箱根駅伝、MVPは、久保田和真
箱根駅伝のMVPである金栗杯は、青山学院の1区で激走した久保田和真に決定した。思った通りだ。久保田に限らず、青学の選手は、すべてMVP候補だったが、やはり、久保田のインパクトが一番強い。今年の1区は、大変なハイスピードで進行した。かつて、空前絶後と言われた渡辺康幸のペースで走る。ところが、10キロ近くまで、全員がついていく。箱根史上、最大の天才ともいわれる渡辺の記録を普通に走っている。これには驚いた。こんなペースだと、1万メートル28分台の選手でも脱落してしまう。久保田クラスの選手でもきついペースだ。にもかかわらず、さらにペースを上げる。町澤(中大)の仕掛けに、何人かがこぼれ、その後も仕掛け合戦が始まる。本当にタフなレースだ。そんな中、最後にスパートして突き放した久保田の走りは素晴らしかった。以後、最後まで、青山の独走となった。それにしても、今年の1区の戦いは最高だった。全員に敢闘賞を上げたい。