特待生問題がヘン
どうも、特待生問題がオカシイ。きょうの読売のスポーツ面に、特待生の授業料を、他の部員の親がカンパしてまかなうというもの。 選抜優勝経験のある学校で、憲章違反とされた45人のうち、2、3年生(一学年15人とすれば、2,3年で30人?)対象に、学業成績、経済的理由で改めて奨学金を与えても、あてはまらないのが3人いたという。そこで、年間授業料25万(一人当たりということか)を他の野球部員の保護者が均等割りして負担することにしたという。「同じメンバーで野球をさせてやりたい」との父母からの要望という。 高野連の悪行に苦しむ、野球部員を、チームメートが助けるということか。涙ぐましい。 でも、ちょっとおかしいのでは。年間授業料25万って、たかだか(負担な人には負担かもしれないが)毎月2万円ではないか。ちょっとした習い事をしても、そのくらいかかるだろう。ケータイの使用料だって、そのくらい使っている人は大勢いるはずだ。しかも、経済的理由で、奨学金を与えられた子供が、この3人以外に何人もいるようにこの記事からは読める。と、いうことは、この3人、親は経済的な理由がないのに、授業料を払う気がないということではないだろうか。 なんで、その部員のためにほかの部員の父母が払わなければならないのか。もしかしたら、絶対的なエースで、「彼がいなければ甲子園に行けない。でも、金銭感覚が麻痺し、タダに慣れてしまった親が、授業料タダにしなければ、野球部をやめさせるとごねてる」とか。 仮に、2,3年生の特待生野球部員が30人いたとする。しかし、残りの27人が学業、経済的な理由で奨学金を得られるほど、そこの野球部は学業優秀(野球漬けになって、勉強するヒマあるんかい)またはビンボーな家庭の子供たちだというのだろうか。 やっぱり、私立の特待生制度が異常な状況にあるということではないだろうか。 もちろん、野球を続けるには、授業料だけでなく、用具費、寮費などもかかるかも知れない。また、これだけの記事から正確なところをつかめるわけではない。しかし、普通に読めば、やはりヘン。 だいたい、野球だけで特待生が45人もいて、授業料を免除されてるなんて、野球部以外の生徒たちの授業料が搾取されてるってことじゃないの?