瀬戸内海沿岸等の異常潮位に関する地方潮位情報 第2号(9月27日17時20分 神戸海洋気象台発表 )
バックナンバーはこちらマリンNAVI 近畿から四国地方の太平洋沿岸および瀬戸内海の一部沿岸では、9月中旬後半から潮位が平常より高くなり始め、台風第15号が通過した後も平常より25センチ程度高い状態が続いています。 これは、台風や低気圧により発生する高潮とは異なる「異常潮位」と呼ばれる現象です。今回の異常潮位の主な原因として、水温の高い黒潮の一部が紀伊半島から紀伊水道にかけて流れ込んでいる影響が瀬戸内海までおよんでいると考えられます。 夏から秋にかけては海水温が高い等の影響で、平常時の潮位が年間で最も高い時期です。また、9月27日の新月の前後は大潮の時期にあたります。このため、潮位が平常より高い状態が今後も続いた場合、近畿から四国地方の太平洋沿岸および瀬戸内海の一部沿岸では、大潮時期にあたる10月1日頃にかけての満潮の時間帯を中心に潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地で浸水や冠水のおそれがあります。 また、この期間中に台風や低気圧が接近した場合や、海面が短時間に昇降を繰り返す副振動の発生等があった場合には、さらに潮位が上昇する可能性があります。 今後、地元気象台から発表される高潮警報・注意報や潮位情報に十分留意してください。 海上事故防止は基本の順守 ) 乗船はライフジャッケトを確かめて 海難への備え 「レスキューセット」 船舶火災対策に必携 「消棒シリーズ」