佐賀県多久市 『熊野大権現社、熊野大権現のスダジイ』
多久市の岸川集落に鎮座する神社と、その境内にあるスダジイの巨樹。御祭神は熊野権現(伊弉諾尊(イザナギノミコト))。熊野権現とは熊野三山に祀られている神のことで、イザナギ・イザナミ・スサノオの三神を指すことが多いが、当社にはイザナギのみが祀られている模様。創建の年月は不明だが、創建には豊臣秀吉の逸話があるそう(詳細は不明)。かつては高所に鎮座していたが、参詣が面倒であるために現在の地に遷座した。熊野大権現のスダジイは熊野大権現社の御神木で、樹齢200年のスダジイの巨樹。佐賀の名木・古木に登録されている。石鳥居。のどかな岸川集落の住宅地に唐突と建っている。ここから真っすぐ進んでいくと、左手の丘の上に拝殿が見えてくる。手水。湧き水を使っているようで、水は綺麗に澄んでいた。手水のある場所から更に歩いて行くと左手に石段があり、上ってすぐの場所に拝殿が建っている。拝殿。木造で瓦葺の入母屋造。拝殿の裏にある石祠(本殿)。手前の両脇には杉の木が根を張っており、天高く伸びている。石祠の手前に立っている、灯籠を担いだ2体の鬼の像。天燈鬼に似ているが、何故阿吽の一対になっているのか、寺院に祀られる像のはずなのに何故神社に建立されているのかと謎が多い。拝殿のある場所から更に左の方へ進んでいくと、熊野大権現のスダジイまで伸びている細い石段がある。「熊野大権現のスダジイ」熊野大権現社の御神木。樹高は19m、幹周りは約12m、根回りは20m。推定樹齢200年。あまり知られていない巨樹ではあるが、スダジイの木としては全国で4番目のの大きさを誇る。根回りが非常に大きく、幹が5股ほどに分かれ複数の木を束ねたような形になっているのが特徴。スダジイの前にある石碑。すっかり風化が進み何と書いてあるのかも読めそうにない。幹。真ん中の幹は生育状態があまり良くないようで、中に大きな空洞ができてしまっている。補強しないと折れてしまいそうだ。根。こちらにもどんどん空洞ができていっており、倒れまいと必死に地面に根を張っている様子は生命の強さを感じ取れた。下から見上げて見たスダジイ。↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてねにほんブログ村