カイチョー
自治会の役員決めの会合があった。当方の自治会、有力者も奇特なひともいないし、旧家なんてものもない。自治会の役員は、毎年、それぞれの班から回りもちで、役員候補が集まり、その中で役員を決定する。当然、いままでワタシはそんなものは親任せでやったことはなかった。自治会がどんなものかも知らなかった。しかし、今年は班の中から役員を選出する家の順番が回ってきた。 そう、わが自治会、急速な高齢化が進み、平均年齢が70を超えるのではないかという老人社会。最近、リタイアしたばかりみたいな60代でも、いれば、その辺に役員を押し付けてしまえばいいのだが、あいにくそんな世代がほとんどいない。若い世代は(ほんの少数だが)仕事を理由に最初から年寄りを候補として送り込んでくる。 しかし、ウチではまさか痴呆症のじいさんを送り込むわけにはいかないし、その世話をするバーサンにやらせるわけには、人道上の問題がある。結局、ワタシが候補として名を連ねることになってしまった。 中年付近の連中は、みんな奥さんが出てきている。男は忙しいという理由だろう。中には「興味ないからやらない」と、堂々と言ってのけ、最初から拒否する大物も。 なんやかやとやっていたが、いつまでたっても埒があかない。結局、ワタシが会長なるものをやらされるハメになってしまった。 それにしても、修身を学んだ世代も、もう少しは世のため人のためにと、動いたらどうなんでしょうね。もちろん、ワタシも人のことは言えないけど。 それにしても、ワタシのような実務能力ゼロの人間をそんなものに据えていいんでしょうかね。ホント不思議。