卓球女子、中国の壁破れず
卓球ワールドカップ決勝、日本は中国に敗れ、またしても銀メダルに終わった。結果は3-0のストレート負けだが、内容的には接戦だった。かつて軽くあしらわれていたころと違い、どのゲームも勝ちそうなところまで行っていた。中国も真剣だった。普段は声を上げない選手も、1本取るたび、大声を出した。特に惜しかったのは、伊藤美誠。2ゲームを先取し有利に進める。しかし、もつれて、ファイナルセットの勝負となった。10-7とリードしたマッチポイント。最後の1本が取れず逆転負け。王者・中国の強さを思い知らされた。本当に残念だったが、悪いことばかりでない。ここで勝ってしまうと、中国の目の色が変わり徹底的に対策を取られてしまう。東京オリンピックを考えるとそのほうがいいと考えることもできる。中国に勝つのは、かつて平野美宇がしたように、突然変異のような卓球をすることである。東京に備えて相手の対処のできない卓球を作り上げてほしい。