永通宝を模した巨大な砂絵で、江戸時代に丸亀藩主だった生駒高俊公を歓迎するために一夜で造られたと言われている。山頂展望台から全貌を眺められるようになっており、毎日日没から22時までライトアップがされている。公園の入り口にある琴弾八幡宮大鳥居。石の鳥居と随身門をくぐり、381段の石段を登って本殿へ。長い石段を登って参拝するスタイルは同じ香川県にある金刀比羅宮を彷彿させる。参道沿いにある摂末社。すっかり朽ちてしまっているものが多いが、お供えはされており、信仰が忘れ去られているわけではないようだ。青銅鳥居。琴弾八幡宮本殿。御祭神は応神天皇、神功皇后、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)。伝承によると、703年(大宝3年)に琴を弾く翁を乗せた船が海岸に漂着し、その音に魅了された人々がその翁と共に船を山頂に引き上げて神殿を建て、八幡宮を祀ったのが始まりだと言われている。中世には源氏から崇敬を受け、源頼経が源平合戦の勝利祈願をしたことでも知られており、勝負の神様として多くの人から崇められている。慰霊塔。神幸殿。琴柱池。緑の松と朱塗りの反橋が水面に映り、時間によっては噴水も上がっている。公園の遊具。浴日館休憩所。かつて浴日館という古い建物があった場所で、その建物は日本赤十字社初代総裁の小松宮彰仁親王の宿舎として活用されていたそう。浴日館休憩所の裏にある水琴窟。手水鉢から流れてきた水が水瓶の底に一滴ずつ落ちていき、水面を打つ音が琴のような音色を奏でる。松原。園内には5万本もの松が群生しており、中には根上がり松、姫松、小傘松などといった愛称が付けられているものもある。天狗山展望広場とそこから見た観音寺の町並み。山頂展望台にある歌碑。詩人の藍川吟衲がここから銭形砂絵を望んだ時に歌ったもの。「銭形砂絵」琴弾公園、観音寺市を代表するスポット。山頂展望台から見ると改めてその巨大さを実感できる。丸く見えるが、実際には山頂から見た時に丸い形に見える様に、楕円形に造られている。この砂絵を見た人は健康で長生きでき、お金に不自由しなくなると言われている。にほんブログ村