ケリー基準2
ギャンブルと違い常に勝率やペイオフ比が変動する実際の投資では、平均値を使うのは危険過ぎる。固定的な最適f*を使い続けては、一時的に成績が落ち込んだ時に破産してしまう恐れ大だろう。では、成績がどの程度変化(悪化)したらf*がどう変わるのかを計算してみた。2つのグラフは同じデータで切り口のみ変えたもの。f*が0未満は期待値がマイナス。なお小生ビンズ氏の本をまだ読んでいないので、似たような話が出ていたらごめんなさい結果は下図のとおり。このように最適投資率(f*)は勝率やペイオフ比の変化にかなり敏感。勝率の感度はリニアだが、勝率の高いシステムでペイオフ比が落ち込んだ時には特に注意と言える。この結果からシステムで想定される最悪の状態に合わせておけばまず安心、と言えるかも知れない。小生システムの場合「46%/1.4」を長期に渡り下回ることはなさそうなので、総資産の「7%」までは賭けても良いという計算になるのだが・・・?? 逆に今の「3%」なら「44%/1.35」位まで落ち込んでも期待値はまだプラス、という安心材料にもなる。