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現地ガイドのこぼれ話8

[現地ガイドのこぼれ話] カテゴリの記事

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ロッキーは雪だった…

ロッキーでツアーをしているガイドからの電話があり「昨日は吹雪がひどく、かつ雪のための大きな交通事故があり道路閉鎖になった。12台のバスが近くのホテルに避難し、そこで夜を過ごした」と報告。え～ジャスパーからバンフに向かう行程で、道路は一本のみ。ラッキーにも道中唯一の宿泊施設にたどり着いたらしいです。そこもバス12台分を収容する客室はないので、皆でダイニングルームで雑魚寝となった様子。そのホテルはコーヒーを振舞ってくれたり、多くの枕や毛布を出してくれたりと、できる限り対応してくれたそうです。今朝は快晴で、何とか観光の遅れを取り戻しました。お客様は状況を理解し、一切文句も言わずがんばって乗り切ってくれました。10月、ロッキーで雪が降るのは珍しくないですが、吹雪で道路閉鎖とは驚きです

October 10, 2009

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ツアーオペレーターの、ある日の翌日。

昨日の続き、結果報告です。１．ツアー内容の違うクーポンを持っていたイギリスのお客さん。「間違ってしまいました。正しいのはこちらです」と、ファックスで実際のツアーの詳細を送ったところ、それで納得･満足したらしい。ツアー終了後どういう態度に出るかは不明だが、旅行そのものはエンジョイしてハッピーらしい…。２．旅行を忘れていたブラジルのお客さん。その後このツアーにはいろいろゴタゴタがあり、このお客さんの件を問い合わせるとやぶ蛇になりそうなので「来た」事にしておいた。３．カナダ東部を回ったイタリアのお客さん。ガイドからのレポートによると「大変満足して、空港で別れるときは涙ながらに『本当に楽しい旅だった』と言ってもらえた」とのこと。これはガイド冥利に尽きる！ちなみにこれはイタリアの某銀行の招待ツアーで、ホテルもフォーシーズンやケベックのシャトーフロンテナックといった最高級のホテルばかり。これで満足度が低ければ、大問題である…

September 4, 2009

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ツアーオペレーターの、ある一日

私の勤務先は、カナダのツアー･オペレーター。いわゆる「現地手配会社」というものです。世界中からカナダに来る旅行客の手配をしています。個人旅行から団体バスツアーまで、私はグループ手配が専門です。さて、そんな今日の出来事。１．イギリスのお客さん。添乗員無しのツアーに参加。ツアー2日目。ガイドから朝一番で電話あり。「お客さんが列車がどうのと聞いてくる。不思議に思って持っているツアークーポンを見せてもらうと、バンクーバーからカルガリーへの列車の旅、と書かれている。」しかし、このツアーはカルガリーからバンクーバーまでのバスの旅…。思わず「お客さん、今どこにいるかわかっています??」と尋ねてしまった。旅程にバンクーバーからと書かれていてカルガリーへの航空券を渡され、そのお客さんは疑問に思わなかったのだろうか…。発注元のイギリスのクライアントに問い合わせると「間違った旅程を渡してしまった」という回答。そんなもんなのだろうか…。そのお客さんが激怒しようが泣き喚こうが、私達にできることはない。発注元のカスタマーサービスで対応してもらおう。２．ブラジルから、トロントでの「ブラジル映画祭」に参加のツアー。明日、カナダ到着予定。ブラジルのクライアントから電話あり。ひとりのお客さんが、来ないかもしれないという。理由を聞くと「旅行があるのを忘れていた」らしい…。どうやったら、カナダ･トロント6日間滞在を忘れられるのだろうか。もちろん、当日キャンセルに返金はない。課内で「明日、ダウンタウンのホテルに泊まりたい人がいたら言ってね。多分、キャンセル出るから、部屋使えるよ！」とジョークになっていたのであった。

September 3, 2009

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オリンピック聖火、買いませんか?

ダンナが某めがねチェーンの会長・社長・副社長ご一族をガイドしました。副社長が有名人（芸能界・スポーツ界）関連のアイテムを収集するのが趣味だとか。マドンナが映画「プリティーリーグ」で着ていた野球ユニフォームだとか、セナのヘルメットだとか。モハメッドアリがアトランタオリンピックで掲げた聖火も持っているそうで…（アリと一緒に写真も取ったらしい）　いかにも「成金」って感じで、うらやましいというよりあきれてしまう。オリンピックの聖火って、個人所有できるものだったんですね。知りませんでした。オリンピック協会本部、とかに飾ってあるようなものだと思っていました。

September 18, 2007

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ナイアガラのガイド事情

ナイアガラの日本人ガイドの質が低下しています。ここ10年くらい、ガイドの質は下がる一方です。ナイアガラに行って、滝の水が止まったことがあるという事も、滝に落ちて助かった人がいる事も、冬になるとナイアガラの川を歩いて渡れるという事も言わないで済ませるガイドがほとんどです。冬、凍ったナイアガラ川何故でしょうか?それは、今の良いガイドとは「お土産やオプショナルツアーをたくさん売るガイド」であり、詳しく滝やカナダの話をするガイドではないのです。お土産をたくさん売ろうとすると、どうしても商品のセールストークが必要になります。そしてその為に一番大事な「ガイド」がおろそかになるのです。旅行の価格競争のためガイド料金はたたかれ、現地のガイド会社はお土産屋からのコミッション等で何とかカバーしようとしています。（ガイドさんのお給料もたたかれているのは言わずもがな。）生き残るために必死なんですね。そんな現状を現地旅行会社は知っているのでしょうか?知っています。でも、旅行会社も＄１でも安い旅行料金を提示するためには、知らない顔をするしかないのです。旅のクオリティーを気にかけている旅行会社は、今は皆無に近いのではないでしょうか。私がガイドをしていた20年近く前は、ちゃんと滝の、カナダの案内のできるガイドが良いガイドでした。当時は添乗員同行ツアーが主流でしたから、ちゃんとしないと添乗員から苦情があがりました。今は添乗員同行のツアーが少ないですから、誰も何も言わないんですよね。旅行者があと1万円余分に払ってくれたらお土産やなんて行かないでちゃんとしたツアーができるのに、というのは常識ある良心的な現地ガイドの意見。その1万円をケチったがために（お客様が直接、というより旅行会社が競争のためにどんどん安くするために）、十数万（数十万）の旅行が台無しになってしまう。絶対、間違ってますよね。ナイアガラだけではなく、きっと世界中で似たような現象が起こっているはず。（特にアジアは苛烈と聞きます。）せっかくカナダまで来てくれたのだから、思いっきり楽しんでもらおうとするのが認められない状況というのは、悲しいです。ちょっと、愚痴になっちゃいましたね。ごめんなさい。お口直しに、ナイアガラのきれいな写真を。霧の乙女号をテープルロックからのぞいた所。ライトアップされた滝。

August 25, 2007

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やーさんご一行様

何年か前に友人のガイド（２０代中ごろのぽっちゃり女性）が、やーさんご一行様を案内した。ボスとその彼女、そして舎弟の三人組。ボスは一見怖そうだけど、わりと静か。舎弟がチョコチョコとうろつきまわり、ちょっと大変。でも、とにかくやーさんご一行さまなので、諌めるようなことは言えない。ナイアガラの霧の乙女号乗船の際、舎弟が写真を撮るやらでなかなかスムーズに動けくて困っていた。すると「うろうろするんじゃねぇ、ガイドさんが困っているじゃないか!」とボスの大喝。霧の乙女号はナイアガラのメインイベント、日本人観光客もいっぱい。そこで、この怒声。回りは一瞬固まったそうな。気を使ってくれたのはうれしいけれど、その大声がマジで怖かった、はっきり言ってはた迷惑だったというお話。同じ頃、別の友人（２０代中ごろ、細身で長身、常にスーツで決めた男性）がJ社のLツアーを案内していた。中には常にバス最後部座席に陣取るやーさんご一行様数名。３日間案内した最終日、空港に向かうバスの中で、「おい、兄さん、ちょっと来い」と呼ばれた。内心、ビビりまくりながらも近寄っていくと「兄さん、気に入ったぞ。日本に来るときは必ず寄ってくれ。」と筆文字の名刺を渡された。気に入られたのはいいけど、組に来いといわれても…。議員さんツアー。とにかく予算消化。形だけの「視察」。写真とればOK。態度でかい。うるさい。自分勝手。はっきり言って、こっちのほうがやくざだよね。

August 16, 2007

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一般常識

海外旅行をする人たちを見ていて思うこと。どうしてみんな、一般常識common senseを家においてくるんだろう、ということ。特に団体旅行の皆様。たとえば機材の都合か天候の都合で日本への帰国フライト（エアカナダ）がキャンセルになったとしましょう。チェックインカウンターの前にはJ・N・K・Tその他日本の旅行会社各社からのお客様であふれています。K社できたお客様は「こんなことになるならJ社で来ればよかった」というし、J社できたお客様は「こんなことにならないようにJ社で来たのに」という始末。どこの旅行会社使ったって、フライトキャンセルになるときはキャンセルになります。どうしてそんな簡単なことがわかんないんでしょうね。飛行機会社が荷物をなくしたって、ガイドに八つ当たりするお客様も多いです。騒いだって、出てこないものは出てこないんですけど…。ちなみに個人旅行主流のH社のお客さんは独立独歩の方が多いです。面白いことに、お客様を見て旅行会社がわかるんですよ。

August 7, 2007

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カリバナ

私のダンナは現地ガイドをしています。私もガイドでした。ゆえにガイドの友人も多々います。そこで、現地ガイドからの面白話などもして行こうかと。今日は、別に面白いわけじゃあないんですけど、変わった人たちが居ました。３０代の女性二人組、トロント４泊してずっとカリバナを見ていたらしい。カリバナのために来たの????日本人にウケるイベントとは思わないけど…カリバナとは、北米最大規模のカリブ海諸国の人々のお祭り。（トロントは人種の坩堝といわれる都市なので、ここに居ながら世界中のイベントを楽しめるのよ。）あまりにもにぎやか（うるさいともいう）なので、私はちょっと苦手ですが。http://www.caribanafestival.com/この写真の中、おばさんは、さてどこにいるでしょう?そういえば、ナイアガラ２泊だけして帰っていく３０代男性二人組、というのもいた。たった２泊のために飛行機片道13時間は、もったいない…。

August 6, 2007

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