SEXUAL VIOLENCE
NEWS-ZEROで性的暴力の被害者を特集していた。 小学校の頃に見知らぬ男に学校で襲われて 家族やまわりから「早く忘れろ」と言われていたある女性は 20歳のころにテレクラでひたすらセックスできる相手を探していた。 やがて風俗店で働きだす。 「自分の意志でセックスしているんだ」と確認したかったからという。 ----------------------------------------------------------------- 実は似たような友達を知っていた。 ぼくが 初めて 出会ったリストカットをしている女の子。 無論ネットの中で出会った。 知り合って数日後、 ヤフーのその子のプロフィール写真が変わった。 性的に挑発し、明らかにセックスできる男を探している。 彼女は処女を6万円で売った。 メッセンジャーの向こうでの口調が突然別人になる。 1分ほどの沈黙ののち、 もともと丁寧な言葉づかいだったのが、乱暴になる。 「アタシとヤりたいだろ?」 「どうせ男はみんなそうなんだ」 口癖だった。 そして急に 幼児のような口調になる。 別の日は昔の彼氏に恋していたというキャラクターがでる。 その間も男漁りはつづき、だまされて集団でレイプされたことも。 明け方家に戻った彼女はいつも 「死にたい」の連発だった。 当時 解離性同一性障害(昔は多重人格障害と呼んでいた)など知らず、オロオロするばかりだった僕。 うざかったろう。 いろいろな人に相談し、 大学病院のそばの本屋で分厚くて高価な専門書も買った。 ネットで検索して 同じ病気の人のHPを発見して友達になった。 夜回り先生にもメールで相談した。 彼女をそうさせたきっかけは実の父親のいたずらだった。 時が過ぎ、 彼女をありのままに受け入れてくれる彼を見つけた。 電話で数時間も長話することもあった。 いまは彼女の消息はわからない。 ただ、レイプ、いや、いたずらでも、 どれほど女の子の心を破壊するかの重さを僕に教えて。