国境のない鳥たち
国境のない鳥たち 仏教詩人 坂村真民 国境のない鳥たち 国境にしばられている人間たち もっと狭めて言えば 歴史の中で差別され 今も苦しんでいる人たち 一切平等 慈眼視衆生 この世尊の教えを ほんとうに実現するためにも 国境のない鳥たちから あの自由さを学びとろう こどもを連れて飛んでくる こどもを連れて飛んでゆく 国境のない鳥たち せめてよい土地をよい餌を 与えてやろう 小さい国に住んでいると どうしても心が小さくなり 宇宙を住み処(か)としているような こういう鳥たちへの 愛の心が薄くなる 世界一の国になったら 世界一の広い心の民に ならねばならぬ そのことを言い遺(のこ)しておこう 【好幹の感想】 燕来るいくつも国境越えて来る 好幹 毎年燕が我が家にやってきます 昨年この軒先で啼いていた燕であろう ようこそようこそ