憐み
憐み古い本に草柳大蔵さんが書かれていたことである 「「お遍路さんこれあげる」と小さな掌を差し出した。掌の中に汗に濡れた50円玉が光っていた。はじめての喜捨を受けた青年が、怪訝な顔をすると少女は「お母さんが、これで何かを食べなさい。でもお遍路さんが来たらあげるのですよと言ったの」と言い50円玉を渡すと、また校庭の遊びの群れに戻っていった。母親が子供に50円を渡すのも「憐み」なら、その子が母親のいいつけどおりお遍路さんに、その金を渡すのも「憐み」である。」 今自分が食べようとしている握り飯を食べれば1時間ぐらいで満腹感は終るが、それを餓えている人に差し上げれば一生忘れないでいてくれるでしょう。 By GT-ONE