満年齢と実際
今日は誕生日。満年齢では、昨日より一つ年を取ったことになる。昨日と今日、実際、何も変わっていない。にもかかわらず、年齢は区別される。そして、これから1年間同じ年齢を称することになる。当たり前のことだが、よくよく考えると、ちょっと変な気もする。明日になれば、1日分年を取る。でも、年齢は同じ。満年齢とは、誕生日だけが正確な数字で、それ以降は、いわゆる「サバ読み」のような状態になっている。実際の年齢より何日か過ぎているのに、誕生日の年齢を称するからである。どうでもいいことだが、実は、大きな問題も抱えている。機会があったらまた取り上げたいが、年齢が満で数えているのにもかかわらず、日数は、満で数えていないということだ。0歳はあっても、0日はない。誕生日なら、満で数えれば、年齢プラス0日なはずだが、1日と数えられる。つまり「数え日」を採用している。このため、4月1日生まれが前の学年に入ったり、年金の受け取り可能期限に1日足りないなどという事件も起きている。満年齢という制度である以上、満日数をセットにしないと混乱が生じる。元号や世紀などは、「満」でなく「数え」で示している。どちらがいいかわからないが混在しているのは好ましくない。何とかしてほしい気持である。