子どもに愛が伝わっていますか
子どもに愛が伝わっていますか〔新装版〕親業本。ケースブックがイマイチだったので、さて何を読もう、という感じで。初心に戻って『親業』か、復習のつもりで『親業トレーニング』か、とも思ったけれど、どちらも何となく違う気がして、このセレクト。親業ちなみに、『親業』の方は、創始者であるトマス・ゴードン博士の著書なので、訳本にありがちな言い回しのくどさ、文化圏の違いによる考え方の違い、研究者の著書にありがちな小難しさ、というようなものが随所にあり、『親業』の定本として一度は読みたいものであるものの、気軽に読むにしてはとっつきにくい感じがある。親業トレーニング一方、『親業トレーニング』の方は、親業インストラクターの手によるもので、親業訓練講座の中で説明されるのと同じように説明されているものもあり、講座受講した者にはとても分かりやすく、思い出しやすいと思う。ただ、受講していない人にも同様に分かりやすいか、と言われると微妙。親業を意識的に実践中の人には、向いていると思う。『子どもに愛が伝わっていますか』は、親業が日本でスタートした頃の書籍で、親業を知らない人に伝えるための本、といった感じなので、読みやすく、分かりやすく、講座を受けていなくても読めると思う。ただし、1980年代の出版なので古い。私たちの親が、現役子育て世代だったときに書かれた本だ。不良少年をディスコから引っ張り出す、とか言う記述にバブルを感じます(笑良いんだけどね。というわけで、今の私にはこれが向いていたな、と思う。半ば忘れちゃっていたから。色んなところで、ハッとさせられた。なんかねえ、前は、「アタシの子なんだから、アタシの言うことくらい聞きなさいよね!」って感じで、所有物に近かったんだけど、今はそれとは違っていて、「困るのはアタシじゃないもーん、知らんしー」って感じで、他人事になっちゃってる感じなのよね。それはそれで、変。あー、でも、知らんしー、とか言ってちゃアタシ困るしー、とか考えながら、ガミガミ言ってるもんだから、言ってる私も本気じゃないし、タロウも右から左だし。なーんだかねー(笑羹に懲りて膾を吹く、みたいな頓珍漢さがあるよね。やっとそれはそれで変なのだと、気付いた。それにね、親業っぽいことは、今でもやってるつもりだったの。タロウやハナコが何か言えば、ちゃんと同じように返して、能動的な聞き方をやってるつもりだったし、困ったことがあれば、私を主語にして話して、私メッセージを送ってたつもりだったし。けど、ぜーんぜん出来てなかったのよね。能動的な聞き方っつったって、口先で鸚鵡返しにしてただけだし、私メッセージって、単に主語を私にすればいいってモンじゃない。全然出来てない。親業って、なかなか身につかないね(笑けど。がんばろう。がんばるぞ。