落書き問題
落書き問題が、まだ騒がしい。落書きといって思い出すのは、ショーケンの家。小学生のころ、ショーケンこと萩原健一の実家の近くに住んでいた。当時は、テンプターズというグループで人気絶頂。その実家が、隙間がないほど落書きだらけだったのだ。ほとんどが相合傘に名前を書き込んだものだが、人気者とはこういうことかと思ったものだった。次に思い出すのは、修学旅行で行った登呂遺跡。復元された竪穴式住居の柱が落書きだらけ。これは、ショックを受けた。貴重なものが汚されているという感じがしたからだ。その他、公共のトイレや街の中など、落書きが見られる場所は枚挙に暇がない。人間は落書きが好きなのであろう。私自身は、落書き自体は、非常にすばらしい行為だと思っている。子供たちにも「落書き作戦」と称した勉強法を薦めている。しかし、これは、あくまでも、自分のノートや紙を使って行う。くわしくはこちらしかし、落書きを他人のものや公共物にするのは許されないと思う。江戸時代、アンコールワットに日本人の落書きが残っていることは有名だが、今回も世界遺産ということで話が大きくなったかもしれない。でも、本質はそこではない。我々は、他人のものを無断で汚す権利を持たないことを知るべきだし、そういう教育が必要である。登呂遺跡の落書きなど、いい教材だと思うが、それを教育に使った先生はいなかった。一言、あれを見てどう思う?というような話をするだけで公徳心は養われる。今回の事件も、授業を10分ぐらい割いて、教育に取り入れてほしいと思った。