懐かしい科学館
京都市青少年科学センターというスポットに行った。北海道で訪れた釧路市のこども遊学館がなかなか良かったので、4歳前のゆうちゃんにも、楽しめるのではないかとの目論見。---子供に科学のおもしろさを伝える科学館は、全国に点在する。たいていは、物理の原理に基づいたおもしろい仕掛けの展示や、生物や鉱物の標本、プラネタリウムなどの体験施設を持つ。メガーヌの点検ついでに、京都市南部まで足を延ばしてみた。コンクリ造りの京都市青少年科学センターはちょっと古く、子供の頃に利用していた図書館や小学校と同じ香りがした。中に入ってみると、なんだか 展示物も 古びていた。原理を伝える仕掛けにはなっているが、遊び心がない。ゆうちゃんの食い付きは、イマイチと言ったところ。---思い起こせば、釧路の遊学館は、建物が新しかったこともあるが、仕組みの表現が分かりやすく、遊び心にあふれていた。シャボン玉の中に、自分自身がスッポリ入ることができたり、写真のように、子供が好きな水遊びを兼ねた水流実験であったり。京都でも、スイッチで操作すれば同じ原理が展開されるが、原理の再現に忠実過ぎて、おもしろみを感じることが難しい。こればかりは、ここ何十年かの時代のギャップによるもので、展示企画の民間委託や、使われるデバイスの進化もあろう。---他方、先生が目の前で実験してくれるコーナーは盛況だった。活花も凍りつく-200℃の低温環境を 目の前で見せてくれたり、空圧を空気砲で表現する実験なども、なかなかおもしろかった。先生が、瞬時に凍ったゴムボールを落下させると、粉々に砕け散った。ゆうちゃんは、ゴムの破片をもらって、宝物のように握りしめていた。---数時間の間、展示物や 実験を見た後、屋外の温室を訪れた。温室内には蝶が舞い、近づいてくると、おっかなびっくりになっていた。噴水や庭のデザインを眺めながら温室から戻る時、ふと思い当たった。小学校2~3年の頃に、私は、遠足で ここを訪れたことがあった。。。小さな思い出なので、何十年も すっかり忘れていたことだが、なんだか懐かしい感じがしたのは、建物のせいだけではなかった。