本当に実力のパなのか?
交流戦も前半が終わり、パが41勝27敗1分とセを圧倒している。結果だけ見ると実力のパということになるが、本当だろうか?確かに日本シリーズでも、4年連続でパが制しているし、交流戦の優勝も、過去2回パのロッテが制している。ここ数年、パリーグの優位がはっきりしている。しかし、今年は、日本のエース・松坂がメジャーへ、2冠王・小笠原がセリーグへということで、パの実力は弱まっているはずだ。セリーグの主催試合では、DH制も採用されないので、パの不利は否めない。にもかかわらず、この圧差である。何か変だ。私は、実力的には、セもパも互角だと思っている。総合力では、セの方が上回っているとも思う。何故、結果に差がつくかと言えば、選手のモチベーションの差であろう。日の当たることの少ないパリーグの選手たちの方が見せ場を作りたいという気持ちが強いのである。かつてのオールスターでは、セは、ある程度お祭りムードで戦うのに対して、パは、真剣勝負で挑んだ。結果的にパが大きく勝ち越している。交流戦の結果を見ると、このオールスターのにおいを感じる。セリーグの選手には、ここまで大差をつけられては、プロとして恥ずかしい。ファンにも失礼であると感じてほしい。そして、屈辱をバネに、後半は巻き返してほしい。