極悪キョルギ。
残暑お見舞い申し上げます m(_ _)m 今年の夏は、涼しい日が多くて過ごし易いですね☆・・そのくせ、すっかりダラけてしまって更新をサボっている私です・・(_ _;)さて、前回Eさん&宿題がらみのお題で書こうと自分に課した私ですが、昔、Eさんに書かされた韓国語の作文をパラパラ読み返していたら懐かしいエピソードが出てきたのでそれを記すことにします。もう、かなり前のプサン在住時の、それもテコンドーの話です・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・04,10,1 その日のテコンドーはキョルギ(組み手)だった。9月1日からカナダ人の男性3人が習いに来ているのだが、その3人が皆、とてもデカイ!190cmは優に超えて、2m近くありそうだ。その中の一人、ジェームスと師範がキョルギを始めたのだが、それがすごかった。色んなスポーツをやっていたというジェームスは、運動神経が良く、覚えが早い。マーシャルアーツのセンスも良い。チャギ(蹴り)の技術はもう少しだが、とにかく足が長いので、小柄な師範(165cmくらい?)には、圧倒的に有利だ。まるで子供と大人が戦っているような感じになり、そのうちだんだん、師範も本気になってきた。もう、5分以上もやっているのに(普通は1~3分くらい)全くやめようとしない。技術の差はあっても、勝負は互角なのだ。その時、事件は起きた・・・。お互いにヒートアップして、一歩も譲らないキョルギ、師範も本気で ティフリギ(後ろ蹴り)を決めに来る。大柄なジェームスの蹴りをかわしながら、壁際まで下がった時、勢い余って師範が後ろに転んだ。皆が(あっ!!)と、思った瞬間、「ゴツンッ!!」 という大きな音がして、師範が後頭部を思いっ切り壁にぶつけた。一瞬、脳しんとうを起こしたようだった。私は急いでタオルを水に濡らし、頭に当てようとしたのだが、師範は「大丈夫です、要りません」という。「もうやめてください。こわいですから」私は何度か言ったのだが、「大丈夫」といい、「続けましょう」と言って、なおもジェームス相手にキョルギを始めた。が、今度は気の毒なのはジェームスの方である。さっきからさんざんやっているのに、師範の、「ここでやめるわけにはいかん」というムード、お互い引っ込みがつかなくなって、意地になってしまったようだ。勝負はなおも続き、牽制したりチャギを繰り出すも決着がつかず、館長の 「クマン ヘラ!」(そこまで!) で、ようやく終わったのだが、普段は温厚な師範が、この時は別人のように見えた。その日はなにか悪いことでもあったのか、いややっぱり、男のプライドだったのか。